HSPでお悩みの方の中には、HSPが病気ではなく気質や性質であるとわかっていながらも、実際の職場でつらい思いをされている方が多いかと思います。
つらい思いを抱え、体や心をなんとか保ちながら仕事をしているものの、将来への明るい展望が考えられない。
そうした日々が続けば誰しもが転職や退職といった選択肢を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、転職や退職には大きなリスクが伴います。
その後の人生をしっかりと考えたうえで大きな決断をしても遅くはないでしょう。
「ではどうすれば今のつらい状況が変わるのか」
「無責任なことは言うな!」
その通りです。
そこでこの記事を読めば、HSPという生きづらさを抱える皆さんにひとつの考えるきっかけをお渡しできればと考えました。
目次
HSPの方が仕事をしたくないと感じる瞬間
HSPの方は人間関係がうまくいかず仕事をしたくないと感じる方が多いです。
これをもう少し具体的にみてみます。
するとどうやら他の人の大きな感情の揺れ動きがストレスになっていないか、と捉えられる節があります。
・同僚が叱られて落ち込んでいる姿を自分に重ねてしまう
・上司がイライラして怒鳴っている
・顧客との話し合いで相手を怒らせてしまった
など……
なるべく心を波立たせることなく落ち着いて仕事に向かいたい。
その気持ちとはうらはらに職場でストレスに感じることが多く、気が付いたら仕事がつらくなっていた、というケースです。
仕事が嫌になったら物事を別の視点で考えてみよう
これは誰にでも当てはまる話で、HSPでお悩みの方に限った話ではありません。
仕事をしているとストレスに感じることはたくさんあります。
理不尽に思うことや納得できないこと。
そうしたストレスやトラブルを含めて、疑問に思ったときにこの言葉を思い出してみてください。
「それはお客様の笑顔や喜びに繋がっているか」
何をいっているんだ?
と感じる方がいるかもしれません。
接客業や営業職ならまだしも、お客様と会うこともないし……。
という声も聞かれそうですが、これはそうした目先だけの話とは異なります。
怒鳴る人がいる……どうしよう?
オフィスで上司が部下を怒鳴っていたとしましょう。
それを見た皆さんが心を痛めてつらい状況、このつらいという場面をイメージしてください。
怒鳴っている理由は状況によってさまざまです。
怒られている人にも、怒られるそれなりの理由があるのかもしれません。
しかし怒鳴られてやる気が出る方は、現代にはあまりいないようにも思います。
少なくともそれを見た皆さんはやる気がガックリ落ちているのではないでしょうか。
働く人たちのやる気が落ちれば、結果的にお客様に納める製品やサービスも低品質なものになってしまいます。
それは本当にお客様の笑顔に繋がるでしょうか。
つまり怒鳴る必要があったとしても、それを他の方に見せる必要性はないといえるのです。
仕事を辞める前に一度立ち止まって
雇用されているのだから、その社風や上司の態度に文句をいうのはダメだ!
と思ってしまう方も多いと思います。
しかしその考えが皆さんの生活や気持ちを傷つけてしまうのであれば、一度立ち止まってみるのもひとつの方法です。
先ほどの例でいうならば、「他の人がいる場所で怒鳴り声をあげてほしくない。」
という気持ちで表せると思います。
つまりどうしても怒鳴らなければいけないときは、「注意するときは他の人がいないときにしてほしい。」
ともいえます。
その意見を冷静に、決して感情的にならずに人事担当者や管理者に相談をすることは難しいでしょうか。
すでに会社を辞めたいと真剣に考えているならばなおさらです。
相談をして悪い評価を受けることに怯えるよりも、わずかでも可能性のある方向へと進む方が得策。
そう考えることはできないでしょうか。
自己判断はしないで
「HSPだから……」とつらい思いをされている方も多いとは思いますが、これだけは覚えておいてください。
そのつらさは病気などによって起きている可能性もあるということです。
つらさが重なれば具合が悪くなったり、日常生活に支障をきたすほどやる気が低下したり、さまざまな変化が現れることもあります。
しかしその体調の変化は本当にHSPによるものなのかどうか、自分で判断することはとても危険です。
つらさや違和感などで体調がすぐれないと感じた場合には、医療機関への受診をおすすめします。
もしも病気に隠れたつらさを自己判断によって見逃してしまえば、元の体調を取り戻すためにとても長い期間がかかることもあります。
最後に
HSPでお悩みの皆さんは決してひとりではありません。
対人関係が苦手だったり、つらさを抱えてしまう方も多いということです。
皆さんが働いている会社でも、より多くの人が働きやすい職場づくりが求められている可能性は十分にあります。
もし何かを相談したり提案することが不安、こわいという場合には、その想いを文章に書き出してみてはいかがでしょうか。
何度も書き直して、他の人が読んでも不快に思わない文章を丁寧に作ります。
そしてその文章をメールや手紙などで、もっとも適していると思われる相手に送る方法です。
皆さんの仕事に対するつらさが軽減され、さらに活躍できる日々と出会えることを願っています。
自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。
コメント