離婚を前に「何を感じているのかわからない」あなたへ
離婚の悩みと感情の言語化
離婚届を前にして、あるいは離婚が成立したあとで、「悲しいのか、ほっとしているのか、自分でもわからない」。友人に「大変だったね」と言われても涙は出ず、夜になると理由のわからない動悸がする。厚生労働省「人口動態統計」によると、日本の離婚件数は2023年に約18万3千件。それだけ多くの人が経験することなのに、離婚の前後の感情はほとんど語られません。この記事では、手続きや是非ではなく、離婚の前後で凍りついた感情をほどくことに焦点を当てます。
結論:離婚を前に感情が止まるのは、心が自分を守っているから
最初にお伝えしたいことがあります。離婚を前に「何を感じているのかわからない」のは、あなたが冷たいからでも、薄情だからでもありません。あまりに多くの感情が一度に押し寄せたとき、心は自分を守るために、感じる回路を一時的に絞ることがあるのです。
この記事のポイントは3つです。
- 離婚の感情は「混ざっている」のが普通。怒り、悲しみ、安堵、罪悪感、恥が同時にあるから、一つの言葉にできない。
- 離婚は喪失体験である。相手だけでなく、思い描いていた未来や家族の形を失う。悲しむことは、回復の一部。
- 感情に名前をつけると、決めること・進むことが少し楽になる。決められないのは意志が弱いからではなく、感情がほどけていないから。
心理学には、アレキシサイミア(失感情症)という言葉があります。感情に気づき、見分け、言葉にすることが難しい状態のことで、病名ではなく、一般の人の約10〜16%に強い傾向が見られる特性の濃淡です。また、大きなストレスや喪失をきっかけに一時的に感情が平板になる状態は「2次性アレキシサイミア」と呼ばれます。中島輝の近刊『感情を言語化すれば人生はうまくいく 感情迷子さんの本』で、私はこうした状態にある人を「感情迷子さん」と呼んでいます。迷子という言葉には、帰る場所があるという前提が含まれています。基本はアレキシサイミア(失感情症)とはをご覧ください。
身の安全が脅かされているときは、気持ちの整理より安全を最優先に。
DV相談+(プラス) 0120-279-889(24時間)
DV相談ナビ #8008(最寄りの相談窓口につながります)
命の危険が迫っているときは、迷わず110番へ。
暴力や暴言、経済的な締めつけなど、DV・モラハラがある場合は、感情と向き合うよりも先に、あなたと子どもの安全を確保してください。上の窓口では、匿名で相談することもできます。また、財産分与や養育費、親権などの法律の判断は、弁護士や法テラス(0570-078374)に相談してください。この記事は、手続きや離婚の是非を判断するものではなく、その前後にある「感情」を扱うためのものです。
数字で見る、離婚と「喪失」
離婚は、決して特別な人だけの出来事ではありません。それなのに、離婚の前後の感情は、周りに話しにくく、ひとりで抱えこまれやすいものです。
| 指標 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 約18万3千件 | 2023年の日本の離婚件数。年間18万件前後で推移している | 厚生労働省「人口動態統計」 |
| 上位のストレス | 生活上の出来事のストレスの大きさを比べた尺度で、離婚は配偶者の死に次ぐ上位に置かれた | Holmes & Rahe(1967)社会的再適応評価尺度 |
| 行き来する回復 | 喪失からの回復は、悲しみに向き合う時間と、生活を立て直す時間を行き来しながら進む | Stroebe & Schut(1999)二重過程モデル |
| 扁桃体の鎮静 | 感情に名前をつけると、不安や恐れに関わる扁桃体の活動が下がる | Lieberman et al.(2007) |
| 筆記の効果 | つらい体験について感情をこめて書くことで、心身の健康によい影響が見られた | Pennebaker(エクスプレッシブ・ライティング) |
アメリカの精神科医ホームズとレイが作った「社会的再適応評価尺度」では、人生の出来事をストレスの大きさで並べたとき、離婚は配偶者の死に次ぐ位置に置かれました。半世紀以上前の研究で、文化も時代も違いますが、離婚が人生の中でも特に大きな心の負担をともなう出来事であることは、今も変わらないでしょう。
にもかかわらず、離婚には「お葬式」のような、悲しみを表に出してよい儀式がありません。周りからは「新しいスタートだね」「別れてよかったじゃない」と言われることもあります。悲しみを表に出す場がないまま、感情は行き場をなくし、凍りついていくのです。
