人手不足の店を回す店長が「何も感じなくなる」とき
現場リーダーのための感情の言語化
開店1時間前、アルバイトから「今日休みます」のLINEが届く。ため息をつく間もなく、シフト表を見ながら代わりを探し、見つからなければ自分が入る。ピークを乗り切り、クレームに頭を下げ、閉店後に本部への報告を書き終えるころには、怒りも疲れも感じなくなっている。休みの日に電話が鳴っても、もう驚かない。その「何も感じない」は、強くなった証拠ではなく、心がブレーカーを落としているサインかもしれません。店を預かる店長と現場リーダーのために、結論から先にお伝えします。
結論:店長の「何も感じない」は、感情が消えたのではなく後回しになっている
はじめに結論をお伝えします。人手不足の店を回し続けている店長が「最近、何も感じない」と感じるとき、感情がなくなったわけではありません。感じる余裕がないまま、感情が後回しにされ、積み上がっているのです。そして、後回しにした感情は、消えるのではなく、体の不調や判断の鈍り、スタッフとの関係のぎくしゃくという別の形で、あとから必ず表に出てきます。
店長の仕事は、売上、人件費、衛生、在庫、採用、教育、クレーム、本部対応と、ほぼすべてが「今すぐ」の仕事です。目の前の問題を片づけることに意識を向け続けるうちに、自分が今どう感じているかを確かめる時間は、1日のどこにも残らなくなります。
こうした状態を、中島輝の近刊『感情を言語化すれば人生はうまくいく 感情迷子さんの本』では「感情迷子さん」と呼んでいます。感情をうまく認識・表現しにくくなっている状態のことです。心理学では「アレキシサイミア(失感情症)」という言葉で研究されてきました。感情がないのではなく、感情に気づき、見分け、言葉にすることが難しい状態を指します。病名ではなく、誰もが持っている特性の濃淡です。基本的な考え方はアレキシサイミア(失感情症)とは|感情に名前がつけられない人の特徴・原因・回復のヒントにまとめています。
もともとの傾向が弱い人でも、強いストレスや過重な負担が続くと、一時的に同じような状態になることがあります
ここで大切なのは、後半の一文です。もともと感情表現が豊かだった人でも、責任と負担が重なり続けると、心は自分を守るために感じるスイッチを弱めます。人手不足の店舗は、この「一時的な感情迷子さん」が生まれやすい条件がそろった職場だといえます。迷子という言葉には、帰る場所があるという前提が含まれています。感じる力は、取り戻すことができます。
シフトの穴、急な欠勤、休日の電話。感情が置き去りになる店長の1日
店長の方からよくうかがう1日の流れを、少し整理してみます。どこで感情が置き去りになっているかが見えてきます。
| 時間帯 | よくある出来事 | 本当は動いている感情 | 実際にしていること |
|---|---|---|---|
| 開店前 | アルバイトから急な欠勤の連絡 | 焦り、落胆、「またか」という苛立ち | 無言でシフト表を開き、代わりを探す |
| ピーク | 人が足りないまま満席・行列 | 緊張、不安、申し訳なさ | 自分がレジにも厨房にも入る |
| 午後 | お客さまからのクレーム | 悔しさ、理不尽さ、恥ずかしさ | 笑顔で頭を下げ、すぐ次の作業へ |
| 夕方 | 本部から数字の確認と追加施策の指示 | 板挟みのしんどさ、「現場を見てほしい」という気持ち | 「承知しました」と返信する |
| 閉店後 | 締め作業と報告書 | どっと出る疲れ、やり切れなさ | 何も考えずに帰宅する |
| 休日 | 店から「発注がわからない」と電話 | 休めない悔しさ、心配 | 電話に出て指示を出す |
表の右から2列目を見ると、店長の1日は本当はさまざまな感情で満ちています。けれども、右端の列を見るとわかるとおり、どの場面でも感情は「処理」の陰に隠れ、一度も言葉にされていません。これが毎日、何か月も、何年も続くと、心は「いちいち感じていたら回らない」と判断し、感じること自体を省略するようになります。
休日に電話が鳴っても驚かなくなったら要注意
とくに注意したいのが、休日の電話です。休みの日に店からの着信があっても「まあ、そういうものだ」と思えるようになったのは、慣れたからではなく、「休みたい」「放っておいてほしい」という感情を、感じる前に打ち消す回路ができあがってしまったからかもしれません。休日に何をしても楽しくない、家族と出かけても上の空、という状態が続くときは、心のブレーカーが落ちたままになっている可能性があります。
