本業も副業も『まあまあ』の自分にモヤモヤする
副業・パラレルキャリアと感情の言語化
平日の夜、退勤後にカフェでノートパソコンを開く。週末は副業の納品で終わる。本業の評価は可もなく不可もなく、副業の収入は月に数万円。「どっちも中途半端だな」と思いながら、何がつらいのかは自分でもうまく言えない。もし思い当たるなら、そのモヤモヤは怠けや能力不足ではなく、いくつもの感情が一つに混ざったまま名前をもらえていないサインかもしれません。副業・パラレルキャリアで生まれる気持ちを、ていねいにほどいていきます。
結論:「まあまあ」のモヤモヤは、感情が混ざり合ったサイン
結論からお伝えします。本業も副業も「まあまあ」に感じてモヤモヤするのは、二つの仕事を両立できていないからではありません。時間を切り売りしている感覚、本業への後ろめたさ、副業で成果が出ない焦り、そして「何のためにやっているのか」が見えなくなった不安。性質の違う感情が一つに混ざり、「モヤモヤ」という一語に押し込められているのです。
この記事のポイントは3つです。
- モヤモヤは分解できる。時間・罪悪感・焦り・目的の4つに分けて名前をつけると、「何を変えればラクになるか」が見えてくる。
- 副業の悩みは「どう両立するか」より「何のためにやるか」の悩み。アドラー心理学の目的論で見ると、副業という行動の奥にある本当の目的が浮かび上がる。
- 感情の言語化は、自分で選び直す力(自己決定感)を育てる。続ける・減らす・形を変える・やめる。どれを選んでも「自分で決めた」と言えることが、モヤモヤを晴らすいちばんの近道になる。
ここで手がかりになるのが、アレキシサイミア(失感情症)という心理学の言葉です。感情がないのではなく、感情に気づき、見分け、言葉にすることが難しい状態をいいます。病名ではなく、一般の人の約10〜16%に強い傾向が見られる、誰もが持つ特性の濃淡です。中島輝の近刊『感情を言語化すれば人生はうまくいく 感情迷子さんの本』では、こうした状態にある人を「感情迷子さん」と呼んでいます。迷子という言葉には、帰る場所があるという前提が含まれています。全体像はアレキシサイミア(失感情症)とはにまとめています。
副業をしている人の多くは、もともと感情が乏しいわけではありません。むしろ、好奇心があり、向上心があり、行動力のある人たちです。ただ、平日も週末も予定が埋まり、つねに次の締め切りを追う生活が続くと、感じる前に次のタスクへ移るクセがついていきます。感情を味わう時間そのものが、スケジュールから消えていくのです。
ただ、何をしても『まあまあ』で」
数字と研究で見る副業|広がる「もうひとつの仕事」
副業は、もはや一部の人だけのものではありません。国の方針も、この10年ほどで大きく変わりました。押さえておきたい事実と研究を整理します。
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 約332万人 | 副業をしている有業者の数(2022年)。2017年の調査から増加 | 総務省「就業構造基本調査」(2022年) |
| 2018年 | 国が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を策定。モデル就業規則から、副業を原則禁止とする規定が削られた | 厚生労働省 |
| 役割の蓄積 | 複数の役割を持つことは、負担だけでなく、自信・人脈・心の支えなどの資源ももたらしうる | Sieber(1974, American Sociological Review) |
| 自律性 | 「自分で選んでいる」という感覚が、意欲と心の健康を支える | Deci & Ryan の自己決定理論(1985〜) |
| 感情ラベリング | 感情に言葉でラベルをつけると、扁桃体の反応がおだやかになる | Lieberman et al.(2007) |
2018年に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」をまとめ、モデル就業規則から副業の原則禁止の規定がなくなったことは、働き方の大きな転換点になりました。いまでは副業を認める会社も増え、「会社の外にもうひとつの名刺を持つ」ことは、珍しい選択ではなくなりつつあります。
