勝っても喜ばない、負けても悔しがらない子
部活・スポーツ指導者が知りたい感情の言語化
県大会の準決勝で逆転勝ち。ベンチもスタンドも跳びはねて喜んでいるのに、決勝点にからんだあの子だけが、ぽつんと無表情で立っている。翌週の練習試合で大敗しても、やはり顔色ひとつ変えない。「やる気がないのか」「冷めているのか」と気になったことはないでしょうか。結論からお伝えすると、その子は感情がないのではなく、勝ったうれしさや負けた悔しさを感じ取り、言葉にする回路がうまく働いていないだけかもしれません。指導の場面でできる関わり方を、順番にお話しします。
勝っても喜ばない子は「冷めている」のではない
あの子だけ表情が変わらないんです」
部活動やスポーツの指導者の方から、こうした相談をいただくことがよくあります。表情が乏しい、ガッツポーズをしない、悔し涙を見せない。チームが盛り上がる場面で一人だけ温度が違って見えるため、「チームワークに欠ける」「闘争心がない」と評価されてしまうこともあります。
けれど、感情が表に出ないことと、感情がないことはまったく別のことです。しかもスポーツの世界には、感情を表に出さないことを「強さ」とみなしてきた文化があります。その中で育った子どもほど、自分の気持ちに気づきにくくなっていることがあるのです。
無表情は、無関心のしるしとは限らない。
うれしさも悔しさも、まだ言葉の手前で
止まっているだけかもしれません。
アレキシサイミアと「感情迷子さん」という見方
感情に気づき、見分け、言葉にすることが難しい状態を、心理学ではアレキシサイミア(失感情症)と呼びます。名前の印象とは違い、「感情がない」という意味ではありません。感情は生まれているのに、それを感じ取ったり、名前をつけたりするところがうまくいかない状態です。基本的な考え方はアレキシサイミア(失感情症)とは|感情に名前がつけられない人の特徴・原因・回復のヒントにまとめています。
研究によって幅はありますが、一般の人の約10〜16%、およそ10人に1人に強い傾向があるといわれます。部員30人のチームなら、2〜3人いても不思議ではない数字です。ただし、これは病名ではありません。DSM-5やICD-11といった診断基準にも独立した診断名としては載っておらず、誰もが持っている特性の「濃い・薄い」と考えられています。
私はこの状態にある人を「感情迷子さん」と呼んでいます。中島輝の近刊『感情を言語化すれば人生はうまくいく 感情迷子さんの本』で使っている言葉で、感情をうまく認識・表現しにくくなっている状態を指します。迷子という言葉には、帰る場所があるという前提が含まれています。今は道に迷っているだけで、感情とつながる道は必ず残っている。グラウンドや体育館で子どもを見るときにも、この見方を持っていてほしいのです。
選手に見える4つのタイプ
感情迷子さんには大きく4つのタイプがあります。スポーツの現場では、次のような姿として表れやすくなります。
| タイプ | 部活で見えやすい姿 | 指導者のかかわりのヒント |
|---|---|---|
| タイプ1 感情がわからない | 勝っても負けても「普通」。試合前に腹痛や頭痛が出るが、本人は「緊張していない」と言う。 | 気持ちより先に体を聞く。「今、肩はどんな感じ?」 |
| タイプ2 感情を説明できない | 悔しそうな顔はしているのに、聞くと「何でもないです」。反省ノートが短い。 | 正確な言葉を求めず、「ちょっと?そこそこ?すごく?」と強さを選ばせる。 |
| タイプ3 感情に興味がない | 戦術やデータの話は得意。仲間が泣いていると「なんで泣くの?」と不思議がる。 | 理屈を否定せず、「相手チームは今、何を感じていると思う?」と分析として問う。 |
| タイプ4 想像できない | 「どんな選手になりたい?」に答えられない。目標を聞くと「次の試合に出ること」だけ。 | 答え合わせのない「もしも」で遊ぶ。「もし全国大会に出たら、どんな気分だろう?」 |
一人が複数のタイプにまたがることもよくあります。大切なのは、「どんな気持ちだった?」といきなり聞かないこと。体、強さ、分析、もしも、という入り口を使うと、言葉はずっと出てきやすくなります。
「泣くな」「切り替えろ」の指導文化が残すもの