「何も感じない」は、強さではなく、
心が自分を守るために
ブレーカーを落としているサイン。
なぜ責任感の強い店長ほど感情を感じなくなるのか
不思議なことに、カウンセリングでお会いする店長の方の多くは、責任感が強く、まじめで、スタッフ思いの人です。いいかげんな人ほど、実は感情迷子さんになりにくいのです。
「店長が動揺してはいけない」という思い込み
店長は、スタッフから見ると「店の顔」であり、「最後に頼れる人」です。だからこそ多くの店長が、「自分がうろたえたら店が崩れる」「店長が疲れた顔を見せてはいけない」と考えます。本の中では、「感情的になるのは非効率だ」「弱さを見せてはいけない」という思い込みが強いとき、実際には感情を持っている自分との間に矛盾が生まれ、脳がそのストレスを避けるために「最初から感情を感じないようにする」方向へ働いていく、という仕組みが紹介されています。心理学でいう認知的不協和です。
感情労働が、自分の感情を見えにくくする
接客の仕事では、心の中で何を感じていても、お客さまの前では笑顔と丁寧な言葉づかいが求められます。社会学者のホックシールド(Hochschild)は、こうした「職務として感情を管理すること」を感情労働と名づけました。店長は、自分自身の感情労働に加えて、スタッフの不満や不安を受け止め、本部の要求をやわらかく現場に伝えるという、二重三重の感情労働を背負っています。表に出す感情と内側の感情のずれが大きくなり続けると、自分が本当は何を感じているのかが、だんだんわからなくなっていきます。
言えなかった感情は「未完了のタスク」としてたまる
本では、言葉にできない感情は脳の中で「未完了のタスク」として残り続ける、と説明しています。途中で中断したことのほうが記憶に残りやすい「ツァイガルニク効果」と同じことが、感情でも起きているのです。開店前の焦り、ピークの緊張、クレームの悔しさが、どれも未処理のまま積み重なる。1つひとつは小さくても、常に脳のメモリを消費しているような状態なので、店長は慢性的な疲れを抱えやすくなります。「寝ても疲れが取れない」の正体の一部は、ここにあるのかもしれません。
本部と現場の板挟みを、感情の言葉でほどく
店長の悩みでとくに多いのが、本部と現場の板挟みです。本部からは人件費の削減と売上目標が届き、現場からは「人が足りない」「もう無理」という声が上がる。その間に立って、どちらにも「わかりました」と言い続けるうちに、自分の気持ちがどこにあるのかわからなくなってしまいます。
本の中に、30代の秘書、エミコさん(仮名)の話があります。業務の多い職場で、気分の変わりやすい上司と取引先や社内の各所との間に立ち、理不尽なことを言われても常に笑顔で対応していた方です。あるとき「原因不明の激しいめまい」を訴えてカウンセリングに来られました。
「……わかりません」
職種は違っても、板挟みの構造は店長とよく似ています。上と下の両方の感情を受け止め続ける立場にいる人ほど、自分の感情の居場所がなくなります。もし、胃の重さ、肩や背中のこわばり、閉店後の頭痛が続いているなら、それは体が代わりに感情を伝えようとしているのかもしれません。
本部への報告に「感情」を1文だけ加える
板挟みをほどく第一歩は、本部への報告に、事実だけでなく感情を1文加えることです。本では、「感情と思考は切り分けずに伝えてみてください」と提案しています。感情が1つ加わるだけで、相手は「この人は今、こういう状態なんだ」と理解でき、信頼感が生まれる、と。
| いつもの報告 | 感情を1文加えた報告 |
|---|---|
| 「今月は人件費率が目標を上回りました。改善します」 | 「今月は人件費率が目標を上回りました。欠勤の穴を社員で埋めきれず、正直かなり焦っています。来月の採用について相談させてください」 |
| 「新メニューの施策、承知しました」 | 「新メニューの施策、承知しました。今の人数で回せるか、そこそこ不安があります。導入前にオペレーションを一緒に確認していただけますか」 |
| 「クレーム対応は完了しています」 | 「クレーム対応は完了しています。スタッフが少し落ち込んでいるので、次の巡回のときにひと声かけていただけるとありがたいです」 |
「焦っています」「不安があります」と書くのは、弱音を吐くことではありません。本部が「どのくらい急いで手を打つべきか」を判断するための、現場の温度を伝える情報です。数字だけでは、現場がどこまで追い込まれているかは伝わりません。感情の言葉は、数字に温度を加える役割を果たします。
