「大人数の中だとうまく話せない…」
「思っていることをうまく伝えられない…」
そんな悩みはありませんか?
この記事では、そんな人付き合いが苦手だと感じている人に向けて、特徴や原因について解説しています。
シーン別の対処法も紹介しているので、人付き合いが苦手で悩んでいる人はぜひ参考にしてくださいね。
目次
人付き合いが苦手な人の特徴4つ
人付き合いが苦手だと感じている人には、どのような特徴があるのでしょうか。代表的なものを4つあげてみました。
1.人と何を話していいか分からない
2.人と会った後ひどく疲れてしまう
3.自分の気持ちを言うのが苦手
4.周りが気になってしまう
ひとつずつ見ていきましょう。
1.人と何を話していいか分からない
人付き合いが苦手な人の特徴として、「人と何を話していいか分からない」というものがあります。つまり、「雑談が苦手」なのです。
「何か話さなくては…!」
「この場を盛り上げなくては…!」
そう思うあまりに、焦って空回りし、後から落ち込むことも少なくありません。
なかには、見知らぬ人なら気軽に話せてしまうという特徴を持っている人もいます。このような人は、「人と話すのが苦手」ではなく、「見知った人と雑談するのが苦手」なんですね。
これは、「人付き合いが苦手」だと思わない人には理解しにくい部分かもしれません。
この「見知った人と雑談するのが苦手」は、知り合いだと「どう思われているか」を気にしてしまうからだといわれています。通りすがりの見知らぬ人なら、その時だけの会話なので何も気にせず話せるというわけです。
2.人と会った後ひどく疲れてしまう
人付き合いが苦手な人は、人と会い別れたとたん、どっと疲れが襲ってくることがあります。
その人が嫌いなのではなく、その場は「楽しい」と思っていても、帰りはぐったりしてしまう、もしくは、ほっとするという特徴があります。
人と会った後、疲れを感じたりほっとしたりする自分に対して「自分は人付き合いが苦手なんだな」と実感する人も少なくないかもしれません。
3.自分の気持ちを言うのが苦手
人付き合いが苦手な人は、自分の気持ちを言葉にするのを苦手だと思っていることがあります。周りを気にしすぎて、言いたいことが言えなくなってしまう状態です。
自分の頭の中で返事を考えているうちに、その話題が終わっていることも少なくありません。そのような体験をくり返すうちに、自分の気持ちを伝えようと思ってもあきらめてしまうことが多いようです。
4.周りが気になってしまう
人付き合いが苦手な人は、周りの人の感情に敏感です。気にしすぎてしまうあまり、何もできなくなってしまうことも。
人付き合いが苦手な人は人に関心がないのではなく、人に注意を払いすぎているケースが多く見られます。そのため、疲れを感じるのです。
人がどう思っているのか気にしすぎて、何を言えばいいのか悩み、言いたいことが言えなくなってしまうといえるでしょう。
人付き合いが苦手な人によくあること4つ
実際に「人付き合いが苦手」と感じる人たちがどのような体験をしてきたのかを紹介します。体験談は以下の4つです。
1.人の気持ちを読みすぎて疲れてしまう
2.4人以上の大人数との付き合いが苦手
3.自分の言いたいことが言えず黙ってしまった
4.何を話そうか考えすぎて話せない
あなたもこのようなことはありませんか?