混ざった感情|怒り・悲しみ・安堵・罪悪感・恥が同時にある
離婚の前後に「自分の気持ちがわからない」と感じる最大の理由は、感情が一つではなく、いくつも同時にあるからです。
たとえば、相手への怒りがある一方で、一緒に過ごした時間を思い出すと悲しみがこみ上げる。やっと緊張から解放されるという安堵もある。そして、そんなふうにほっとしている自分に罪悪感を覚え、「結婚に失敗した」という恥の感覚もついてくる。
これらは互いに矛盾するように見えるため、心は混乱します。「ほっとしているなら、悲しむのはおかしい」「怒っているなら、さみしいはずがない」。そうやって一つの感情を打ち消そうとすると、ほかの感情まで一緒に感じにくくなります。結果として、「何も感じない」「よくわからない」という状態が生まれるのです。
心理学者のレインとシュワルツは、感情の気づきを5つの段階で説明しました。その4段階目は「混ざった感情を見分けて語れる」段階です。つまり、相反する感情が同時にあることを認め、それぞれに名前をつけられるのは、感情の気づきが成熟しているしるしでもあります。「怒っているし、悲しいし、ほっとしてもいる」。そう言えることは、混乱ではなく、心の豊かさなのです。
泣くと思っていたのに涙が出なかった」
決められないのはなぜか|感情が凍りつく2次性のシャットダウン
離婚を考えている人の多くが、「何年も迷っている」「決められない自分が情けない」と話します。けれども、決められないのは意志が弱いからではありません。
感情がわからないと、決めることもできない
私たちは、何かを決めるとき、論理だけでなく感情を手がかりにしています。「こちらのほうがほっとする」「こちらは考えるだけで胸が重い」。そうした感情の手がかりがあるから、選ぶことができるのです。ところが、感情が凍りついていると、どちらの選択肢を思い浮かべても、何も感じない。だから決められないのです。
2次性アレキシサイミアという心の防衛
強いストレスや喪失にさらされた人が、一時的に感情を感じにくくなる状態を、心理学では「2次性アレキシサイミア」と呼びます。生まれつきの特性としての1次性とは違い、つらい状況から心を守るための防衛反応で、状況が落ち着くと薄れていくことが多いとされます。
夫婦関係が長くこじれていた人ほど、この状態になりやすい傾向があります。毎日の言い争いや無視、緊張に耐えるために、「感じないこと」で自分を守ってきたからです。その防衛は、つらい時期を生き延びるためには必要でした。ただ、離婚という大きな決断をするときには、凍らせていた感情を少しずつ溶かしていく必要があります。
決める前に「感情の棚卸し」を
書籍原稿のワーク「3段階温度計」を、決断の準備に使ってみてください。紙に「離婚した場合」「離婚しない場合」と書き、それぞれの未来を想像したとき、どんな感情が湧くか、その強さを「ちょっと・そこそこ・すごく」で書き出します。
| 離婚した場合の自分を想像すると | 離婚しない場合の自分を想像すると | |
|---|---|---|
| 例 | 不安(すごく)/ほっとする(そこそこ)/さみしい(ちょっと) | 息苦しい(すごく)/安心(ちょっと)/あきらめ(そこそこ) |
ここで大切なのは、答えを出すことではなく、感情を見える形にすることです。不安が「すごく」なら、その不安の中身(お金、住まい、子ども、世間の目)を具体的にし、弁護士や自治体の窓口など、専門家に相談できる部分を切り分けていきます。不安が具体的になると、決断はずっと現実的なものになります。
元パートナーへの怒りは何のために?|アドラーの目的論
離婚の前後には、元パートナーへの強い怒りがわくことがあります。怒りが何か月も、何年も続き、自分でも疲れ果ててしまう方も少なくありません。
私は長年、アドラー心理学をベースにカウンセリングを行ってきました。オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラー(1870〜1937)の心理学には、「目的論」という考え方があります。感情は、過去の原因によって引き起こされるだけでなく、何かの目的のために使われていると考えるのです。
怒りを目的論の視点で見ると、こんな問いが浮かびます。「この怒りは、何のために出ているのだろう?」
- 自分は悪くなかったと確かめるため:怒り続けることで、「責任は相手にある」と自分に言い聞かせている。
- 相手とのつながりを保つため:怒っている間は、相手のことを考え続けられる。怒りが、関係を終わらせないための糸になっている。
- 悲しみを感じないため:怒りの下にある「さみしい」「愛されたかった」という悲しみに触れるのがこわくて、怒りで覆っている。