クレーム対応のあとに、心の中で何が起きているか
理不尽なクレームに頭を下げたあと、店長はたいていすぐに次の仕事へ移ります。落ち込んでいる暇はないからです。けれども、このときの「悔しい」「恥ずかしい」「怖かった」は、名前をつけられないまま残ります。そして、閉店間際にスタッフのささいなミスにきつい言葉が出てしまう、といった形で、まったく別の場面に漏れ出すことがあります。
感情に名前をつけると、不安や恐怖に反応する脳の扁桃体の活動が下がることが、リーバーマン(Lieberman)らの研究(2007年)で示されています。本でもこの「感情ラベリング」が紹介されており、正確な感情語でなくても、「モヤモヤ」のようなオノマトペでも同じ効果があると書かれています。
体のどこに残っているかを確かめる
クレーム対応が終わったら、バックヤードに戻る途中で、肩、胃、のど、手のどこに力が入っているかを確かめます。「肩がガチガチ」「胃がキュッとしている」。感情の名前が出てこなくても、体の感覚なら言葉にしやすいはずです。
「ちょっと・そこそこ・すごく」で強さをつける
本の「3段階温度計」の応用です。「そこそこ悔しい」「すごく疲れた」「ちょっと怖かった」。強さまで言葉にできると、感情に飲み込まれにくくなります。感情を細かく区別できる人ほど、ネガティブな感情からの回復が早いという研究も紹介されています。
自分に「共感の一言」をかける
最後に、自分に向けて「今のはしんどかったな」と心の中で一言かけます。本では、「こうすればいいとわかっているのに、できない」というときは自分の感情を置いてけぼりにしているのかもしれない、と述べ、自分に対しても「不安だよね」と声をかけることをすすめています。反省会はそのあとでかまいません。
合計で30秒もかかりません。この30秒があるだけで、クレームの悔しさを夜まで持ち越したり、スタッフにぶつけたりすることが減っていきます。
アルバイトの「大丈夫です」の奥に気づく一言
店長自身が感情迷子さんになっていると、スタッフの感情にも気づきにくくなります。とくにアルバイトの学生やパートの方は、店長が忙しそうにしているのを見て、「大丈夫です」「平気です」と言いながら、実は限界を迎えていることがあります。急な欠勤や突然の退職の前には、多くの場合、言葉にならなかった小さなサインが出ています。
- 以前より笑顔が減り、休憩中にスマホばかり見ている
- ミスを指摘したとき、反論も質問もなく「すみません」だけをくり返す
- シフトの希望を出すのが遅れがちになった
- 「別に」「大丈夫です」「何でもいいです」という返事が増えた
- 特定の時間帯や、特定の人と組むシフトを避けるようになった
解決策の前に、5秒待つ
本で紹介されている「5秒ルール」は、誰かに相談されたとき、解決策が浮かんでいても5秒だけ待ち、「この人は今、何を感じている?」と自分に問いかけるワークです。判断が早く、問題解決に慣れた店長ほど、スタッフが話し始めた瞬間に「じゃあ、こうしよう」と答えを出しがちです。けれども、悩んでいる人が本当に求めているのは、多くの場合「わかってもらえた」という感覚です。
| 場面 | つい言ってしまう一言 | 気持ちに気づく一言 |
|---|---|---|
| 「テスト期間でシフトに入れません」 | 「じゃあ代わりを探して」 | 「テスト期間か、大変な時期だね。言ってくれて助かるよ。代わりは一緒に考えよう」 |
| お客さまに強く言われて落ち込んでいる | 「気にしないで。次から気をつけよう」 | 「今のは怖かったよね。対応してくれてありがとう。少し休憩してから戻っておいで」 |
| ミスが続いている | 「何回目? ちゃんと確認して」 | 「最近、何かいっぱいいっぱいになってない? 手順で引っかかってるところがあれば教えて」 |
| 「大丈夫です」としか言わない | 「そう、ならいいけど」 | 「大丈夫ならよかった。もし大丈夫じゃなくなったら、そのときもちゃんと聞くからね」 |
正論は、そのあとで伝えてかまいません。本には、共感的な一言があるだけで相手はその後の言葉をスムーズに受け取れるようになる、と書かれています。扉が開いてから届けた指示は、同じ言葉でも違う温度で相手の心に入っていくのです。
オフィスで部下を持つ管理職の悩みについては、中間管理職向けの記事でくわしく取り上げています。店舗とオフィスでは場面が違いますが、上下に挟まれる立場のしんどさには共通点があります。
