「HSPは結婚に向かないのでは?」
「結婚しても離婚しそうで怖い……」
HSPの女性のなかには、そんな不安を抱えた方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、HSPが結婚すると相手との関係に問題が生じる可能性は高いです。しかし、夫婦として関係を築くなかで改善していく可能性も大いにあります。
そう言われても、現在の生活で他人との関わりをストレスに感じやすい方は、自分が本当に結婚に向いているのか不安ですよね。どうすれば幸せになれるのか、方法があれば知りたいはずです。
そこで、この記事では、HSPが結婚した際に起こりやすい問題とその対処法について詳しくご紹介します。幸せな未来のため、この記事をとおして不安を払拭してくださいね。
目次
HSPが結婚すると起こりやすい問題3つ
HSPの特徴は、「共感力が高いこと」「繊細で傷つきやすいこと」「深く考えすぎてしまうこと」「刺激に弱いこと」などがあげられます。主に人間関係において、他人との関わりにストレスを感じやすいといえるでしょう。
そんなHSPの人が結婚すると、次のような問題が起こりやすくなります。
・パートナーの気持ちを察しすぎる
・親戚との付き合いがうまくいかない
・子育てに疲れやすい
それぞれ、どんな点が問題になるのかをみていきましょう。
パートナーの気持ちを察しすぎる
HSPの人は、相手の気持ちを必要以上に察してしまう習性があります。そのため、パートナーであっても「今は機嫌が悪そうかな」などと、勝手に気持ちを想像してしまいます。
そのため、相手がどう思っているかを気にしやすく、気を使いすぎてしまうのです。
しかし、想像だけでは相手の本心はわからないもの。その決めつけがトラブルの元になることもあります。
例えば、機嫌が悪そうだと決めつけてしまうと、なんとなく自分からは話しかけにくくなりますよね。すると、相手からは逆に、あなたから冷たい態度をとっているように感じてしまいます。
結婚生活ではこのようなすれ違いが多くなりやすく、積み重なることで離婚の問題まで発展する可能性もあります。
また、HSPの人は甘えるのが苦手な傾向があります。気持ちを察しすぎるあまり「こんなことをお願いしたら迷惑かな」などと考え、人に頼ったり甘えたりする行為が気軽にできないのです。
男性側、特に夫婦であれば、頼りにされたい気持ちは大きく、相手には甘えてほしいもの。それが苦手となると、「頼りにされていない=信頼されていない」という思考になる場合もあり、気持ちのすれ違いにつながります。
親戚との付き合いがうまくいかない
共感力が強すぎるために、人付き合いが苦手なHSP。しかし、結婚生活では人付き合いは避けて通れません。
まず発生するのは親戚付き合い。義両親との相性が悪かった場合には、お正月など定期的に顔を合わせるたびにストレスを感じてしまいます。
義実家への帰省を嫌がった場合、夫側からすると「家族を大切にしてくれない」と感じてしまう可能性も。甘え下手で悩みをなかなか打ち明けられないHSPは、それすら言えずにひとりストレスをため続けてしまう場合もあります。
こうしたストレスが積み重なると、「夫への不満」といったかたちで爆発しやすく、夫婦間の問題を引き起こす可能性が高まります。
子育てに疲れやすい
育児にはママ友付き合いなどもあり、たとえ苦手なママ友でも子どもの遊び相手や環境を考えると、自分だけの問題で済まないこともあります。
こうしたママ友付き合いに問題を抱えた場合、さらにストレスが増え、子どもや夫に当たってしまうなどの問題も起こりやすくなるでしょう。
ママ友との付き合い以外にも、子育てにはHSPママを悩ませる要素がたくさんあります。
例えば、子どもの泣き声や笑い声なども、刺激が苦手なHSPにとってはつらいこともあります。賑やかな環境や光などの刺激が苦手な場合、子どもとの時間がより疲れやすくなってしまいます。
また子どもの気持ちに共感しすぎてしまい、「泣かれるのがつらい」「怒れない」などの問題も生じる場合があります。
育児にストレスを抱えすぎると、夫婦間の問題まで発展してしまうこともあります。
HSPが幸せに結婚生活を送るための対処法5つ
HSPは非HSPと比べると、結婚生活にストレスを感じやすいといえます。しかし、事前に対処法を知っておくと、離婚問題まで発展することなく対処できます。
HSPの一番の問題は、自分を責めてしまうこと。
さまざまな要因がストレスになりやすいHSPは、ストレスからイライラしやすくなります。時に家族に当たったり、考えすぎてしまったりすることが多く、結果として自分を責めてしまいやすくなります。