とくに3つめは、多くの人に当てはまります。怒りは「二次感情」と呼ばれることがあり、その下には、悲しみ、さみしさ、不安、悔しさといった「一次感情」が隠れていることが多いのです。怒りを無理に消そうとする必要はありません。ただ、「この怒りの下に、本当は何がある?」と問いかけてみると、凍っていた悲しみが少しずつ見えてきます。
怒りがわいたら、まず深呼吸をして、心の中でこう問いかけます。答えは「悔しい」「さみしい」「わかってほしかった」など、短い言葉で十分です。怒りの下の感情に名前がつくと、怒りの勢いは少しずつ弱まっていきます。
相手の人生は相手の課題|課題の分離で自分の人生を取り戻す
アドラー心理学には、もう一つ、離婚の前後にとても役立つ考え方があります。「課題の分離」です。岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』で広く知られるようになった整理で、「それは誰の課題か」を見分け、他人の課題には踏みこまず、自分の課題には責任を持つ、という考え方です。
離婚の前後には、相手の課題と自分の課題がからみ合いがちです。
| 相手の課題 | 自分の課題 |
|---|---|
| 相手が反省するかどうか | 自分がこれからどう生きるか |
| 相手が新しい人生で幸せになるかどうか | 自分の感情に気づき、手当てすること |
| 相手が自分をどう思っているか | 子どもとどう向き合うか |
| 相手の親族や友人が何と言うか | 必要な手続きを専門家と進めること |
「相手に謝ってほしい」「相手にもわかってほしい」。その気持ちは自然なものです。ただ、相手が謝るかどうかは、相手の課題です。相手の課題に心のエネルギーを注ぎ続けると、自分の人生を生きるためのエネルギーが残らなくなります。
課題の分離は、相手を突き放すことではありません。相手の人生を相手に返し、自分の人生を自分の手に取り戻すことです。「相手がどう思うかは相手の課題。私は、私の気持ちを大切にする」。そう言葉にできたとき、心は少し軽くなります。
自己決定感|「自分で選んだ」という感覚を取り戻す
自己肯定感の6つの感を木にたとえると、離婚の前後でとくに揺らぎやすいのが、花にあたる「自己決定感」です。「相手に振り回された」「仕方なくこうなった」と感じていると、自分の人生を自分で選んでいる感覚が失われます。
離婚する・しないにかかわらず、「最終的に、私が選んだ」と言える選択をすることが、自己決定感を取り戻す鍵になります。そのためにも、まず自分の感情に気づくことが欠かせません。自分が何を感じているかがわからないまま選んだ道は、どちらであっても「選ばされた」という感覚が残りやすいからです。
子どもへの伝え方|子どもの感情を受けとめる
子どもがいる場合、「子どもにどう伝えればいいのか」という悩みは、とても大きなものです。年齢や状況によって伝え方は変わりますが、感情の視点から大切にしたいポイントがあります。
「あなたのせいではない」とはっきり伝える
子どもは、両親の離婚を「自分が悪い子だったから」と受けとめてしまうことがあります。「パパとママが一緒に暮らさないことにしたのは、大人どうしの問題で、あなたのせいではない」と、言葉ではっきり伝えてください。一度だけでなく、何度でも伝えてよいことです。
子どもの感情に名前をつけて受けとめる
子どもは、自分の気持ちをうまく言葉にできません。黙りこむ、急に甘える、反抗的になる、お腹が痛いと言う。そうした様子が見えたら、「さみしいのかな」「びっくりしたよね」「怒ってもいいんだよ」と、親が感情に名前をつけて差し出してあげてください。正解でなくてもかまいません。「違う」と言われたら、「じゃあ、どんな感じ?」と聞けばよいのです。
もう一方の親の悪口を、子どもの前で言わない
子どもにとって、どちらの親も自分の一部です。片方の親が悪く言われると、子どもは自分の一部を否定されたように感じます。親自身の怒りは、子どもではなく、信頼できる大人やカウンセラーに聞いてもらいましょう。
親が「悲しい」と言ってもいい
親がいつも平気な顔をしていると、子どもは「悲しんではいけないんだ」と学びます。「ママも少し悲しい。でも、大丈夫。一緒にやっていこうね」と、感情と安心をセットで伝えると、子どもは「悲しんでもいいし、それでも大丈夫なんだ」と感じることができます。
中島輝より一言