朝礼・終礼で感情を共有する「1分の仕組み」
店長一人が気をつけるだけでは限界があります。そこでおすすめしたいのが、朝礼と終礼に「感情を一言ずつ出す1分」を組み込むことです。気合いを入れる朝礼や、反省点を確認する終礼とは別に、感情を短く言葉にする時間をつくるのです。
朝礼:今日の気分を天気にたとえる
本の「比喩レッスン」の応用です。「今の気持ちを天気にたとえると?」と聞かれると、「不安です」とは言いにくい人でも、「くもり」「小雨」なら言えます。比喩は、名前のない感情を外に出すための足場になる、と本では説明しています。店長がいちばん最初に「今日は正直くもりです。欠勤が出て少し焦ってます」と言うと、スタッフも本音を出しやすくなります。
終礼:よかったこと・しんどかったことを1つ
終礼では、反省点の確認に入る前に、一人ひとつずつ「よかったこと」か「しんどかったこと」を言います。どちらか片方でかまいません。言いたくない人は「パス」でいい、というルールにしておくことが大切です。感情を言うことを義務にすると、それ自体が新しい感情労働になってしまうからです。
続けるための3つのルール
- 出てきた感情に、評価やアドバイスをしない(「そう思うのはよくない」と言わない)
- 「しんどかった」が出たら、店長は「教えてくれてありがとう」だけを返す
- 対応が必要な話は、終礼のあとに個別で聞く
組織の中で、自分の意見や気持ちを安心して出せる状態を、心理学ではエドモンドソン(Edmondson)が1999年の研究で「心理的安全性」と名づけました。大きな制度を整えなくても、毎日の1分で「ここでは感情を言っても大丈夫」という空気は少しずつ育っていきます。チームの心理的安全性と成果の関係については、感情の言語化が業績を変える|心理的安全性とアレキシサイミアの関係も参考にしてください。
店長自身の感情を取り戻す、勤務の合間のワーク
最後に、店長自身のためのワークを紹介します。本で紹介しているワークを、店舗の1日に合わせて作り直しました。全部やる必要はありません。1つだけ選んで、1週間試してみてください。
心の体温チェック|鍵を開ける前に
店の鍵を開ける前に、手のひらを胸に当てて「今、自分の体は温かい? 冷たい?」と3秒だけ聞きます。「温かい」「冷たい」「よくわからない」のどれでもかまいません。体のほうから心をチェックするワークです。本では、体の信号に気づきやすい人ほど感情の識別能力も高い、という報告が紹介されています。
感情タイムアウト|開店前・ピーク後・閉店後にアラーム
スマホのアラームを1日3回セットし、鳴ったら「今、どんな気分?」と3秒だけ自分に聞きます。本では、外側のことに意識が向いている間は内側を見るきっかけがやってこないので、アラームで外側から強制的にきっかけを作ることが大切だと書かれています。答えは「よくわからない」「なんか疲れてる」でかまいません。
感情だけ日記|帰りの電車や車に乗る前に
報告書には出来事を書きますが、この日記には感情だけを書きます。「ピーク前、すごく焦った」「常連さんの『ありがとう』でちょっとほっとした」「とくに何も感じなかった」。本では、「何も感じなかった」も立派な感情の記録だとしています。何も感じなかったと気づいたこと自体が、内側を見た証拠だからです。感情に触れて書くことがストレスの軽減と関係していることは、ペネベーカー(Pennebaker)らの筆記開示の研究でも示されてきました。
休日の「電話ルール」を決めておく
休日の電話は、店長の感情を最も削るものの1つです。「休日は○時と○時にだけLINEを確認する」「緊急時は副店長に一次対応をお願いする」と、事前にスタッフと共有しておきます。そして、休日の朝に「今日は休んでいい」と声に出して言います。休むことに許可を出すのも、感情を大切にする行動です。
中島輝より一言
中学生のころ、私はバスケットボール部に入っていました。チームが勝つと、仲間はみんな満面の笑みで大喜びします。けれども私は、一人だけ無表情でコートに立っていました。嬉しいはずなのに、嬉しさがよくわからなかったのです。店を回している店長の方から「売上目標を達成しても、何も感じなかった」という話を聞くたびに、あのときの自分を思い出します。感じないのは、あなたが冷たいからではありません。感じる余裕を、ずっと誰かのために使ってきたからです。その余裕を、1日3秒だけ、自分のために取り戻してあげてください。
