HSPを強みにする生き方はあります

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HSP(=Highly Sensitive Person)の特性により細かなことに気付きすぎたり、その気付きに共感を得られなかったりして、生きづらさを感じるHSPの人は多いと思います。

HSPは悩みの原因になる一方で、強みにすることもできます。そこでこの記事では、HSPの弱みと強みについて解説します。ぜひこの記事を、HSPを強みにする生き方の参考にしてください。

目次

生き方に悩むHSPは多い

HSPは、1996年にアメリカのアーロン博士によって提唱されました。その後、最近になってようやく日本でも知られるようになってきた気質なので、ロールモデルつまりHSPとして明るく生きる前例のような存在が多くありません。

HSPの気質を持つ人のなかでも、特に若年者ほど「この先どうやって生きていけばよいのか」悩むといわれています。

また、新型コロナウイルスの影響で外出自粛の期間が長くなり、ますます不安感や生きづらさを感じるHSPの人が増えているかもしれません。

そうした生きづらさを解消するためには、まずHSPの気質をよく理解することが大事です。

HSPの特性「DOES」には弱みも強みもある

DOESとは

HSPにはDOES(ダズ)と呼ばれる4つの特性があり、そのすべてを持ちあわせているといわれます。その4つの特性にはそれぞれ、弱みと強みがあります。

この章で各特性について紹介するので、それぞれ把握していきましょう。

深く考え込む特性の弱点と強み

まず、HSPには「Depth of processing(深く考え込む)」という特性があります。

この特性の弱みとして、ものごとを深く慎重に考えすぎる点が挙げられます。そのため、何か新しいことを始めようとしたとき、実行までに時間がかかってしまいます。

例えば、質よりスピードを重視するような仕事に就いてしまうと精神的に追い込まれてしまいますが、反対に、熟考してアイデアを出すような職業ではその力を存分に発揮できるでしょう。

一方、強みとして、さまざまな角度からものごとを深く考えるので、危機管理能力に長けています。小さな異常や違和感も見逃さず、まるで第六感が働いているように思われこともあるかもしれません。

普段からものごとを深く考えていて、本質を探求することが得意なので、占い師のように相談者を安心させ信頼を獲得することもあります。

人への共感力も高いので、コーチングやコンサルタントといった職業で強みがいかせるかもしれません。また、人一倍考えをめぐらせているので、独創的なアイデアや発言、行動も得意です。

刺激に敏感に反応する特性の弱点と強み

次に、「Overstimulated(刺激に敏感で疲れやすい)」の特性についてです。

この特性の弱みは、強い光や大きな音、人混みなどを刺激として捉えてしまい、外出したあとは横になって休まないといけないほど疲弊してしまうという点です。職場での電話の音や人の話し声、時計の音が気になって、仕事に集中できないこともあります。

しかし強みとして、周りの状況を即座に察知するので、環境変化への対応が早いという点があります。職場で同僚同士のトラブルがあった場合、すぐに察して仲を取り持つなど、バランス感覚にも優れているといえるでしょう。

微細な違いに反応ができるので、プログラマーなどの仕事でもその特性をいかせます。

共感性が高い特性の弱点と強み

「Emotional reactivity and high Empathy(人の気持ちに反応しやすく、共感性が高い)」という特性の弱みは、親や自分の周りの人の気持ちを敏感に感じ、読み取れてしまうので、自分よりも相手の気持ちを優先してしまうことです。

それにより、相手に気を遣いすぎて疲れてしまう、相手の気分や考えに引きずられる、相手を優先してばかりで自分の本音がわからなくなってしまうことがあります。

これはHSPである人の自尊心の低さ、自己否定の強さに起因しています。このため、自分の考えに自信が持てず、常に相手を優先してしまいがちです。

その対策として、普段から日記やスマートフォンに自分の気持ちを書き残しておくとよいでしょう。自分の本音や思考のクセを客観的に見ることが可能です。

また、高い共感力によって小説や映画などの登場人物に強く感情移入するので、誰よりもその作品を堪能することができます。

そのほか、共感性の高さから子どもや動物に自然と好かれることが多く、保育士や幼稚園教諭、トリマーなどの仕事に就く人も多くいます。

人が求めることを直感的に察知できるので、看護師や介護福祉士なども向いている職業です。ただし、医療や福祉系の職業では人が痛みに耐えるところを目にするため、自分の感情を抑えて働くことを求められ苦しさを感じることもあります。

感受性が高い特性の弱点と強み

「Sensitivity to Subtleties(些細な刺激を感じ取る)」という特性により、テレビで災害や事件の報道を目にすると、多くの人の立場や気持ちを想像して自分も辛くなってしまうほど、感受性が強い傾向があります。そのため、暴力的なシーンが出てくる映画やドラマも苦手です。

一方で、細かなところまで気がつくので、絵画や音楽を感情豊かに楽しむことができます。自分で絵を描いたり、楽器を演奏したりすることにも楽しさを見出し、心が満たされるでしょう。

HSPの生き方には環境選びが大切

ここまで解説したように、HSPは単にストレスを感じやすい気質というだけではなく、強みになる気質でもあります。

HSPが持つ気質の両面は、環境によって「よくも悪くも」影響を受けやすい傾向があります。つまり、よい環境にいる場合には強みを伸ばして活躍することが可能です。

HSPの人にとってのよい環境とは、学校や職場、プライベートに共通しますが、「マイペースで過ごせる環境があること」と「身近に自分を受け入れてくれる存在があること」です。

学校でも休み時間に一人で過ごす時間を作ってみる、プライベートでも帰宅後ゆっくりと一人の時間を作るなど、自分を解放しリラックスできる時間を持ちましょう。

また最近、在宅勤務が可能となっている仕事も増えています。在宅勤務でマイペースに作業できることで自分の能力をいかしやすくなるため、在宅勤務の希望を出したり、在宅勤務が可能な職業に転職したりするのもよい方法です。

ただし、在宅勤務でも作業の進捗確認のために電話が頻繁にかかってくるといった場合は、監視されているように感じてしまうので注意が必要です。

こうして自分自身をよい環境におけるように、自ら工夫し動くことが大切です。

また、自分に適した場所を見つけたり作ったりするには、HSPの特性と自分自身と向き合いましょう。「どんなときに心が苦しくなるのか」「どんな空間が心地よいのか」など、掘り下げることで自分の好き嫌い、得意不得意の傾向をつかめます。

もう一つ大切なことは、セルフケアを行うことです。どんな環境下であっても、常にアンテナを張りセンサーが働いてしまうHSPの人には、受けた刺激をリセットする時間が必要になります。

自分に合ったセルフケアの方法を見つけ、ストレスを軽減できるようケアする時間を作ってください。繊細な自分を認め、完璧を求めずに肩の力を抜いてリラックスして生活できるように工夫してみましょう。

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