子どもが嘘をつくのは悪い子だから?
嘘の奥にある気持ちと感情の言語化
ランドセルの底から、くしゃくしゃになったテストが出てきた。「テスト、返ってきてないよ」と言っていたのに。歯みがきは「した」と言うのに歯ブラシは乾いたまま。気づいた瞬間、胸がざわっとして、「どうして嘘をつくの!」と声が大きくなる。けれども、子どもの嘘の多くは「悪い心」から出てくるものではありません。叱られるのがこわい、がっかりされたくない、恥ずかしい――言葉にできない気持ちを守るために、嘘という形を借りていることが多いのです。嘘を責める前に、その奥にある気持ちを一緒に見てみませんか。研究とアドラー心理学の視点からお伝えします。
結論:嘘は「悪い子」のしるしではなく、気持ちを守る手段
はじめに結論をお伝えします。子どもが嘘をつくのは、悪い子だからではありません。多くの嘘は、叱られることへの恐れや、失敗した自分を見られる恥ずかしさ、親をがっかりさせたくない気持ちなど、まだ言葉にできない感情を守るための手段です。だから、嘘を減らすいちばんの近道は、嘘を厳しく罰することではなく、嘘をつかなくても大丈夫な関係をつくることです。
この記事のポイントは3つです。
- 嘘は、心の発達のサインでもある。相手の心を想像する力や、自分の行動をコントロールする力が育ってきたからこそ、子どもは嘘をつけるようになります。
- 罰が厳しいほど、嘘は「上手」になる。研究では、叱責や罰の多い環境の子どもほど、嘘を隠すのがうまくなることが示されています。
- 「本当のことを言っても大丈夫」という安心が、正直さを育てる。嘘の中身より、嘘の奥にある気持ちに名前をつけることが大切です。
この記事の背景には、心理学でアレキシサイミア(失感情症)と呼ばれる考え方があります。感情がないのではなく、感情に気づき、見分け、言葉にすることが難しい状態のことで、病名ではありません。一般の人の約10〜16%に強い傾向が見られる、誰もが持つ特性の濃淡です。子どもは、気持ちを細かく言い分ける力が育っている途中です。「こわい」「恥ずかしい」と言えないとき、その気持ちは嘘という行動になって表に出てくることがあります。中島輝の近刊『感情を言語化すれば人生はうまくいく 感情迷子さんの本』では、こうした状態を「感情迷子さん」と呼んでいます。基本はアレキシサイミア(失感情症)とはで解説しています。
研究で見る子どもの嘘|嘘は心の発達のサインでもある
子どもの嘘について、もっとも多くの研究を積み重ねてきたのが、カナダのマギル大学のヴィクトリア・タルワー(Victoria Talwar)と、トロント大学のカン・リー(Kang Lee)らの研究グループです。よく使われるのは、子どもに「後ろにあるおもちゃを見ないでね」と伝えて部屋を出て、のぞいたかどうか、のぞいたあと正直に言うかどうかを観察する実験です。
そうでない学校の子どもより、嘘をついて隠すのが上手だった
| 知見 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 嘘は幼児期から始まる | ルールを破ったあとに嘘をつく行動は、幼児期から見られ、年齢とともに嘘をつく子が増え、つじつまの合う嘘も上手になっていく | Talwar & Lee(2008)ほか |
| 嘘と心の発達 | 嘘をつく力は、相手の心を想像する力(心の理論)や、自分の言動をコントロールする力(実行機能)の発達と結びついている | Talwar & Lee(2008)、Evans & Lee(2013) |
| 罰の多い環境 | 厳しい罰のある環境の子どもほど、嘘で隠す力が高くなっていた | Talwar & Lee(2011) |
| 正直さへの呼びかけ | 罰の予告だけでは正直に話す子は増えにくく、「本当のことを話してくれるとうれしい」と伝えるほうが正直さを引き出しやすい | Talwar, Arruda & Yachison(2015) |
| 思いやりの嘘 | 気に入らないプレゼントでも「ありがとう、うれしい」と言うなど、相手を傷つけないための嘘も、子どもは早くから使いはじめる | Talwar, Murphy & Lee(2007) |
ここから見えてくるのは、「嘘をつく=性格が悪い」という見方は、研究とは合わないということです。嘘は、相手が何を知っていて、何を知らないかを想像できるようになった証でもあります。そして、厳しく罰するほど嘘は減るどころか巧妙になり、「本当のことを言ってくれるとうれしい」という関係のほうが、正直さを育てやすいのです。
