HSPの特徴あるある20選!オススメのセルフチェックも紹介

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「周囲の人は気にしていないのに、自分は気になることが多い」場合、自分がHSP(=Highly Sensitive Person(ハイリーセンシティブパーソン))かどうか気になることがあるでしょう。また、「考えすぎ」「気にしすぎ」と言われて、自分はHSPなのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、HSPによくある特徴を解説します。当てはまる項目が多い場合は、ぜひセルフチェックも試してみてください。

目次

「もしかしてHSP?」と気になるときは

近年、テレビ番組でHSPが取り上げられ、HSPを公表する有名人を目にすることも増えました。そのため、自分がHSPに該当するのかどうか、気になる人も少なくないでしょう。

この記事では、HSPの人に起こりがちな「あるある」を20個、紹介します。あるあるに多く当てはまり、自分がHSPなのかきちんと知りたい方は、あとから紹介するセルフチェックを行なうのもおすすめです。

HSPに起こりがち!毎日の「あるある」20選

この章では、HSPの持つ特性ゆえに、起こりがちなことを解説します。日常あなたが気にしていることが当てはまるか、チェックしてみてください。

HSPの日常あるある5選

その1|1人の空間・時間が確保できないとストレスが溜まる

HSPは大きな音や人の動きを刺激として感じます。そのため、帰宅後にどっと疲れてしまうことが多くあります。受けてしまった刺激をリセットするため、1人の空間・時間が必要です。

その2|ドアを強くバタンと閉める音にビクビクする

もともとHSPの人は大きな音に敏感です。また、ドアを強く締める音は自分が予想できないタイミングで起こるため一層ビクビクします。そのほか、ドアを閉めた人が怒っているのではないか、と機嫌を伺ってしまうこともあります。

その3|悲しい曲調の音楽が好き

大きな音、激しい音が苦手なので、悲しい曲や落ち着いた曲を好んで聞く傾向があります。 

その4|涙もろい

共感力が高く、感受性が豊かなので、感動する映画、悲しいニュースなどに感情移入して涙を流すことが頻繁にあります。 

その5|就寝時に時計の音や加湿器・家電の音が気になり眠れない

時計のカチカチという秒針の音や加湿器の蒸気が出る音など、気になってしまい寝つけないだけでなく、いつまでも眠れない傾向があります。また、眠れた後でも音や人の気配を感じただけで、すぐに目が覚めてしまいます。

HSPの人間関係あるある5選

その1|誘われたら断れない

飲み会や食事に誘われたとき、「断ると嫌われるのではないか」「相手の機嫌が悪くなるのでは」と気になり、断れません。

その2|ガサツな人が苦手

HSPの人は音や人の言動に敏感で、それらを刺激と捉えます。そのため、声が大きな人、大きな物音を立てる人、清潔感のない人などガサツな人が苦手です。

その3|話したいことがあっても、タイミングが掴めず話せない

自分と相手、という2人のシチュエーションであればある程度、会話をして話したいことが話せます。しかし、数人のグループで話す場合は話したいことがあってもタイミングがつかめず、何も話せないまま終わってしまいます。

その4|相手の言葉が心から思っていることでない、とわかる

人のちょっとした目線や変化を敏感に察知するので、お世辞や社交辞令などで本心でないこと、また嘘を見抜いてしまいます。

その5|人から相談されて、自分が辛くなる

HSPの人は共感力が高く、誠実なので、相談を受けることが多くあります。しかし相手に同調しすぎて、相談の内容によっては自分が疲れたり辛さを感じてしまったりすることがあります。

HSPの仕事あるある5選

その1|共同作業、グループワークが苦手

共同作業では仕事を頼む、頼まれることが発生します。しかしHSPである場合、相手の機嫌や忙しさなどが気になり、仕事を頼むまでにかなり慎重にタイミングを伺います。また、頼まれると断れず、仕事を抱えてしまいがちです。