私は里親に育てられましたが、5歳のとき、その里親が夜逃げをして、家族の形が突然変わってしまいました。そのとき私が覚えたのは、「感情を出すと、もっと悪いことが起きる」ということでした。泣くことも、怒ることもやめてしまったのです。だからこそお伝えしたいのは、家族の形が変わるとき、子どもには「どんな気持ちになってもいいんだよ」と言ってくれる大人が必要だということです。完璧な説明より、気持ちを受けとめる一言のほうが、子どもの心を守ります。
ひとり親としての子育てについてはひとり親家庭と感情の言語化の記事でも扱っています。あわせて参考にしてください。
離婚は喪失体験|悲しむことを自分に許す
離婚によって失うのは、パートナーだけではありません。「一緒に年をとっていくはずだった未来」「思い描いていた家族の形」「義理の家族や共通の友人との関係」「住み慣れた家」。目に見えないものも含めて、たくさんのものを失います。だから離婚は、死別と同じように、悲嘆(グリーフ)をともなう喪失体験なのです。
二重過程モデル|悲しみと立て直しを行き来していい
喪失からの回復を説明する理論に、ストローブとシュト(Stroebe & Schut, 1999)の「二重過程モデル」があります。人は、失ったものに向き合って悲しむ時間(喪失志向)と、新しい生活を立て直す時間(回復志向)を、行ったり来たりしながら回復していく、という考え方です。
離婚した人の中には、「早く前を向かなければ」と、立て直しの時間ばかりを過ごそうとする人がいます。反対に、何年も悲しみや怒りの中にとどまってしまう人もいます。どちらか一方に偏ると、回復は進みにくくなります。「今日は悲しむ日」「今日は前を向く日」と、行ったり来たりしてよいのです。
なお、キューブラー=ロスの「否認・怒り・取引・抑うつ・受容」の5段階もよく知られていますが、これは目安であって、順番どおりに進むものではありません。行きつ戻りつしながら、少しずつ進んでいくのが自然な姿です。
自尊心≒自己存在感|「離婚した私」も、そのままで価値がある
自己肯定感の6つの感のうち、離婚によってもっとも深く揺らぐのが、根にあたる「自尊心≒自己存在感」です。「結婚生活を続けられなかった私には価値がない」「人として欠けている」。そんなふうに、存在そのものを否定する声が心の中に響くことがあります。
けれども、結婚が終わったことと、あなたの存在の価値は、まったく別のものです。木の根は、嵐で枝が折れても、地中でしっかりと木を支えています。「離婚した私も、ここにいていい」。そう自分に言ってあげることが、根を育て直す第一歩です。
凍った感情をほどく4つのワーク
ここからは、離婚の前後に凍りついた感情を少しずつほどくためのワークを紹介します。書籍原稿のワークを、離婚の場面に合わせてアレンジしたものです。できそうなものから一つだけ試してみてください。
心の体温チェック
朝起きたとき、昼食後、夜寝る前の1日3回、手のひらを胸に当てて「今、自分の体は温かい?冷たい?」と3秒だけ聞きます。「よくわからない」でもかまいません。感情がわからないときでも、体の感覚から少しずつ自分の内側に触れることができます。
感情だけ日記
夜、出来事は書かずに、今日感じたことだけを書きます。「元夫からの連絡を見て、ざわざわした。少し腹が立って、そのあとさみしくなった」。出来事を書くと手続きの記録になりがちですが、感情だけに絞ると、凍っていた気持ちが少しずつ文字になります。「何も感じなかった」も立派な記録です。
出さない手紙を書く
心理学者ペネベーカー(Pennebaker)の研究では、つらい体験について事実だけでなく感情もこめて書くことが、心身の健康によい影響を与えると報告されています。元パートナー、あるいは結婚したころの自分に宛てて、出さない手紙を書いてみましょう。怒りも、感謝も、後悔も、そのまま書いてかまいません。書き終えた手紙は、送らずにしまっておくか、処分します。書いているうちにつらさが強くなりすぎる場合は、無理に続けず、中断してください。
1年後の私の未来日記
「1年後の私は、どんな気持ちで毎日を過ごしていたい?」と問いかけ、出来事ではなく感情を中心に日記のように書きます。「朝、コーヒーを飲みながら、静かな部屋でほっとしている」。どこに住むか、どんな仕事をするかより先に、望む気持ちを書くのがポイントです。望む感情がわかると、これからの選択の道しるべになります。
混ざった感情は、一度にほどかなくていい。
今日は一本、糸の名前がわかればいい。
それが、あなたの人生を取り戻す一歩。
眠れない、食べられない、仕事や家事が手につかない状態が2週間以上続く場合は、心療内科や精神科などの医療機関に相談してください。カウンセラーや自治体の相談窓口に話すことも、感情をほどく大きな助けになります。
よくあるご質問
たくさんの感情が眠っている。