一方で、研究の世界では、複数の役割を持つことには二つの面があると考えられてきました。社会学者サム・シーバー(Sieber, 1974)は、役割が増えると負担が増えるだけでなく、ひとつの役割で得た自信やつながりが、別の役割を支えることもあると論じました。副業で身につけた文章力が本業の企画書に生き、本業の人脈が副業の仕事につながる。そうした好循環が起きる人もいれば、二つの役割が互いの時間とエネルギーを奪い合い、どちらも消耗していく人もいます。
その分かれ目のひとつが、自分の感情に気づき、言葉にできているかどうかだと私は考えています。疲れ、焦り、後ろめたさに早めに気づける人は、役割の配分を自分で調整できます。気づけないまま走り続けると、ある日突然、両方への意欲が消えてしまうことがあります。
副業がつらいのではない。
つらさに名前をつける時間が、
スケジュールから消えているだけ。
時間の切り売り感|「この1時間はいくら?」と考え始めたら
副業を始めてしばらくすると、多くの人が時間を「お金」で数えるようになります。「この記事は2時間で5,000円だから、時給2,500円」「本業の残業代と比べると……」。最初は効率を上げるための計算だったはずが、いつのまにか、友人との食事や家族との時間まで「その2時間で何円稼げたか」と考えてしまう。
この感覚を、多くの人は「時間が足りない」「忙しい」という言葉でまとめてしまいます。けれど、その下にはもう少し繊細な感情が隠れていることがあります。
| 表に出る言葉 | その下にある感情 | 体のサイン |
|---|---|---|
| 「時間がない」 | 自分の時間を差し出し続けている虚しさ | 休日も頭が休まらない |
| 「効率が悪い」 | 自分の価値が単価で決まる気がする不安 | 作業中に何度もスマホを見る |
| 「休むともったいない」 | 止まると取り残される怖さ | 何もしない時間に落ち着かない |
| 「割に合わない」 | がんばりが報われない悔しさ | ため息が増える、肩が重い |
とくに注意したいのは、「休むともったいない」という感覚です。これは時間を大切にしているように見えて、実は「止まったら価値がなくなる」という怖さから生まれていることが少なくありません。自分の存在価値を、生み出した成果の量で測る。その物差しが強くなるほど、休息は「損失」に見えてきます。
時間には「売る時間」と「育てる時間」がある
副業の時間を見直すときは、その時間が「売る時間」なのか「育てる時間」なのかを分けてみてください。いまの収入のために時間を差し出しているのか、将来の自分のために力や関係を育てているのか。どちらも大切ですが、すべてが「売る時間」になっていると、心は消耗していきます。
1週間の副業の時間を振り返り、「これは売る時間」「これは育てる時間」と色分けしてみると、自分がどこで虚しさを感じ、どこで手ごたえを感じているかが見えてきます。そこに、あなたの本当の目的のヒントがあります。
本業への罪悪感|定時で帰る日の後ろめたさ
副業をしている会社員から、よく聞く言葉があります。「定時で帰るとき、なんとなく申し訳ない」。業務は終わっている。会社にも副業の届けは出している。それでも、残業している同僚の横を通り過ぎるとき、胸のあたりが少し縮む。
この後ろめたさの正体を、ていねいに見ていきましょう。多くの場合、そこには「約束したこと」と「期待されている(と思い込んでいる)こと」の混同があります。
| 約束したこと(契約・役割) | 期待されていると思い込んでいること |
|---|---|
| 担当業務を期限までに仕上げる | いつでも残業に応じられる状態でいる |
| 勤務時間中は本業に集中する | 勤務時間外も会社のことを考えている |
| 会社の情報や顧客を副業に使わない | 会社の外に関心を持たない |
| 就業規則にそって副業を届け出る | 副業をしていることを申し訳なく思う |
左の列を守っているなら、あなたは約束を果たしています。右の列の「期待」の多くは、実は誰からも言葉で求められていない、自分の中にある「いい社員像」から生まれているかもしれません。罪悪感の正体がわかると、守るべき約束と、手放してよい思い込みを分けられるようになります。
ただし、罪悪感がまったく根拠のないものとは限りません。副業の疲れで本業のミスが増えている、会議で集中できない、という実感があるなら、それは「配分を見直したほうがいい」という心からの大切な知らせです。罪悪感を消そうとするより、「この後ろめたさは、何を知らせようとしている?」と問いかけてみてください。
中島輝より一言
