「アルバイトを始めたいけど、HSPだから不安……」
「HSPでもできる仕事を知りたい」
そんな方は多いのではないでしょうか?
HSP傾向のある人は、アルバイトにも向き不向きがあり、合わない仕事を選ぶとストレスを抱え込みやすくなってしまいます。
ストレスをためやすいHSPの人には、「マイペースにできる仕事」が向いているといえます。
さらに、一口でHSPといっても内向的なタイプや外交的なタイプ、刺激追求型(HSS型)など、さまざまなタイプがあります。そのため、タイプによって選ぶべきアルバイトも異なります。
そこでこの記事では、HSPの人におすすめのアルバイトをご紹介し、さらにタイプ別でアルバイトの選び方のポイントをご紹介します!
HSPがアルバイトを始める際の注意点まで詳しくご紹介しますので、これからアルバイトを始めるのが不安な方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
HSPにおすすめのアルバイト12選!
HSPは以下のような特性上、ある程度向いている職種が限られます。
<HSPの特性>
・共感力が強すぎるあまり人間関係にストレスを感じやすい
・音やニオイなどの強い刺激が苦手
・情報過多(マルチタスク)が苦手
HSPの人がアルバイトを始めるにあたり、大切なのは「楽しそう」と思えるか という点。
HSPの人は他人の気持ちを気にしがちなため、「失敗」が苦手です。そのため、失敗する可能性が高い初めての経験(バイト)にも不安を感じてしまいます。
しかし、何事も初めてみなければ本当に向いているかどうかはわかりません。一般的にHSPに不向きといわれる職種でも、好きなことであれば楽しく続けられる可能性もあります。
まずは自分が楽しそうと思えるかどうかの観点から、興味のあるアルバイトをピックアップしてみましょう。
以下に、HSPの人におすすめのアルバイトを12個ご紹介します。
フードデリバリー
<おすすめの人>
・体力に自信のある人
・1件ずつタスクをこなしたい人
最近話題のフードデリバリーは、体力に自信のある大学生などにおすすめのアルバイトです。
自分のペースで一件ずつ進められるうえ、基本的にマニュアルどおりにこなすだけなので、マルチタスクになりません。おまけに、アルバイトをしながら健康な体づくりも行えます。
新聞配達・ポスティング
<おすすめの人>
・体力に自信のある人
・1件ずつタスクをこなしたい人
チラシなどを配るポスティングは、基本的に与えられた仕事をひとりでこなしていく作業のため、対人関係が苦手なHSPの人にはおすすめです。
時給は高くないですが、報酬は出来高制をとっているところも多いです。そのため、体力があれば多くの件数をこなして報酬アップを狙えます。
宅配便の仕分け
<おすすめの人>
・体力に自信のある人
・1件ずつタスクをこなしたい人
宅配便の仕分けのアルバイトでは、主に中継センターと呼ばれる物流倉庫で荷物の仕分け業務を行います。
単純作業のため仕事自体は難しくありませんが、重たい荷物もあり体力も必要です。他人と接する機会はほとんどないため、自分のペースで黙々と作業を進められます。
清掃スタッフ
<おすすめの人>
・体力に自信のある人
・きれい好きの人
清掃スタッフのアルバイトでは、基本的に与えられたエリアを自分のペースで掃除していきます。掃除が苦手でなければ、きれいになっていくことで達成感も得られる仕事です。
清掃スタッフは、ホテルや事務所、飲食店などさまざまな場所で募集されています。
HSPの人におすすめの場所としては、ホテルや事務所など。HSPの人は大きな音や強い光、ニオイに弱いため、なるべく静かな環境のほうが疲れずに働けるでしょう。
工場の軽作業
<おすすめの人>
・単純作業が得意な人
工場のアルバイトでは、主に加工や梱包作業などの軽作業を行います。さまざまな工場があり、取り扱う製品によって仕事内容もさまざまです。
基本的に単純作業になるため、人と関わることもなく、自分の作業にだけ集中できます。
家庭教師
<おすすめの人>
・教えるのが好きな人
大学生などで、ある程度の学力があり、人に教えることが好きな人には家庭教師がおすすめです。