アメリカの心理学者ポール・エクマンも、著書『Why Kids Lie』(1989)で、子どもが嘘をつく理由として「罰を避けるため」をもっとも大きなものに挙げています。嘘の多くは、攻撃ではなく防御なのです。
年齢で変わる嘘の意味|空想・自己防衛・プライバシー
同じ「嘘」でも、年齢によってその意味は大きく違います。一律に「嘘はだめ」と叱る前に、今の子どもの年齢でその嘘がどんな意味を持つのかを知っておくと、関わり方が変わります。
| 時期 | よくある嘘 | 奥にある気持ち・発達 |
|---|---|---|
| 幼児期 | 「今日、恐竜に会ったよ」「やってない」(明らかにやったのに) | 空想と現実がまだ混ざっている。「こうだったらいいな」という願い。叱られる気配への反射的な防御 |
| 小学校低学年 | 「宿題ない」「先生に言われてない」 | 叱られたくない、面倒なことを避けたい。結果まで想像しきれない |
| 小学校高学年 | テストを隠す、友だちと遊んだ場所をごまかす | 失敗を見られる恥、親をがっかりさせたくない気持ち。比較されることへの恐れ |
| 思春期 | 「別に何もない」「友だちの家にいた」 | 自分の世界を持ちたい気持ち(プライバシー)。親に干渉されたくない。自立の始まり |
幼児期の「恐竜に会った」は、嘘というより空想の表現です。「恐竜に会えたらすごいね。どんな恐竜?」と空想に乗ってあげると、子どもの想像する力が育ちます。中島輝の近刊でも、「子どもの空想に全力で乗る」ことを、想像の力を育てる関わりとして紹介しています。
思春期の「別に何もない」は、自分の内側を親から守りたいという、自立に向かう健全な気持ちの表れでもあります。何もかも話させようとすると、子どもはかえって嘘で自分の領域を守ろうとします。
一方で、どの年齢であっても、いじめを受けていることや、誰かにいやなことをされていることを嘘で隠している場合があります。「いつもと様子が違う」「急に持ち物がなくなる」「体にあざがある」など、気になるサインがあるときは、嘘を責めるのではなく、安全を確かめることを最優先にしてください。
嘘の奥にある5つの気持ち|叱られることへの恐れを中心に
それでも『やってない』と言うんです」
① 叱られることへの恐れ
もっとも多いのがこれです。叱られる、怒鳴られる、ゲームを取り上げられる。罰を避けたいという気持ちは、人間としてごく自然なものです。大人でも、ミスを報告するのが怖くて先延ばしにすることがあります。子どもはそれを、もっと素直に、反射的に行っています。
② 失敗の恥
テストの点が悪かった、友だちの前で失敗した。恥は、怒りや悲しみに比べて、とくに言葉にしにくい感情です。「恥ずかしい」と言えないとき、子どもは失敗そのものを「なかったこと」にしようとします。テストを隠すのは、親をだますためというより、恥ずかしい自分を見られたくないからです。
③ がっかりさせたくない
親の期待を感じている子ほど、「がっかりした顔を見たくない」という気持ちから嘘をつきます。これは、親を大切に思っているからこその嘘でもあります。「いい子」でいようとする子ほど、この嘘をつきやすいことがあります。
④ 見てほしい・注目してほしい
「今日、先生にほめられた」(実際にはほめられていない)、「サッカーでゴールした」(していない)。実際より大きく話す嘘には、「もっと自分を見てほしい」という気持ちが込められていることがあります。
⑤ 守りたいもの
友だちをかばう、自分だけの秘密の世界を守る。とくに思春期には、自分の領域を守るための嘘が増えます。また、いじめや誰かからいやなことをされている事実を、「親を心配させたくない」「言ったらもっとひどくなる」という思いから隠すこともあります。
問い詰めるほど嘘は上手になる|「本当のことを言いなさい」の落とし穴
嘘に気づいたとき、多くの親は真実を明らかにしようとします。「本当のことを言いなさい」「先生に聞けばすぐわかるんだからね」。けれども、研究が示しているのは、問い詰めや厳しい罰は、正直さではなく「隠す技術」を育てやすいということでした。
「怒らないから言ってごらん」が効かない理由
先ほどの典型例の母親のように、「怒らないから」と約束しても、子どもが本当のことを言わないことはよくあります。それは、子どもが言葉より、これまでの経験を信じているからです。過去に「怒らないから」と言われて正直に話し、結局怒られた経験が一度でもあれば、その約束は信用できなくなります。
