HSPになる原因は?遺伝や親の育て方との関係を解説

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HSP(=Highly Sensitive Person(ハイリー センシティブ パーソン))の場合、敏感ゆえに周囲のふとした言動が気になってしまい、友達と会うことさえも疲れてしまう。

些細なことを気にしすぎる自分がいけないのではないかと、自己肯定感が下がり、生きづらさを感じることもありますよね。

この記事では、HSPの原因について、気質と遺伝や親の育て方との関係を交えながら解説します。

HSP当事者の方、あるいは、お子さんがHSPかもしれないと感じている親御さんは、ぜひ参考にしてください。

HSPは遺伝と環境の両方が影響する

HSPは生まれつきの気質であり、後天的に発症する「病気」ではありません。

ただし、生まれつきの気質や遺伝がすべての原因とも言い切れません。一般的には、先天的な気質+生育環境によって、個人の敏感さは変わってくると考えられています。

例えば、親が敏感だからといって、子どもが必ずしも敏感であるとは限りません。同様に、親が敏感でないからといって、子どもも敏感でないともいえません。

家庭のほかにも、幼児教育や学校教育など子どもが受ける教育環境も影響すると言われています。

次の章では、具体的にHSPの原因について、先天的項目と遺伝の可能性に分けて詳しく解説します。

HSPは遺伝が原因なの?

これまでの研究により、HSPの遺伝的な要因は50%程度とされています。現在も研究が進められている途中ですが、2020年に2,000名を超える双生児を対象に行なわれた研究により、そう考えられるようになりました。

また、過去の別の研究では、HSPの気質に関わると見られる遺伝子が複数発見されています。

HSPの遺伝的要因が50%程度という結論が正しければ、個人の敏感さには、遺伝と環境がほぼ同じ割合で影響を与えていることになります。

ではここからは、HSPの先天的な要因について詳しく紹介します。

HSPと感覚処理感受性の関係

HSPになる人は、先天的に「感覚処理感受性」という特性が高いと言われています。感覚処理感受性とは、「環境や社会的な刺激に対する敏感性の個人差」を表す気質的な概念のことです。

この特性が高いことから、「HSPは他人の感情に影響を受けやすい」と言われます。しかし、本当に他人の感情に影響を受けやすいのかを実証した研究は数が少なく、今後多くの研究、そして検証の素材が必要です。

これまでに行なわれた数少ない研究の中に、「fMRI」と呼ばれる方法を使った実験があります。アメリカの研究者Acevedo氏が、18名の被験者(21~32歳、うち女性10名)を集めて行った実験です。

fMRIとは、MRI装置を使い、脳の活動を調べる方法です。

MRI装置の中には磁力が働いており、装置内に入った人の頭や身体に微弱の電磁波をあてる仕組みになっています。

この実験では、被験者の頭や身体に電磁波をあてて、返ってきた数値を計算することで、被験者の脳領域の活性度が測定されます。

被験者には、fMRI装置の中で「恋人の笑った顔」「恋人のニュートラルな顔」「恋人の悲しい顔」の写真が呈示されます。その間、被験者の気づきや共感性などに関わる脳の領域の活性度が測定されます。

実験の結果わかったことは、次の2点です。

  1. 感覚処理感受性が高い人ほど、「恋人のニュートラルな顔」の写真より、「恋人の笑った顔」の写真を見たときのほうが気づきや共感性に関する脳領域が活発になる。
  1. 同じように、「恋人のニュートラルな顔」の写真より、「恋人の悲しい顔」の写真を呈示されたときのほうが気づきや共感性に関する脳領域が活発になる。

この研究では、恋人の顔写真のほか、被験者にとって知らない人の顔写真も使って同じ内容の実験が行なわれました。その結果、恋人の顔写真を呈示した際と同様の結果が見られたのです。

写真で呈示された人との関係性に影響を受けず、ネガティブな表情だけでなく、ポジティブな表情からも影響を受けやすい。つまり、良くも悪くも他者の影響を受けやすいという結果から、気づきや共感性・反応性の高さがHSPの特徴であるということが示されました。

HSPと扁桃体(へんとうたい)の関係

HSPの要因としてもう一つ、HSPの人は脳の「扁桃体」の働きが先天的に強いことが挙げられます。扁桃体とは、自分にとって危険かどうかを判断する脳の働きです。

扁桃体の働きには個人差がありますが、HSPの人は「扁桃体」が活発な分、不安や恐怖を感じる神経回路が人より敏感に働くのです。

自分が敏感であるということに気づかず無理し続けると、さまざまなことに過敏に反応してしまいます。その結果、興奮状態が続き睡眠が浅くなり、疲労が残ってしまうこともあります。

このような繊細さや敏感さに思い当たる点があれば、HSPの可能性があるかもしれません。早期にHSPであるかどうか気づいて対策することで、過度な疲労感から自分や子どもを守ることができるでしょう。

HSPは親の育て方が原因なの?

HSPの中でも、子どものHSPをHSC(=Highly Sensitive Child(人一倍敏感な子))と呼びます。HSCは、親の育て方で後天的に発症するものではありません。つまり、親の育て方はHSPの原因にはなりません。

しかし、親からすれば、HSC特有の感受性の高さから、自分の子どもを「育てにくい子」だと感じることがあるかもしれません。さらに、そんな親の気持ちや態度に子どもが敏感に反応した結果、HSP気質が強く出ることもあります。

子どもがHSCであることを理解し、向き合いながら育てれば、HSCが持つ繊細さや敏感さは生活の支障にもならずに問題なく成長します。

ただし、「育てにくい」と感じる子の中には、発達障害である子どもも含まれます。あまりに気になる言動がある場合は、発達外来の受診を検討してみてもよいかもしれません。

まとめ HSPの原因は気質と環境

HSPは100%遺伝が原因というわけではなく、生来の気質+生育環境が影響しています。持って生まれた気質は変えられませんが、後天的な生育環境は変えられます。

自身がHSPである場合は、生まれつきの気質と向き合い、分析し、理解することで自己理解を深めることが大切です。そのうえで、自分に合った生活環境や職場環境に変えることで、HSPの生きづらさを軽減できるでしょう。

HSPである気質を前向きに捉えることで強みに変え、繊細な自分のままでいきいきと生活してほしいと思います。

また、HSCである子を持つ親御さんも同様に、子どもの気質と向き合い理解することが大切です。できる限り、ストレスから距離を保てる環境で生活させてあげてください。

そして、HSCの持つ繊細さ、敏感さを「育てにくい」と感じるストレスから、親御さん自身が解放されている状態が大切です。

常に味方でいることをしっかりと伝え、安心できる環境を作ってあげることで、のびのびと成長してくれることを期待したいですね。

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