「泣くな、前を向け」「ミスは引きずるな、切り替えろ」「試合中に感情を出すな」。どれも、指導の現場でごく当たり前に使われてきた言葉です。試合の流れの中では、気持ちをいったん脇に置いて次のプレーに集中することが必要な場面も確かにあります。
問題は、「切り替える」の前に「感じる」がないまま、それが何年も続くことです。悔しさを感じる前に切り替え、うれしさを味わう前に次の課題を探す。これを毎日くり返すと、子どもは「感情は出してはいけないもの」「感じるのは弱さだ」と学んでいきます。やがて、出さないだけでなく、感じること自体が難しくなっていくのです。
書籍原稿には、50代の経営者ケンジさん(仮名)が登場します。ケンジさんは「泣くのは無能の証拠」と教えられて育ち、感情を表に出さないことで成功してきた方でした。けれど、そのやり方は家族や部下との関係にひずみを生んでいました。子どもの頃に身につけた「感情を出さない強さ」は、大人になってから別の形で本人を苦しめることがあるのです。
「切り替え」の前に、10秒だけ「感じる」時間を
切り替えること自体が悪いわけではありません。おすすめしたいのは、順番を変えることです。
| これまでの声かけ | 感情を通す声かけ |
|---|---|
| 「泣くな。次だ、次」 | 「悔しいよな。その悔しさは本物だ。じゃあ、次の1本で何をする?」 |
| 「ミスを引きずるな」 | 「今のミス、どのくらい悔しい?ちょっと?すごく?よし、じゃあ深呼吸して戻ろう」 |
| 「勝って当然。浮かれるな」 | 「今日はうれしいな。うれしさを10秒味わってから、明日の課題を話そう」 |
右の列の声かけは、どれも最後に「次」へ向かっています。違いは、いったん感情に名前をつけてから切り替えていることです。研究でも、感情に名前をつけるだけで、脳の扁桃体(不安や怒りに反応する、警報装置のような部分)の活動が落ち着くことが示されています(Lieberman et al., 2007)。悔しさを言葉にすることは、悔しさに飲み込まれないための方法でもあるのです。
なお、体罰や人格を否定する暴言は、子どもの感情を守るどころか、恐怖で感情を閉じ込めてしまいます。スポーツ庁のガイドラインでも明確に否定されている指導です。感情を言葉にする文化は、安心して気持ちを出せる関係の上にしか育ちません。
「切り替えろ」の前に、「悔しいよな」。
名前をつけた感情は、
きちんと次のプレーに変わっていく。
試合後のミーティングに「感情を言葉にする時間」をつくる
試合後のミーティングは、多くのチームで「反省会」になっています。どこでパスがずれたか、守備のどこが甘かったか。技術や戦術の振り返りはもちろん大切です。そこに5分だけ、感情を言葉にする時間を加えてみてください。
「今、体はどんな感じ?」
試合直後は、まだ気持ちを言葉にできる状態ではありません。「足が重い」「胸がまだドキドキしてる」「のどがカラカラ」。体の言葉なら答えられる選手はたくさんいます。体の変化は、感情が動いていた証拠です。
「今日の試合を音で表すと?」
「モヤモヤ」「スカッ」「ズーン」「ジリジリ」。書籍原稿の「今日のオノマトペ」というワークを、ミーティング向けにしたものです。正確な感情語でなくてかまいません。一人ひと言ずつ、順番に言ってもらいます。
「その悔しさは、ちょっと?そこそこ?すごく?」
同じく原稿の「3段階温度計」です。感情の強さを区別できる人ほど、気持ちの立て直しが早いといわれます。「すごく悔しい」と言えた選手は、次の練習に向かう力をすでに持っています。
「今日いちばん心が動いたプレーは?」
自分のプレーでも、仲間のプレーでもかまいません。「先輩のスライディングで鳥肌が立った」「最後のフリースローで手が震えた」。出来事と感情をセットで話す練習になります。
「先生は今日、正直くやしかった」
最後に指導者自身が、今日の気持ちを短く言葉にします。大人が感情を言葉にする姿は、どんな説明よりも強いお手本になります。
最初は照れや沈黙があって当然です。「パスしてもいい」「人の感情を笑わない」という2つのルールを先に伝えておくと、少しずつ言葉が出てくるようになります。勝った日も負けた日も同じように続けることで、感情を言葉にするのは「負けた日の反省」ではなく「チームの習慣」になっていきます。
中学バスケ部で、私も一人だけ無表情でした
ここで、少し私自身の話をさせてください。
中島輝より一言