自分を責めると自己肯定感が低下し、幸福度も下がっていきます。
こうした悪循環を防ぐためには、ストレスをためすぎないよう、苦しさを感じたらその都度対処することが大切です。
HSPの人が幸せな結婚生活を送るための対処法は、以下の5つです。
(1)自分の特性を相手に伝えておく
(2)考えはため込まずに話す
(3)ストレス発散の方法を見つける
(4)イヤな人間関係からは逃げる
(5)自分の意見を大切にする
(1)自分の特性を相手に伝えておく
まずはパートナーにHSPであることを伝えておき、特性を理解してもらいましょう。
自分自身でも、ストレスを感じた時には「自分が悪いのではなく特性によるもの」と理解しておくことが大切です。
自分を責めすぎないことは、関係悪化を防ぐことにつながります。
(2)考えはため込まずに話す
2つめに、問題が発生した時にはなるべく口に出して相談することを心がけましょう。
ひとりで抱え込んでしまっても、解決には至らずぐるぐると考えすぎてしまうだけです。もし相談が難しければ、ブログやSNS、メモ帳でもいいので考えていることを吐き出しましょう。
(3)ストレス発散の方法を見つける
3つめに、散歩や趣味など、ストレス発散の方法を見つけておきましょう。
日々のストレスをため込まず、その都度解消していくことで、結婚生活も穏やかになります。
(4)イヤな人間関係からは逃げる
4つめに、「イヤな人間関係からは逃げてよし」と心得ましょう。
家庭では、妻がストレスをためないことが一番。ママ友は苦手な人でなくてもいいはずですし、親戚もご主人に相談のうえ、最低限の付き合いにとどめてもらうようにしましょう。
必ずしも、理想通りの妻や母でなくても、あなたがあなたらしくいられることの方が大切です。家族にとってもあなたが笑顔でいられるほうが幸せなはずですよ。
(5)自分の意見を大切にする
5つめに、自分の意見を大切にする意識を持ちましょう。
HSPはどうしても他人の気持ちが気になってしまい、自分の気持ちや意見を後回しにしがちです。しかし、幸せであるためには自分らしさとは何かをわかっていることが大切。そのためには、自分の気持ちを優先すべきです。
パートナーとの生活で、「自分はどうしたいのか」をしっかり考えましょう。そして、否定を恐れず、なるべく「わたしはこうしたい」と伝えていくクセをつけてください。
HSPにおすすめの結婚相手の条件6つ
HSPの人におすすめの結婚相手は、一言で言うなら穏やかで否定をしない人。傷つきやすいHSPは直球的な否定の言葉が苦手なため、イライラしやすい人や言葉が乱暴な人は結婚相手に向きません。
必ずしもうまくいかないわけではありませんが、結婚後にストレスをためやすくなってしまいます。
これから結婚相手を選ぶのであれば、以下のような人がおすすめです。
・気遣いができる人
・優しい言葉を使う人
・気が長く穏やかな人
・常識や理想を押し付けない人
・気持ちを言葉で伝えてくれる人
・相手を理解しようとするする気持ちがある人
もちろん、これらの条件がすべて揃う人を探そうと思うと、なかなか難しいでしょう。また、結婚は一括りで考えられるものではなく、夫婦それぞれの相性などの問題が複雑に絡み合っています。
まずはあなたが「どんな人といると居心地がいいか」を考えることが大切です。
どんな夫婦でも、育ってきた環境の違いから異なる価値観を持っています。結婚後にはそうした価値観の違いから、すれ違いやさまざまなトラブルが起こるものです。
HSPかそうでないかに関わらず、最後に大切になるのはお互いを理解し尊重しあう気持ちをもっているかというところです。
自分だけを理解してもらおうとするのではなく、「相手を理解し、幸せにしよう」という気持ちを大切にしてくださいね。
どんな相手でも理解しあう気持ちがあればうまくいく
HSPは、非HSPに比べて結婚生活にストレスをためやすいといえます。ストレスをため続けてしまうと、離婚などの大きな問題まで発展しまう可能性もあります。
そうならないためには、自分を責めないことや、ストレスがたまらないようにその都度解消していくことが大切です。
「考えすぎ」や「打たれ弱い」などと表現されることもあるHSPですが、その繊細さは長所でもあります。
相手を理解する気持ちを大切にしたうえで、自分も大切にする気持ちを忘れずにいれば、どんな相手とも幸せになれるといえるでしょう。
自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。
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