その2|注意されたことを、自己否定と感じて1週間以上引きずってしまう

HSPの人の多くは自己肯定感が低いため、仕事のミスを注意されただけでも、自分という人間を否定されたように感じ、長く落ち込みます。

その3|自分ではなく他人が怒られているだけで気分が落ち込む

人が怒られている様子を見ると、自分が怒られているように感じ、落ち込みます。

その4|朝礼での一分間スピーチや会議での発言に異常に緊張する

人の視線が集中することが苦手なだけでなく、自分の発言内容がその場の正解かどうかが気になり、発言できなくなる傾向があります。

その5|上司や同僚に会った瞬間、その人が今どう感じているかわかる

人の言動に非常に敏感なので、上司の機嫌が悪い、同僚同士のトラブルなどをすぐに察知します。

HSPの恋愛あるある5選

その1|メールを送るとき、何パターンも考えてから送る

相手とのちょっとしたやりとりでも、自分がどう見られるかどう思われるかなどを気にして、文末や絵文字の種類を変えて何パターンも文章を作ります。

その2|メールの返信がないと、「何か気に障ることを言ってしまったのではないか」と気になる

相手が忙しくて返信ができない状態でも、「自分が送ったメールで嫌な思いをさせてしまったのではないか」と気になり、自分を責めてしまいます。

その3|好きな人ほどいろいろなことが気になって話せなくなる

嫌われたくない、相手に楽しんでほしいという想いで言葉選びをしたり話題を慎重に選びすぎたりして、逆にあまり話せなくなることがあります。

その4|相手に合わせてばかりで、わがままが言えない

「わがままを言ったら嫌われるのではないか」「相手はそれをしたくないのに無理にしてくれるかもしれない」など、気にしすぎて自分の希望を抑えてしまいます。

その5|相手の好みがわかるので、自分を相手の理想に寄せてしまう

相手の普段の発言などから、好きな異性のタイプがわかるため、自分がその理想に近づこうと努力しすぎてしまいます。

自分がHSPか判断するにはセルフチェックしかない

HSPは、脳の持つ特性であり、うつ病や発達障害のように病院で診断されたり薬で治ったりする病気ではありません。

HSPを提唱する米国の心理学者エレイン・N・アーロン博士によると、DOES(ダズ)と呼ばれる下記4つの特性が、すべて当てはまることがHSPの定義であるとされています。

【4つの特性 DOES】

  • Depth of processing(深く考え込む)
  • Overstimulated(刺激に敏感で疲れやすい)
  • Emotional reactivity and high Empathy(人の気持ちに反応しやすく、共感性が高い)
  • Sensitivity to Subtleties(少しの刺激にも感受性が高い)

HSPに該当するかチェックする際、インターネットのHSP診断テストでは根拠として不足する情報も多く出回っています。そのため、学術論文で使われているチェックリストやHSPの提唱者であるエレイン・N・アーロン博士のHSPチェックリストを参考にしましょう。

参考として、学術論文で使用されているチェックリストの代表的なものを2つ紹介します。

①日本語版青年前期用敏感性尺度 (HSCS-A)

Highly Sensitive Child Scale(Pluess et al., 2018)の日本語版です。11項目で青年前期(中学生~高校生)の「感覚処理感受性」を測定します。感覚処理感受性とは、「環境や社会的な刺激に対する敏感性の個人差」を表す気質的な概念を指します。

7段階評定(全く当てはまらない:1点 ~ 非常によく当てはまる:7点)の自己報告式で判定を行ないます。

<質問項目例>

  • 一度にさまざまなことが起こっていると不愉快になる。
  • 大きな音は好きではない。
  • よい味がするものは大好きだ。

②Highly Sensitive Person Scale日本版 (HSPS-J19)

この尺度は、Highly Sensitive Person Scale(Aron & Aron, 1997)の日本語版です。19項目で成人(大学生年代以降)の「感覚処理感受性」を測定します。7段階評定(まったく当てはまらない:1点 ~ 非常に当てはまる:7点)の自己報告式で判定を行ないます。

<質問項目例>

  • 短いスパンでしなければならないことが多いと困惑しますか?
  • 大きな音や乱雑な光景のような強い刺激をストレスに感じますか?
  • 微細で繊細な香り・味・芸術作品などは好きですか?

HSPのチェックリストに関して詳しくは、以下の記事をチェックしてみてください。
HSPは自己診断できる? セルフチェックリストの信頼性は?

 

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