一つずつ、名前をつけてあげてください。
どの気持ちも、あなたの大切な一部です。
自分を大切にしよう
離婚を前にして、あるいは離婚したあとで「何を感じているのかわからない」のは、あまりに多くの感情が一度に押し寄せ、心が自分を守るために感じる回路を絞っているからです。怒り、悲しみ、安堵、罪悪感、恥。からまった毛糸玉のような感情は、一つの言葉にはなりません。だから「わからない」と感じるのは、とても自然なことです。
年間18万件前後の離婚があるこの国で、離婚の前後の感情は、まだあまり語られていません。けれども離婚は、未来や家族の形を失う喪失体験です。悲しむ時間と立て直す時間を行き来しながら、少しずつ回復していけばいいのです。元パートナーへの怒りの下にある気持ちに目を向ける。課題の分離で、相手の人生を相手に返す。子どもには「あなたのせいではない」と伝え、その気持ちに名前をつけて受けとめる。そして、「最終的に、私が選んだ」と言える選択を重ねていくことが、自己決定感を取り戻す道になります。
結婚が終わっても、あなたの存在の価値は何も変わりません。心の体温チェックや感情だけ日記で、今日の気持ちに一つだけ名前をつけてみてください。「今日は、ちょっとさみしい」「少しほっとした」。その一言が、凍っていた心をゆっくりと溶かしていきます。自分を大切にしよう。いま迷子になっている感情にも、ちゃんと帰る場所があります。
DV相談+(プラス) 0120-279-889(24時間)/DV相談ナビ #8008
法律の相談:法テラス 0570-078374
こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556
よりそいホットライン 0120-279-338(24時間)
命の危険が迫っているときは、迷わず110番・119番へ。
本記事の参考資料・科学的根拠
- 中島輝『感情を言語化すれば人生はうまくいく 感情迷子さんの本』(近刊)原稿
- 中島輝・自己肯定感アカデミー「アレキシサイミア 感情の鈍麻:失感情」講座資料
- Taylor, G.J., Bagby, R.M., & Parker, J.D.A. (1997). Disorders of Affect Regulation: Alexithymia in Medical and Psychiatric Illness. Cambridge University Press.(邦訳『アレキシサイミア―感情制御の障害と精神・身体疾患』星和書店)
- A.N.シン「心身症とアレキシサイミア(失感情症)」永田勝太郎ほか訳、『心身症の診断と治療』所収(1次性/2次性アレキシサイミア)
- 厚生労働省「人口動態統計」(離婚件数)
- Holmes, T.H., & Rahe, R.H. (1967). The Social Readjustment Rating Scale. Journal of Psychosomatic Research, 11, 213-218.
- Stroebe, M., & Schut, H. (1999). The dual process model of coping with bereavement. Death Studies, 23, 197-224.
- Lane, R.D., & Schwartz, G.E. (1987). Levels of emotional awareness. American Journal of Psychiatry, 144, 133-143.
- Lieberman, M.D. et al. (2007). Putting feelings into words: Affect labeling disrupts amygdala activity in response to affective stimuli. Psychological Science, 18, 421-428.
- Pennebaker, J.W. (1997). Writing about emotional experiences as a therapeutic process. Psychological Science, 8, 162-166.
- アルフレッド・アドラー『人生の意味の心理学』
- 岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)

自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。







コメント