中学生の頃、私はバスケットボール部に入っていました。周りをよく見て判断するのが早く、パス回しが得意だったので、1年生のときからレギュラーに選んでもらいました。仲間がシュートを決めたり、チームが勝ったりすると、みんな満面の笑みで大喜びします。そんな中で、私は一人、無表情で立っていました。うれしいはずなのに、その「うれしい」がよくわからなかったのです。周りからは、妙にクールなやつだと思われていたと思います。幼い頃に育ての親と離ればなれになってから、私は感情を表に出さないことで自分を守ってきました。勝っても喜ばない子の中には、喜べないまま、ひとりでコートに立っている子がいるかもしれません。
あの頃の私に必要だったのは、「もっと喜べ」という声ではありませんでした。もしコーチが「今の速攻、体のどこが熱くなった?」「パスが通った瞬間、どんな音がした?」と聞いてくれていたら、私は自分の中の小さなうれしさに、もっと早く気づけたかもしれません。
表情が乏しい選手に対して、「喜ばないのは失礼だ」「チームの和を乱すな」と叱ると、その子はさらに感情を閉じ込めてしまいます。必要なのは、感情を表に出すよう求めることではなく、感情に気づく手伝いをすることです。表に出すかどうかは、そのあとで本人が選べばよいのです。
ケガ・燃え尽き・体の不調は、言葉にならない感情のサイン
気持ちを言葉にしにくい選手は、感情が体の不調として表に出やすい傾向があります。言葉の出口がふさがれていると、ストレスは別の出口を探します。その一つが、体です。
- 大会前になると、腹痛・頭痛・吐き気をくり返す
- 検査では異常がないのに、ケガの痛みがなかなか引かない
- 練習に来るが、以前のようにボールを追いかけなくなった
- 好きだったはずの競技について「別にどうでもいい」と言うようになった
- 眠れない、食欲が落ちた、体重が急に変わった
- 小さなミスで涙が止まらなくなったり、急に怒り出したりする
スポーツ心理学では、バーンアウト(燃え尽き)を、心と体の消耗、達成感の低下、競技への価値の低下という3つの側面で説明しています(Raedeke & Smith, 2001)。まじめで手のかからない選手ほど、自分の疲れに気づかないまま練習を続け、ある日突然「もう無理です」と言ってくることがあります。
体の不調が続くときは、まず医療機関で体の病気やケガの状態をきちんと確かめてもらうことが大前提です。そのうえで、「痛みの裏に、言葉にならない不安や疲れはないだろうか」という視点を持ってみてください。腹痛や長引く痛みを「気のせい」「根性が足りない」と片付けないことが、選手を守ることにつながります。
休養日は、体を休ませるためだけのものではありません。競技から少し離れる時間は、「自分は今、楽しいのか、苦しいのか」を感じ直す時間でもあります。休むことに罪悪感を持つ選手には、「休むのも練習のうち」と、指導者のほうからはっきり伝えてあげてください。
ケガで試合に出られない選手へのかかわり
ケガで長く離脱している選手は、悔しさ、焦り、さみしさ、チームに置いていかれる不安を一度に抱えています。それでも多くの選手は「大丈夫です」と笑います。リハビリの進み具合だけでなく、「チームの試合を外から見ていて、どんな気持ちになる?」と、ときどき気持ちのほうにも目を向けてください。答えが「わからない」でもかまいません。聞いてもらえたという経験が、その子の支えになります。
本番で力を出すための「感情のウォーミングアップ」
感情を言葉にすることは、心のケアであると同時に、競技の力を引き出す技術でもあります。書籍原稿には、高校野球の選手たちにアラームを使ったワークをしてもらったエピソードが出てきます。
大事な試合が13時から始まるなら、その1週間ほど前から、毎日13時にアラームをセットします。アラームが鳴ったら、「今、どんな気分?」と自分に問いかける。すると当然、本番のことが頭に浮かび、「少し緊張している」「ソワソワしている」と答えることになります。1週間これを続けると、試合当日には緊張が「いつもの状態」になっていて、パニックにならずに普段の力を出せたというのです。
これは原稿の「感情タイムアウト」というワークを応用したものです。感情に興味を持ちにくい人は、外の出来事に意識が向きっぱなしで、内側を見るきっかけがなかなかやってきません。アラームという外からの合図が、そのきっかけをつくってくれます。