また、親がすでに答えを知っていて試すような質問(「テスト、返ってきたんじゃない?」)も、子どもを追い詰めます。子どもは「ここで認めたら怒られる、でも嘘をついてもばれている」という板挟みになり、頭が真っ白になって、さらに嘘を重ねてしまうことがあります。知っているなら、「テスト、ランドセルにあったよ。見せにくかったかな」と、事実を先に伝えたほうが、子どもは嘘をつかずにすみます。
アドラーの目的論|その嘘は何を守るためについたのか
私はアドラー心理学をベースにカウンセリングを行ってきました。アルフレッド・アドラー(1870〜1937、オーストリアの精神科医)が大切にしたのが目的論です。人の行動は、過去の原因に押し出されるだけでなく、「何のために」という目的に向かって選ばれている、という考え方です。
嘘を目的論で見ると、問いが変わります。「どうして嘘をついたの?」(原因を問う)ではなく、「この嘘は、何を守るためについたのだろう?」(目的を考える)です。
| 嘘の例 | 考えられる目的 | その目的の奥の気持ち |
|---|---|---|
| 「やってない」 | 叱られることを避ける | こわい |
| テストを隠す | 失敗した自分を見せない | 恥ずかしい・がっかりさせたくない |
| 「ゴールした」と大きく話す | 親の注目を集める | 見てほしい・さみしい |
| 「友だちの家にいた」 | 自分の世界を守る | 干渉されたくない・自分で決めたい |
| 「何もないよ」(いじめを隠す) | 親を心配させない、事態を悪化させない | 不安・申し訳なさ・無力感 |
目的が見えると、嘘を責める必要がなくなります。子どもは嘘をつくことで、恐れや恥から自分を守ろうとしていたのですから。そして、目的がわかれば、嘘以外の方法でその目的をかなえる道を一緒に探すことができます。「失敗しても、叱られるんじゃなくて、一緒に考えてもらえる」とわかれば、子どもは嘘という手段を手放していきます。
ここで大切なのは、目的論は「嘘を許す」ための理屈ではないということです。嘘によって誰かが傷ついたり、損をしたりしたときは、その責任を一緒に考える必要があります。目的論は、嘘を責めるのではなく、嘘の奥の気持ちに届くための見方です。
勇気づけ|「話してくれてありがとう」が関係を変える
アドラー心理学のもう一つの柱が勇気づけです。ほめることでも叱ることでもなく、横の関係から「ありがとう」「助かった」「うれしい」を伝え、相手が困難に向き合う力を引き出す関わりです。
嘘の場面での勇気づけは、本当のことを話してくれたその瞬間に向けます。
「話してくれて、ありがとう」
「言いにくかったよね。それでも言えたね」
「本当のことがわかって、お母さんは安心した」
これは、先ほどのTalwarらの研究の知見とも重なります。罰を予告するより、「本当のことを話してくれるとうれしい」と伝えたほうが、子どもは正直に話しやすくなる。正直さは、罰で押さえ込むものではなく、関係の中で育てるものなのです。
注意したいのは、勇気づけは「ほめる」とは違うことです。「正直に言えてえらいね」は、上から評価する縦の関係の言葉です。ほめられることが目的になると、子どもは「ほめられるために正直になる」ことを学び、ほめてもらえない場面では正直である理由を失います。「ありがとう」「うれしい」は、親自身の気持ちを伝える横の関係の言葉です。子どもは「本当のことを話すと、大切な人とつながれる」と感じます。
中島輝より一言
カウンセリングでは、大人の方からも「子どものころ、嘘ばかりついていた」という話をよく聞きます。そうした方に「そのとき、本当は何が言いたかったと思いますか」と聞くと、少し考えてから「……こわかった、と言いたかったのかもしれません」と答えてくれることがあります。何十年たっても、言えなかった気持ちは心のどこかに残っています。今、目の前の子どもの「こわかった」に名前をつけてあげることは、その子の未来を守ることでもあるのです。
自己受容感|失敗した自分を受けとめられると嘘はいらなくなる
自己肯定感の「6つの感」を、私は一本の木にたとえています。根が自尊心≒自己存在感、幹が自己受容感、枝が自己効力感、葉が自己信頼感、花が自己決定感、実が自己有用感です。子どもの嘘ともっとも深く関わるのが、幹にあたる自己受容感です。
自己受容感とは、「できない自分」「失敗した自分」も含めて、ありのままの自分を受け入れられる感覚です。この感覚が育っていると、子どもは失敗しても「失敗しちゃった。どうしよう」と言えます。反対に、この感覚が揺らいでいると、失敗した自分を受け入れられず、嘘で「なかったこと」にしようとします。