カウンセリングで「副業をしている自分は、会社を裏切っている気がする」と話す方に、私はよく「あなたが会社と約束したことを、紙に書き出してみませんか」とお伝えします。書いてみると、ほとんどの方が約束をきちんと守っていることに気づきます。罪悪感は、誠実な人ほど強く感じる感情です。その誠実さを、自分を責めるためではなく、自分の約束を守るために使ってください。
副業がうまくいかない焦り|SNSの「月◯万円」と比べる夜
副業の悩みでもっとも大きな感情のひとつが、焦りです。SNSを開けば、「副業で月30万円」「会社を辞めて独立しました」という投稿が流れてくる。自分は2年続けても月数万円。「才能がないのかもしれない」「やり方が間違っているのかもしれない」。夜、布団の中でスマホを見ながら、気持ちがざわざわしていく。
この焦りの下には、多くの場合比較から生まれる劣等感があります。そしてやっかいなことに、比較している相手は、実際の人間ではなく、SNSで切り取られた「成功の場面」だけであることがほとんどです。見えているのは他人のハイライト、比べているのは自分の舞台裏。この比較で勝てる人はいません。
焦りを3段階温度計で測る
焦りを感じたら、中島輝の近刊で紹介している「3段階温度計」を使ってみてください。いまの焦りが「1:少しざわつく」「2:作業が手につかない」「3:眠れない、何もかも投げ出したい」のどれに近いかを、1分で見きわめるワークです。
SNSを閉じて、自分の記録を見る
他人の数字から目を離し、半年前の自分と比べて何ができるようになったかを3つ書き出します。単価、作業時間、任された仕事の幅。比べる相手を他人から過去の自分に戻すだけで、焦りは「伸びしろ」に変わりはじめます。
焦りの中身に名前をつける
「焦っている」で止めずに、「置いていかれる怖さ」「お金の不安」「認められたい気持ち」のどれがいちばん近いかを選びます。名前がつくと、必要なのが情報なのか、休息なのか、誰かの一言なのかが見えてきます。
今日は判断しない、と決める
焦りが強いときに「もっと高額の講座に申し込もう」「本業を辞めよう」と決めるのは危険です。温度3のときは大きな決断をしないと、あらかじめ自分と約束しておきましょう。眠れない日が続くなら、副業の量を減らすことも立派な選択です。
感情が強いときほど、人は極端な選択に引き寄せられます。副業の世界には、焦りにつけこむ高額な情報商材や「誰でも簡単に稼げる」といった誘いもあります。焦りに名前をつけることは、自分のお金と時間を守ることでもあるのです。
疲れのサインを見逃さない|二つの仕事と心と体の境界
副業をしている人が見落としやすいのが、体からのサインです。感情が言葉にならないとき、心の負担は体の不調として出てくることがあります。アレキシサイミアという言葉が、もともと心身症の研究から生まれたことを思い出してください。
- 休日の朝、起き上がるまでに時間がかかるようになった
- 副業の作業を始める前に、強い眠気やだるさが来る
- 肩こり、頭痛、胃の重さが続いている
- 本業の会議中、ぼんやりして話を聞き逃すことが増えた
- 以前は楽しかった趣味や友人との予定が面倒に感じる
- 家族やパートナーに、ささいなことでイライラする
- 「何もしない時間」に、罪悪感や不安がわいてくる
いくつも当てはまるなら、それは「もっとがんばれ」ではなく「いったん立ち止まって」という体からの手紙です。副業は、本業と違って「休む」と決める人が自分しかいません。上司も人事部も、あなたの副業の働きすぎには気づいてくれないのです。
本業と副業を合わせると、1週間の労働時間はかなり長くなっていることがあります。副業の労働時間の扱いには法律上のルールもあるため、気になる場合は勤務先の人事や、都道府県労働局の総合労働相談コーナーに確かめてください。そして、疲れや不眠、気分の落ち込みが2週間以上続くときは、医療機関に相談することをおすすめします。
家族やパートナーに、副業の気持ちを話す
副業の時間は、家族との時間を少しずつ削っていることがあります。家族は応援してくれているように見えても、「最近、話す時間がない」「休日も一緒に出かけられない」という気持ちを飲み込んでいるかもしれません。
家族に話すときは、収入の報告だけでなく、「副業のこういうところが楽しい」「最近ちょっと焦っている」という気持ちも伝えてみてください。「何のために副業をしているのか」を一緒に話すことが、家族にとっても納得のいく時間の使い方を見つける手がかりになります。
アドラー心理学で見る|目的論と人生のタスク