1.人の気持ちを読みすぎて疲れてしまう
「友達からLINEなどの連絡が返ってこないと、気にして悩んでしまいます。また、病院にかかる際にも医師の表情や言葉を深読みしてしまい、「なんだこいつ」と思われてるんじゃないかと気にしてしまい、人付き合いが苦手だなと感じます。
職場でも、相手の気持ちを深読みしてしまい、「本当はこんなことを求めているのではないか」と期待以上の成果を出そうとしてしまい、自分を追い込んでしまうことも。
表面上の言葉だけでなく、本当の気持ちを読み込もうとするので、人と接すると莫大なエネルギーが消費されると感じます」
(Kさん・30代女性)
Kさんは人の気持ちを読みすぎてしまうことで悩んでいるそうです。しかし、環境に慣れ良い人たちに囲まれていると、疲れることが少ないようです。
人付き合いが苦手な人は、自分の周りの環境に大きく左右されることがわかります。
2.4人以上の大人数との付き合いが苦手
「以前、久々に幼なじみと2人で食事に行った時のことです。お好み焼きを食べながら昔話や近況について話したり、冗談言ったりして、とても楽しい時間を過ごしていました。
突然、幼なじみに電話が。すると、『ごめん。友達が暇だから一緒に混ざりたいっていうんだけど大丈夫?』と言い出しました。電話がつながっている状態だったので、断りづらくOKしました。
数分後、幼なじみの友達が2人も加わり4人に。そのまま遊びにも行きましたが、溶け込むことができず早く帰りたかったです。
私含め3人までなら話に入ったり、私から話題を出したりと、コミュニケーションが取れるのですが、4人以上になると話ができなくなります。『この話題に入りたいけど盛り下げたら嫌だからやめておこう』などと考えてしまい疲れます」
(Tさん・40代男性)
Tさんは4人以上になると、話しにくくなり疲れを感じるそうです。
この幼なじみの件以来、4人以上の集まりには参加しないようにしたり、疲れてきたら一時的に席を外したりしているんだとか。
自分なりの解決方法を身につけているそうです。
3.自分の言いたいことが言えず黙ってしまった
「休日に友人数人で、遠くの森でキャンプや釣りをすることになりました。そのメンバーはみんな顔見知りで、何も問題はないだろうと考えて、私も一緒に参加することにしました。
当日になって現地に着き道具を準備している間に、気づいたら隣に知らないグループの人たちがいて話しかけてきました。他の友達はすぐ仲良く話していましたが、私はたわいもない会話からちょっとイラッとすることがあり、そこから気が進まなくて黙々と作業ばかりしていました。
その時に私はちょっとでも気に入らないことがあると、自分で壁を作ってしまうので、人付き合いが苦手なんだなと改めて感じました。」
(Rさん・30代男性)
Rさんは、イラッとしたときだけではなく、普段からも自分の考えを伝えることがうまくできないと感じているそうです。そのため、自分の気持ちを伝えることをあきらめ、壁を作ってしまうんだとか。
4.何を話そうか考えすぎて話せない
「初対面の人とたわいもない会話をするだけでも、次にどう話を続けたらいいのか分からず会話が止まってしまうことが多々あります。
何か話題を振ればいいのは分かっているのですが、その「何か」っていうのが口から出ないです。あれを聞いてみようか、でも相手にとってはプライベートなことで嫌がられるかもしれないなど、一瞬のうちに頭の中で考えすぎてパニックになってしまいます。
そうしてあたふたしているうちに時間だけが過ぎ、沈黙が続いた後、「あはは・・・では」と愛想笑いをして終わりという状況がよくあります。
きっと話が弾めばご縁がつながっていくと思いますが、会話のつなげ方が下手なこともあり友達が出来にくいです。大人数だともっとダメで、何を話したらいいのか全く分かりません」
(Oさん・20代女性)
Oさんは、初対面の人と話すときに話がうまくできず困っているそうです。
あれこれ考えすぎてしまうんですね。
人付き合いが苦手な理由4つ
では改めて、なぜ人付き合いが苦手なのか、その理由を深掘りしてみましょう。人付き合いが苦手な理由を4つあげてみました。
1.自分に自信がない
2.完璧主義者
3.アダルトチルドレン
4.HSP
「人付き合いが苦手な自分を変えたい」と思っている人も多いかもしれません。対処法を知る前に、まず原因を把握しておくことが大切です。
1.自分に自信がない
人付き合いが苦手な人は、自分に自信がないことがあります。
「だって…」「でも…」「どうせ…」が口癖になっている人は要注意です。この言葉をよく使っている人は、自分に自信がない表れだといえます。
2.完璧主義者
人付き合いが苦手な人には、完璧主義者の人が少なくありません。
自分に厳しく、そして自分と同レベルの厳しさを周りにも求めてしまう人はいませんか?