アラームで「今、どんな気分?」
大会の1週間前から、試合開始と同じ時刻にアラームを鳴らします。朝・昼・夜の3回でもかまいません。答えが「よくわからない」でも、それが今の自分の状態です。
ベンチで「心の体温チェック」
試合前のベンチで、手のひらを胸に当てて「今、体は温かい?冷たい?」と3秒だけ聞きます。緊張で手足が冷えている、胸だけが熱い。体の言葉で自分の状態がわかると、呼吸を整えるなどの対処がしやすくなります。
練習ノートに「感情が動いた瞬間」を1行
多くの部活で書いている練習ノートに、技術の反省とは別に「今日、感情が動いた瞬間」を1行だけ足します。「シュート練習で10本連続入ってニヤッとした」「コーチに名前を呼ばれて肩が上がった」。出来事を書くだけでなく、感情に触れた記述があってはじめて、心の負担を軽くする効果が出ることが、筆記開示の研究(Pennebaker)で示されています。
指導者が練習ノートを読むときは、技術の記述と同じくらい、感情の1行に目を向けてください。赤ペンで直すのではなく、「この気持ち、いいね」と一言返すだけで十分です。
指導者自身の感情|勝たせたい、怒りたくない、でも疲れている
ここまで選手の話をしてきましたが、指導者の方にもぜひ目を向けてほしいことがあります。それは、指導者自身の感情です。
勝たせてあげたい。でも結果が出ない。保護者からの期待や、学校からの評価もある。休日はほとんど練習と遠征でつぶれ、自分の家族と過ごす時間も少ない。教員として部活を受け持っている方なら、授業や校務をこなしたうえでの指導です。地域のクラブで教えている方も、仕事のあとに時間をつくってグラウンドに立っています。
そんな日々の中で、指導者もまた「感じる前に切り替える」ことをくり返しています。試合に負けた悔しさを選手の前で見せないように飲み込み、腹が立つ場面でも冷静な顔を保つ。感情をコントロールし続ける仕事は、知らないうちに自分の感情を見えにくくしていきます。
- 試合に負けたあと、悔しさより「何がいけなかったか」しか考えられない
- 選手のミスに、以前よりイライラしやすくなった
- 大声を出したあとで、自分でも驚くことがある
- 休日に競技のことを考えないと、落ち着かない
- 選手の成長を見ても、前ほどうれしいと感じない
いくつか当てはまっても、それは指導者として失格だということではありません。それだけ真剣に選手と向き合ってきた証拠です。ただ、言葉にならないまま積み重なった疲れや怒りは、ある日、強い叱責や暴言として外に出てしまうことがあります。そうなる前に、自分の感情に名前をつける習慣を持っておくことが、選手を守ることにもつながります。
指導者のための2つのセルフケア
一つ目は、試合後の帰り道に「感情だけ日記」をつけることです。スマホのメモに、今日の出来事ではなく、感じたことだけを書きます。「くやしい」「ほっとした」「あの場面は腹が立った」「キャプテンの声かけがうれしかった」。出来事を書くと、どうしても戦術の反省になってしまうので、あえて感情だけに絞ります。
二つ目は、指導者同士で「しんどさ」を言葉にする場を持つことです。顧問会議や地域の指導者の集まりで、技術論だけでなく「最近どう?」「今の時期は正直しんどいよね」と言い合える関係があると、一人で抱え込まずにすみます。部活動の地域移行が進み、学校と地域のクラブ、保護者が連携する機会も増えてきました。子どもを支える大人同士が、気持ちを言い合えるつながりをつくることも、これからの指導者の大切な仕事です。
保護者ができること|車の中では「結果」より「気持ち」を聞く
スポーツをする子どもの保護者の方にも、できることがあります。それは、試合や練習の帰り道の聞き方を少しだけ変えることです。
試合のあと、迎えの車の中で「何点取ったの?」「なんであそこでシュートしなかったの?」と結果やプレーの話から入っていないでしょうか。子どもにとって、親からの技術的なダメ出しは、コーチからのそれよりもずっと重く響くことがあります。
最初の一言は、結果ではなく、ねぎらいと体のことから。プレーへの意見は、子どもが自分から話し出したときだけで十分です。
答えが「普通」「別に」でも、がっかりしなくて大丈夫です。黙っている時間も、子どもにとっては試合を心の中で整理している大切な時間です。聞いてくれる人がそばにいること自体が、子どもの感情を育てる土台になります。思春期の子どもとの距離感については、中学受験・思春期の子が「何も感じない」と言うとき|感情迷子さんと親の関わり方でもくわしく書いています。