私は長年、アドラー心理学をベースにカウンセリングをしてきました。オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラー(1870〜1937)の考え方の中から、副業・パラレルキャリアのモヤモヤをほどく2つを紹介します。
目的論|副業は「何のために」選ばれているか
アドラー心理学の大きな特徴は、目的論です。人の行動は、過去の原因によって決まるのではなく、本人が意識しているかどうかにかかわらず、何らかの目的に向かって選ばれている、と考えます。
副業にあてはめると、「収入を増やしたいから」という表向きの理由の奥に、別の目的が隠れていることがあります。本業で認められない悔しさを、別の場所で取り戻したい。会社に何かあったときの不安から逃れたい。「何者でもない自分」から抜け出したい。どれも悪いことではありません。けれど、本当の目的に気づかないまま副業を続けると、収入が増えてもモヤモヤは消えません。満たしたいものと、手に入れているものがずれているからです。
| 表向きの理由 | 奥にあるかもしれない目的 | 目的に合った選び方の例 |
|---|---|---|
| 「収入を増やしたい」 | 将来への不安をやわらげたい | 家計の見直しや貯蓄の計画と組み合わせる |
| 「スキルを身につけたい」 | 本業で認められない悔しさを晴らしたい | 本業の上司に、やりたい仕事を伝えてみる |
| 「いつか独立したい」 | 会社に縛られない自由がほしい | 独立の条件と時期を言葉にしておく |
| 「人の役に立ちたい」 | 誰かに必要とされる実感がほしい | 単価より、感謝が届く仕事を選ぶ |
人生のタスク|仕事だけで人生を埋めない
アドラーは、人が生きていくうえで向き合う課題を「人生のタスク」と呼び、「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」の3つに整理しました。仕事、友人や仲間との関係、そして家族やパートナーとの深い関係です。
副業に打ち込む人は、本業と副業という二つの「仕事のタスク」で予定が埋まり、交友と愛のタスクが後回しになりがちです。本業も副業も「まあまあ」に感じるとき、実は足りていないのは仕事の成果ではなく、友人と笑う時間や、家族とゆっくり話す時間なのかもしれません。
岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』で広く知られるようになったこれらの考え方は、「もっと稼ぐ方法」を教えてくれるわけではありません。けれど、「何のために働くのか」「何を大切にして生きたいのか」という、副業の悩みの根っこにある問いに向き合う手がかりをくれます。
花を育てる|自己決定感と感情の言語化ワーク
自己肯定感の「6つの感」は、木にたとえると、根が自尊心≒自己存在感、幹が自己受容感、枝が自己効力感、葉が自己信頼感、花が自己決定感、実が自己有用感です。副業・パラレルキャリアのモヤモヤと特に深く関わるのが、花にあたる自己決定感、つまり「自分の人生は自分で選んでいる」という感覚です。
副業は本来、自分で選んだ働き方のはずです。それなのに、いつのまにか「やめたら負け」「続けないともったいない」と、自分で決めたことに縛られてしまう。自己決定感が揺らぐと、続けていても、やめても、モヤモヤが残ります。反対に、自分の感情を手がかりに「続ける」「減らす」「形を変える」「やめる」を選べたとき、どの選択も自分の花になります。デシとライアンの自己決定理論が示すように、「自分で選んでいる」という感覚そのものが、意欲と心の健康を支えるのです。
副業版「感情が動いた瞬間日記」
1週間、副業の中で心が動いた瞬間を一つずつ書き留めます。「クライアントから『読みやすい』と言われてうれしかった」「深夜の修正依頼にがっかりした」。収入や作業量ではなく感情で記録すると、自分がこの仕事のどこに喜びを感じ、どこで消耗しているかが見えてきます。
「売る時間・育てる時間」の色分け
手帳やカレンダーの副業の予定に、「売る時間」と「育てる時間」の印をつけます。さらに、その時間のあとの気分を「晴れ・くもり・雨」で書き添えます。どの時間が自分を満たし、どの時間が削っているかが一目でわかるようになります。
3年後の「未来日記」を書く
中島輝の近刊で紹介している「未来日記」を、副業版にアレンジします。3年後のある1日を、すでに起きたこととして書いてみてください。「朝、本業の会議で……」「夜、副業の仕事を終えて……」。そのとき自分がどんな気持ちでいたいかを書くうちに、副業の本当の目的が言葉になっていきます。