「こうでないといけない」という気持ちが強すぎて、そして、相手にも求めすぎてしまう。それがきっかけで人付き合いがうまくいかなくなり、「自分は人付き合いが苦手だ」と思い込んでしまうのです。
3.アダルトチルドレン
「アダルトチルドレン」とは、幼少期に家庭内でなんらかのトラウマを負い、その影響を大人になっても受けている人のことです。
アダルトチルドレンといわれる人たちは、幼少期に親に「受け入れてもらえなかった」「愛されなかった」と感じている人が多くいます。
「無条件で受け入れてもらう」という経験が少ないと、大人になっても「自分は人に受け入れてもらえないだろう」という思いを持ってしまいます。そして、人付き合いが苦手だと感じるそうです。
もし、自分がアダルトチルドレンに該当すると思う人は、カウンセラーなど専門家に相談するとよいでしょう。幼少期のトラウマは、自分自身だけで解決するのは難しいことだからです。
4.HSP
HSPはHighly Sensitive Personの頭文字で、「感受性が非常に強く敏感な人」を指します。「繊細さん」とも言われ、テレビや雑誌などで取り上げられることが増えています。
人付き合いが苦手な人は「治したい」「なんとかしたい」と思っている人が多くいます。しかし、その理由がHSPだった場合は、「治す」ものではなく、「うまく付き合う」ことが大切になります。
HSPの特性を理解し、それを活かした生き方ができるように、前向きにとらえるようにしてみてください。
このあと、対処法を紹介していきますが、自分に取り入れられるものを少しずつ実践してみましょう。
そうやって自分と向き合い、自分がしんどいと思うことから距離を置くと、どんどん生きやすく前向きに変化していきます。
シーン別「人付き合いが苦手」対処法3つ
人付き合いが苦手だと感じる人向けに、シーン別に対処法を紹介します。もし、似たような状況になったときは、試してみてくださいね。
その1 大人数での飲み会に誘われた
人付き合いが苦手な人がしんどく感じがちなことの一つが「大人数」です。
大人数の飲み会に誘われたときは、「行かない」という勇気を持ってみてください。「ちょっとこの日は用事があって…」などと、当たりさわりなく「さらっと」断ると意外と大丈夫なことが多いです。
「誘われると断れない」と思っている人も、ぜひ一度断ってみてください。「断っても大丈夫なんだ」と思えると、行きたいときは行く、行きたくないときは断るというように、自分で決められるようになります。
その2 友達と遊ぶ約束をしたのにドタキャンしたいくらい憂鬱に
友達と約束した時はワクワクして楽しみだったのに…その日が近づくと行きたくなくなる。そんな心境は「楽しみ」という気持ちが強すぎて起こります。
いろいろ考えて心配してしまう。人間ってそういうものだと受け入れて、あまり考えないようにしましょう。
「当日お天気が悪かったら…」「ランチをしようと言ってたお店、混んでないといいな」など心配が頭をよぎったときは、「ま、いっか」と声に出してみてください。
声に出すことで落ち着き、気持ちを切り替えやすくなります。
その3 出社するときのエレベーターで上司や同僚と遭遇したときに何を話したらよいかわからない
人付き合いが苦手な人は雑談が苦手な人が多くいるので、「エレベーターで一緒になってしまう」という状況が苦手だと感じる人が多いでしょう。
そんなときは、無理に話そうとしないことが大切です。とはいえ、あからさまに避けたり距離を置くのも印象が悪くなるだけです。
ポイントは、挨拶だけは明るくしておくということです。「おはようございます!」「お疲れさまです!」と笑顔で挨拶することを忘れないようにしましょう。
明るい挨拶は好印象を与えますし、相手も話しかけやすくなります。相手が話しかけてきたら応じる。そうでなければ、無理に話さないというのをやってみてください。
「人付き合いが苦手」な自分と上手に向き合っていこう
人付き合いが苦手だと感じる人の特徴や原因、対処法について紹介しました。
まずは、さまざまな特徴や原因から、自分を知ることが大切です。
「なぜ自分は人付き合いが苦手なんだろう?」その原因を探り、いろいろな対処法を試してみてください。
少しずつ自分に合った方法がわかり実践していくことで、「人付き合いが苦手」という気持ちに変化が起こり、前向きになれることでしょう。
自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。
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