つまり、嘘の多くは「失敗した自分では愛されないかもしれない」という不安の表れでもあるのです。テストを隠す子は、悪い点を取った自分を、自分自身でも受け入れられていません。だからこそ、親がまず「点数が悪くても、あなたはあなた」と伝えることが、幹を太くします。
- 失敗を報告してくれたとき、結果より先に「教えてくれてありがとう」と言う
- 親自身の失敗も話す(「お母さんも今日、仕事で失敗しちゃった」)
- 「失敗したね」で終わらせず、「次はどうしたい?」と一緒に考える
- 点数や結果ではなく、「どんな気持ちだった?」と気持ちを聞く
- 嘘をついたあとでも、子どもの存在そのものは否定しない
親が失敗を話す姿を見せると、子どもは「失敗は隠すものではなく、話していいもの」と学びます。自己受容感が育つと、嘘で自分を守る必要が少しずつなくなっていきます。
嘘をつかなくていい関係をつくる5つの関わり
失敗を「報告していい空気」をつくる
食卓で、家族それぞれが「今日の小さな失敗」を一つずつ話す時間をつくってみてください。笑い話でかまいません。失敗が話題にのぼっても誰も責められない経験を重ねると、子どもは本当に困ったときにも話しやすくなります。
まず親が深呼吸する
嘘に気づいた瞬間、親の中にも怒り、がっかり、不安が一気に湧き上がります。その状態で話すと、問い詰める言葉になりがちです。3秒×3回の深呼吸(感情タイムアウト)で、まず自分の気持ちを落ち着けてください。「今、私はがっかりしている」と心の中で名前をつけるだけでも、声の調子が変わります。
試さずに、事実を先に伝える
証拠があるなら、「〜したんじゃない?」と試すのではなく、「テスト、見つけたよ」と事実を先に伝えます。嘘をつく余地を与えないことは、子どもを追い詰めないことでもあります。
「どうして」ではなく「どんな気持ち」
「どうして嘘をついたの?」は、子どもにとって答えにくい質問です。理由を言葉にする力がまだ育っていないからです。代わりに「言うの、こわかった?」「見せにくかった?」と、選べる形で気持ちを聞きます。うなずくだけでも、気持ちが言葉に近づきます。
責任は一緒に考える、存在は否定しない
嘘で誰かが困ったなら、どうすればいいかを一緒に考えます(謝る、元に戻す、次はどうするか)。そのうえで、「嘘をついたことは残念だった。でも、あなたのことが大切なのは変わらないよ」と、行動と存在を分けて伝えます。
嘘に気づいたときの会話例
実際の場面で、どんな言葉をかければいいのか。よくある場面ごとに、つい言ってしまう言葉と、気持ちに届く言葉を比べてみます。
| 場面 | つい言ってしまう言葉 | 気持ちに届く言葉 |
|---|---|---|
| テストを隠していた | 「なんで隠したの!嘘つき!」 | 「テスト、見つけたよ。見せるの、いやだったかな。どんな気持ちだった?」 |
| 宿題を「やった」と言っていた | 「また嘘?もう信じられない」 | 「やってなかったんだね。やりたくない気持ちがあった?一緒に考えよう」 |
| 物を壊して「やってない」 | 「正直に言わないと許さないよ」 | 「割れちゃったね。びっくりしたよね。けがはない?」 |
| 友だちとの遊び場所をごまかした | 「どこにいたの!本当のことを言いなさい」 | 「心配だったから、場所だけは教えてほしいな。どうして言いにくかった?」 |
| 正直に話してくれた | 「最初から言えばよかったのに」 | 「話してくれてありがとう。言うの、勇気がいったね」 |
「物を壊して『やってない』」の場面では、まず「けがはない?」と体の安全を気づかうことがポイントです。責められる前に心配してもらえると、子どもの恐れは一気にゆるみます。そのあとで、「割れちゃったけど、どうしようか」と話し合えば、子どもは自分から「ぼくが落としちゃった」と言えることがあります。
正直に話してくれたときの「最初から言えばよかったのに」は、親としては正直な気持ちですが、子どもには「正直に言っても結局責められる」と伝わります。話してくれたその瞬間には、ただ「ありがとう」を。それが次の正直さにつながります。
なお、嘘の背景に、子どもがほとんど感情を表に出さない「我慢」がある場合もあります。そうした子への関わりは、「手のかからないいい子」ほど危ない?でも詳しく紹介しています。兄弟記事の「宿題やったの?」を言う前にでは、宿題をめぐる「やった」「やってない」のすれ違いを扱っています。
よくあるご質問
言葉にできなかった「こわい」の形。