基本的に子どもと一対一の関わりのため、対人関係におけるストレスはほとんど生じません。共感力の高いHSPの人は気遣いが得意なため、子どもの苦手にも気づきやすく家庭教師には向いているといえます。
子どもの学力アップや感謝の言葉など目に見える成果が得られるため、自分の自己肯定感アップにもつながります。
動画編集者
<おすすめの人>
・PCスキルがある人
・ものづくりが得意な人
感受性が豊かなHSPの人は芸術的センスが高いケースが多いです。そのため、動画編集などのクリエイティブな仕事に向いているといえます。
最近ではYouTubeなどの動画投稿サイトの流行を受け、ネット上で動画編集を募集するケースも多く見受けられます。
ある程度、動画編集の基礎知識を身につけてから1件ずつ仕事を受注すれば、そのあとは就業時間も気にせず自分の好きなペースでアルバイトを行えますよ。
web系の仕事は、クラウドソーシングサイトや在宅ワーク向けの求人サイトで探すことができます。
Webライター
<おすすめの人>
・PCスキルがある人
・文を書くのが得意な人
Webライターは、主にGoogleなどのインターネット上に表示される記事を書く仕事。文を書くのが得意であれば、HSPにはかなりおすすめの職種です。
初心者の場合、はじめの単価は低めですが、数をこなすごとに高単価の仕事を受けられるようになります。
在宅でできるため、人とのやり取りも少なく、人間関係にストレスを抱えることもありません。納期までに納品できれば、好きなペースで自由に仕事を進められます。
Webライターの仕事も、クラウドソーシングサイトや在宅ワーク向けの求人サイトで探すことができます。
データ入力
<おすすめの人>
・PCスキルがある人
・単純作業が得意な人
文を書くのは得意ではないけれど、PCの文字入力が得意なのであれば、PCを使った文字起こしなどのデータ入力のアルバイトがおすすめです。
自分のペースで進められるほか、タスクが1件ずつのため業務に混乱することもありません。
例えば、対談を録音した音声データからの文字起こしや、与えられたフォーマットへの情報入力作業、インターネットを使った情報収集などの仕事があります。
Webライターと比べると単価は高くありませんが、文字入力が早い方であればそのぶん多くの案件を受注できます。
データ入力の仕事も、クラウドソーシングサイトや在宅ワーク向けの求人サイトで探すことができます。
本屋さん
<おすすめの人>
・本が好きな人
・接客業に興味のある人
内向的なHSPの人のなかには、本が好きな人も多いのではないでしょうか。本屋さんは、HSPの人におすすめのアルバイト先です。
接客業では周囲が賑やかな環境である場合が多いですが、本屋さんは比較的静かです。ある程度の接客はありますが、外的な刺激が少ないため、気疲れしにくいアルバイト先といえるでしょう。
雑貨屋さん
<おすすめの人>
・雑貨が好きな人
・接客業に興味のある人
雑貨屋さんも、比較的静かな環境で働けるアルバイト先です。雑貨が好きな人であれば、かわいい雑貨に囲まれるだけで楽しい気持ちになれるでしょう。
接客が必要な業種ではありますが、クレームなども多くないため、対人関係においてストレスも抱えにくいといえます。
飲食店の厨房スタッフ
<おすすめの人>
・飲食業に興味のある人
・料理が好きな人
飲食業に興味がある人には、厨房スタッフがおすすめです。厨房であれば接客の必要はなく、皿洗いや野菜のカットなど、与えられた業務をこなすだけでOK。
ただし、あまりにも忙しそうな店は避けましょう。
大手チェーン店などの場合、時間帯によってはかなりの混雑が予想され、厨房内もかなり殺伐とした雰囲気になります。
マルチタスクが苦手なHSPにとっては、周りから急かされる環境ではストレスを感じてしまいます。
個人の飲食店やカフェなど、客の回転がゆるやかな店を選ぶといいでしょう。
HSPのタイプ別おすすめアルバイト
HSPは大きく、「内向的なタイプ」と「外交的なタイプ」に分けられます。さらに、それぞれ「刺激を求めるタイプ(HSS型)」と「刺激を求めないタイプ」に分かれます。
ここでは、これらのタイプからみるおすすめのバイトをそれぞれご紹介します。
内向的なHSPは「ひとりでできるバイト」がおすすめ
内向的なHSPの人は、基本的にはひとりでできるバイトが向いています。