試合前に腹痛や頭痛を訴える子については、学校の保健室との連携も役に立ちます。体の訴えと気持ちの関係については、「おなかが痛い」と保健室に来る子の本当の気持ち|体の訴えと感情の言語化をあわせてご覧ください。
自己肯定感の「6つの感」でいえば、競技の中で「できた」と感じる経験は、木の枝にあたる自己効力感を伸ばします。けれど、枝を支えるのは根と幹です。勝っても負けても「そのままの自分でいい」と感じられる自尊心≒自己存在感(根)と、悔しい自分も認められる自己受容感(幹)があってこそ、子どもは安心して挑戦を続けられるのです。
よくあるご質問
「悔しいよな」と言ってみる。
その一言から、感情の言葉は育ちはじめます。
競技を長く、楽しく続けられます。
自分を大切にしよう
勝っても喜ばない、負けても悔しがらない子は、感情がないわけではありません。体の中で動いた気持ちを、つかまえて言葉にする回路がまだうまく働いていないだけです。スポーツの世界に根づいてきた「泣くな」「切り替えろ」という文化は、試合の中では役に立つ場面もありますが、「感じる」を飛ばしたままの切り替えが続くと、子どもは自分の気持ちに気づきにくくなっていきます。
試合後のミーティングの5分、練習ノートの感情の1行、大会前のアラーム、帰りの車の中の「体はどう?」。どれも、今ある部活の時間の中でできることです。腹痛や長引く痛み、燃え尽きのサインには、医療機関での確認を前提に、言葉にならない感情の存在を思い浮かべてみてください。そして、選手を支える指導者自身も、自分の悔しさや疲れに名前をつけてあげてください。
私自身、勝っても一人だけ無表情でコートに立っていた子どもでした。そんな私でも、時間をかけて感情とつながり直すことができました。だからこそお伝えしたいのです。自分を大切にしよう。選手も、指導者も、保護者も。うれしさも悔しさも、言葉にしていい。その言葉が、チームをもっと強く、もっとあたたかくしていきます。
本記事の参考資料・科学的根拠
- 中島輝『感情を言語化すれば人生はうまくいく 感情迷子さんの本』(近刊)原稿
- 中島輝・自己肯定感アカデミー「アレキシサイミア 感情の鈍麻:失感情」講座資料
- スポーツ庁「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」(2018年3月)
- Taylor, G.J., Bagby, R.M., & Parker, J.D.A. (1997). Disorders of Affect Regulation: Alexithymia in Medical and Psychiatric Illness. Cambridge University Press.(邦訳『アレキシサイミア―感情制御の障害と精神・身体疾患』星和書店)
- Lieberman, M.D. et al. (2007). Putting feelings into words: Affect labeling disrupts amygdala activity in response to affective stimuli. Psychological Science, 18(5), 421-428.
- Pennebaker, J.W. (1997). Writing about emotional experiences as a therapeutic process. Psychological Science, 8(3), 162-166.
- Raedeke, T.D., & Smith, A.L. (2001). Development and preliminary validation of an athlete burnout measure. Journal of Sport & Exercise Psychology, 23(4), 281-306.

自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。






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