責める前に、その気持ちに名前を。
子どもの自己受容感という幹を太くします。
自分を大切にしよう
子どもの嘘は、悪い子のしるしではなく、まだ言葉にできない気持ちを守るための手段であることがほとんどです。研究でも、嘘をつく力は相手の心を想像する力や自分をコントロールする力の発達と結びついていること、厳しい罰の多い環境ほど嘘は減るどころか上手になること、「本当のことを話してくれるとうれしい」という関係のほうが正直さを引き出しやすいことが示されています。嘘の奥には、叱られる恐れ、失敗の恥、がっかりさせたくない気持ち、見てほしい気持ち、守りたいものが隠れています。
アドラー心理学の目的論で「この嘘は何を守るためについたのか」を考えると、嘘を責めるのではなく、嘘の奥の気持ちに届くことができます。そして、本当のことを話してくれた瞬間に「ありがとう」を伝える勇気づけが、嘘をつかなくていい関係を育てます。失敗した自分も受け入れてもらえるとわかったとき、子どもの自己受容感は太くなり、嘘はいらなくなっていきます。
子どもの嘘に気づいて、悲しくなったり、腹が立ったり、「育て方をまちがえたのでは」と自分を責めたりしてきたあなたへ。その気持ちも、子どもを大切に思っているからこそ湧いてくる、まっとうな気持ちです。親も完璧である必要はありません。問い詰めてしまった日は、あとで「さっきは強く言いすぎた、ごめんね」と伝えればいい。それも、失敗を話していいという、子どもへの何よりのお手本になります。自分を大切にしよう。親が自分の気持ちを受けとめられるとき、子どもの気持ちも受けとめられるようになります。
本記事の参考資料・科学的根拠
- 中島輝『感情を言語化すれば人生はうまくいく 感情迷子さんの本』(近刊)原稿
- Taylor, G.J., Bagby, R.M., & Parker, J.D.A. (1997). Disorders of Affect Regulation: Alexithymia in Medical and Psychiatric Illness. Cambridge University Press.(邦訳『アレキシサイミア―感情制御の障害と精神・身体疾患』星和書店)
- Talwar, V., & Lee, K. (2008). Social and cognitive correlates of children’s lying behavior. Child Development.
- Talwar, V., & Lee, K. (2011). A punitive environment fosters children’s dishonesty: A natural experiment. Child Development.
- Talwar, V., Arruda, C., & Yachison, S. (2015). The effects of punishment and appeals for honesty on children’s truth-telling behavior. Journal of Experimental Child Psychology.
- Talwar, V., Murphy, S.M., & Lee, K. (2007). White lie-telling in children for politeness purposes. International Journal of Behavioral Development.
- Evans, A.D., & Lee, K. (2013). Emergence of lying in very young children. Developmental Psychology.
- Ekman, P. (1989). Why Kids Lie: How Parents Can Encourage Truthfulness. Scribner.
- アルフレッド・アドラー『人生の意味の心理学』
- 岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』ダイヤモンド社
- 中島輝・自己肯定感アカデミー「アレキシサイミア 感情の鈍麻:失感情」講座資料

自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。







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