清掃スタッフや文字入力のような単純作業では、特にストレスなく働けるでしょう。動画編集やWebライターのように1件ずつタスクをこなしていく作業では、ひとりでの作業でも大きな達成感を得られます。
刺激を求めないタイプであれば、単純作業が向いています。刺激をも求めるタイプであれば、よりクリエイティブで新たな発見のある仕事が向いているでしょう。
できれば少しでも楽しいと思えるアルバイトを選べるといいですが、無理をするとアルバイトを続けること自体が難しくなってしまいます。
なるべく自分のペースを大切にし、仕事の時間と割り切って進められるアルバイトを選ぶといいでしょう。
外交的なHSPは「趣味に合ったバイト」がおすすめ
外交的なHSPの人は、実は人との関わりも嫌いではありません。ただし、知らず知らずのうちに疲れてしまい、あとからストレスが爆発することも。
好奇心は心のエネルギーになるため、基本的には好きな仕事を選ぶといいですが、苦手な環境(音・光・ニオイなど)がある場合はその点を考慮して選びましょう。
趣味などの好きなことがあれば、それに合ったアルバイトを探してみるのがおすすめです。
例えば、ゲーム関係であればゲームのテストプレイヤーだったり、カメラが好きなら写真販売サイトに写真を売るなど、趣味をお金にできないかを考えてみるのもいいでしょう。
刺激を求めないタイプであれば、毎日同じ内容の仕事の方がよく、刺激を求めるタイプであれば、クリエイティブで新たな刺激のあるアルバイトのほうが向いているといえます。
ただし、刺激を求めるタイプでは、ストレスをためないためにひとりの時間も大切にするようにしましょう。
HSPがアルバイトを始める際の注意点3つ
最後に、HSPの人がアルバイトを始める際の注意点を3つご紹介します。
アルバイトがつらいものとならないよう、事前に意識してみてくださいね。
所詮はアルバイトと考え責任を負いすぎない
共感力の強いHSPの人は、自分よりも他人を優先しがちです。また、頼まれると「ノー」と言いにくいのもHSPの特性。そのため、ついついアルバイトでもがんばりすぎてしまいます。
がんばることは悪いことではありませんが、知らず知らずのうちにストレスをためる原因になってしまいます。
アルバイトは基本的に、雇う側も責任のある仕事は任せない認識でいます。働く側のこちらも一定の線引きを大切に、できる範囲の仕事だけをする意識でいましょう。
向いていないと思ったらすぐに辞めてよし
アルバイトを始める前に、「アルバイトはいつでも辞めていいもの」と心得ましょう。
HSPの人は「自分が辞めたら迷惑がかかる」と考えてしまいがちですが、辞めたあとのことは経営者側が考える問題です。
基本的に辞めていいものと考え、もしも向いていないと感じたらストレスがたまる前に辞める決断をしましょう。
初めてのバイトは失敗するものと思って取り組む
HSPの人は失敗が苦手です。しかし、初めての体験では誰もが失敗を経験するもの。「失敗はダメ」という意識ではなく、「失敗は経験」という意識でアルバイトに望みましょう。
HSPの人は失敗したら思い悩んであれこれ考えてしまいがちですが、「失敗=成長につながる」と思うと、少し気持ちが楽になるはずです。
学生であれば、将来の仕事を選ぶための実験の場と思って、さまざまなアルバイトに挑戦してみるのもいいでしょう。
まとめ
HSPの人に向いていない仕事は、自分のペースでできない仕事です。
他人から急かされたり、多くの業務を一度にこなしたり、臨機応変な対応を求められたりといった仕事はストレスを抱えやすいため注意しましょう。
今回ご紹介したアルバイトであれば、HSPの人でも比較的ストレス少なく取り組めます。
まずは「面白そう!やってみたい!」という心の声を大切に、興味のあるアルバイトにチャレンジしてみてください。
アルバイトでストレスがたまっていると感じたときは、潔く辞める決断をすることも大切ですよ。
この記事があなたのアルバイト選びの参考になることを祈っています。
自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。
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