「もしもタイム」で選択肢を広げる
「もし副業の収入がゼロでも続けるとしたら、何を続ける?」「もし明日から副業をやめたら、何がいちばんさみしい?」。小さな「もしも」を自分に問いかけます。答えに浮かんだ感情が、あなたにとって手放せないものと、手放してもいいものを教えてくれます。
続けるのも、減らすのも、やめるのも。
自分の気持ちに聞いて決めたなら、
どれもあなたの花になる。
感情を言葉にする力は、ほかの働き方を考えるときにも役立ちます。「辞めたい」という気持ちの分解については「なんとなく辞めたい」は何のサイン?も参考にしてください。
中島輝より一言
副業をしている方の相談で、私がいちばん大切にしている質問は「その副業をしているとき、あなたはどんな顔をしていますか」です。収入や効率の話は、そのあとで十分です。楽しそうな顔をしている時間があるなら、それはあなたの花が咲いている時間。その時間を守るために、ほかの時間をどう配分するかを考えればいいのです。
よくあるご質問
モヤモヤに名前がつけば、選び直せる。
何のために働くのかを、自分の言葉で。
ひとつずつ言葉にすれば、あなたの花が見えてくる。
自分を大切にしよう
本業も副業も「まあまあ」に感じるモヤモヤは、能力が足りないからでも、努力が足りないからでもありません。時間を切り売りしている虚しさ、本業への後ろめたさ、成果が出ない焦り、そして「何のためにやっているのか」が見えない不安。性質の違う感情が一つに混ざり、名前をもらえないまま重なっているのです。休む時間がスケジュールから消えると、感情を味わう時間も一緒に消えていきます。
アドラー心理学の目的論は、副業という行動の奥にある本当の目的に目を向けさせてくれます。人生のタスクという考え方は、仕事だけで人生を埋めなくていいことを思い出させてくれます。感情が動いた瞬間日記、売る時間と育てる時間の色分け、未来日記、もしもタイム。小さなワークで感情に名前をつけるたびに、自分の人生を自分で選んでいるという自己決定感の花が、少しずつ開いていきます。
二つの仕事を持つという選択をしたあなたは、すでに自分の人生を自分で形づくろうとしています。その選択を、焦りや罪悪感ではなく、あなた自身の気持ちで続けたり、変えたりしていいのです。自分を大切にしよう。どちらの名刺にも書かれていない、あなた自身の心の声にも、耳を傾ける時間をつくってください。
本記事の参考資料・科学的根拠
- 中島輝『感情を言語化すれば人生はうまくいく 感情迷子さんの本』(近刊)原稿
- 総務省統計局「令和4年 就業構造基本調査」
- 厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」(2018年策定)
- Sieber, S.D. (1974). Toward a theory of role accumulation. American Sociological Review, 39(4), 567-578.
- Deci, E.L., & Ryan, R.M. (1985). Intrinsic Motivation and Self-Determination in Human Behavior. Plenum.
- Lieberman, M.D. et al. (2007). Putting feelings into words: Affect labeling disrupts amygdala activity in response to affective stimuli. Psychological Science, 18(5), 421-428.
- Taylor, G.J., Bagby, R.M., & Parker, J.D.A. (1997). Disorders of Affect Regulation.(邦訳『アレキシサイミア―感情制御の障害と精神・身体疾患』星和書店)
- アルフレッド・アドラー『人生の意味の心理学』
- 岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)
- 中島輝・自己肯定感アカデミー「アレキシサイミア 感情の鈍麻:失感情」講座資料

自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。







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