6つの感の木のたとえでいえば、自分の感情に気づくことは「根」にあたる自尊心≒自己存在感を育てます。スタッフの気持ちに気づき、「ありがとう」と伝えられる店長は、「実」にあたる自己有用感、つまり「自分は誰かの役に立っている」という感覚も実らせやすくなります。店を回す力は、技術や経験だけでなく、この根の太さに支えられています。
しんどさが続くときは、ひとりで抱えないで
社内の相談窓口・産業医・保健師
厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」
こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556
よくあるご質問
「何も感じない」は、休めのサイン。
感情の一言が、店とスタッフを守る。
店の温度を知らせてくれる大切な情報です。
自分を大切にしよう
人手不足の店を預かる店長は、毎日、誰かの穴を埋め、誰かの怒りを受け止め、誰かの不安を引き受けています。その中で「何も感じなくなった」と気づいたとしても、それはあなたが冷たくなったからではありません。感じる余裕をすべて店とスタッフのために使い、自分の感情を後回しにしてきた結果です。
後回しにした感情は、言葉にすることで少しずつ片づいていきます。クレームのあとに「そこそこ悔しい」とつぶやく。本部への報告に「正直、焦っています」と1文を加える。アルバイトの「大丈夫です」に、解決策の前に5秒待つ。朝礼で「今日はくもりです」と店長から言ってみる。どれも小さな一言ですが、その一言が、あなた自身とスタッフの心のブレーカーを、もう一度上げるきっかけになります。
店が回っているのは、あなたが毎日踏ん張っているからです。その踏ん張りを、まずは自分で認めてあげてください。自分を大切にしよう。自分の感情を大切にできる店長のもとでは、スタッフも自分の気持ちを大切にできるようになります。それは結果として、人が辞めにくく、お客さまにも温かい店をつくっていきます。
本記事の参考資料・科学的根拠
- 中島輝『感情を言語化すれば人生はうまくいく 感情迷子さんの本』(近刊)原稿
- 中島輝・自己肯定感アカデミー「アレキシサイミア 感情の鈍麻:失感情」講座資料
- Taylor, G.J., Bagby, R.M., & Parker, J.D.A. (1997). Disorders of Affect Regulation: Alexithymia in Medical and Psychiatric Illness. Cambridge University Press.(邦訳『アレキシサイミア―感情制御の障害と精神・身体疾患』星和書店)
- Hochschild, A.R. (1983). The Managed Heart: Commercialization of Human Feeling. University of California Press.(邦訳『管理される心―感情が商品になるとき』世界思想社)
- Lieberman, M.D. et al. (2007). Putting feelings into words: Affect labeling disrupts amygdala activity in response to affective stimuli. Psychological Science, 18, 421-428.
- Edmondson, A. (1999). Psychological safety and learning behavior in work teams. Administrative Science Quarterly, 44, 350-383.
- Pennebaker, J.W. (1997). Writing about emotional experiences as a therapeutic process. Psychological Science, 8, 162-166.
- 厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」

自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。







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