HSPと呼ばれる繊細な心の性質を持っている人は、その繊細さゆえに他の人が気がつかないところに気がつくことが出来たり、他の人よりも深く感情に共感することが出来ます。
感受性の高さから生きづらさを感じるHSPさんは少なくありませんが、人とのコミュニケーションや恋愛においては強みとして働いて、異性からモテるという男性も多いです。
この記事では、HSPの男性が持つ恋愛傾向や特徴についてお伝えしていきます。
目次
HSPとは?
HSPとは、神経が細やかで感受性が強い性質を生まれ持った人たちを指します。
Highly Sensitive Personの頭文字を取ってHSPと呼ばれているわけです。
日本でも「繊細さん」として徐々に認知されてきていて、外部からの刺激に敏感、思考が深い、他人の感情への共感力が高いことなどが特徴です。
必要以上に見え過ぎる、聞こえすぎる、感情を汲み取れてしまうなどの理由から、日常生活において気疲れしてしまいがちな「繊細さん」ですが、恋愛や深い人間関係を育む時にはHSPさんの性質が長所にもなります。
それでは、HSP男性が持つ恋愛の傾向や特徴について見ていきましょう。
HSP男性の恋愛傾向や特徴
HSPの男性が持つ恋愛の傾向や特徴には、以下のような長所が見受けられます。
恋愛でのHSP男性の長所
- 細かな気遣いが出来る
- 高い共感力がある
- 聞き上手
順番に見ていきましょう。
細かな気遣いが出来る
HSPさんは繊細であるがゆえに、見えるもの、聞こえるものなどを他の人よりも敏感に感じ取れるので、細かな気遣いが出来る人が多いです。
「疲れてない?ちょっと休んでいこうか。」
「元気がないね。悩みがあったら頼っていいからね。」
といった感じで、HSPさんは顔色や表情の変化から体調や感情を、他の人よりも細かく読み取れるので気遣いがきめ細かく行き届くという長所があります。
特に、恋愛を意識する女性の多くが、恋愛対象の男性に「優しさ」を求める場合が多く、その「優しさ」を「気配りのきめ細やかさ」から感じ取ります。
この「気配りの細かさから来る優しさ」は、繊細なHSPの男性だからこそ持ちやすい恋愛での長所と言えます。
高い共感力がある
HSPさんには、「高い共感力」という非常に強い武器があります。
共感力とは、相手の感情を深く読み取り、自分も相手と同じように感じることが出来る力を指します。
HSPさんはその繊細さから、相手の感情を、推察の域を超えて自分の感情であるかのように感じ取るレベルで共感出来る傾向が強いです。
人は、自分の感情を深く理解してくれる他者に深い親近感を抱きます。
心理学で「ラポール」という専門用語で表されるくらい、特別な深い親近感です。
恋愛において、女性からこの特別な深い親近感を勝ち取ることが最も重要と言って良いです。
HSPさんの持つ高い共感力は、相手にとって特別な存在になるための非常に強い武器だと言えます。
聞き上手
HSPさんは他の人に比べて聞き上手な人が多いと言えます。
この特徴も、他の人に比べて高い共感力を持つHSPさんの性質に起因します。
HSPさんは人の顔色を伺うのが上手いですが、恋愛においてはそれが良く働く場合も多いです。
相手の表情や様子から会話の起点を見出しやすいため、自然と聞き上手になるのかもしれませんね。
特にHSPではない男性は、自分の権威を示すために自分の話をしてしまいがちですが、「それよりも、自分の話や気持ちに耳を傾けて欲しい」と思う女性の方が圧倒的多数です。
その点で、女性側の話に耳を傾けて、気持ちを汲み取ろうとしてくれるHSPの男性を貴重に思い、結果としてモテる大きな要因になります。
HSPの男性はモテる要素が多い一方で、気を付けた方が良いポイントもあります。
恋愛でのHSP男性の気を付けるべきポイント
- 相手に振り回されやすい
- 依存しやすい
順番に見ていきましょう。
相手に振り回されやすい
HSPさんは共感性が高い分、相手の感情に振り回されやすい傾向があります。
せっかくご自分が気分が良い時でも、相手の機嫌が悪いと、相手の感情に強く自分を引っ張られてしまいがちです。
相手の感情で一喜一憂してしまうので、特に感情の起伏が激しい人と長く一緒にいると、いつも以上に疲れてしまいがちです。
依存しやすい
HSPさんは恋愛相手に依存しやすい傾向があります。
相手の事を本気で想えば想うほど、HSPさんの「深く思慮を巡らす」という性質が働き、相手に対して思考をたくさん割きます。
その結果、自分のリソース(時間や労力など)を必要以上に相手に割いてしまいがちなので、自分の世界の大部分を相手の人が占めるようになり、結果依存的な恋愛に陥(おちい)りやすくなります。
ここまで、HSPの男性が持つ恋愛の傾向についてお伝えしてきました。
それでは、そんなHSPの男性と相性が良いのはどんな人なのでしょうか?
HSPの男性と相性がいい人の特徴3つ
HSPの男性と相性が良いのは、以下のような特徴をお持ちの方だと言えます。
HSPの男性と相性が良い3つの特徴
- 繊細さに理解のある人
- 自立性の高い人
- 穏やかな人
順番に見ていきましょう。
繊細さに理解のある人
繊細さに理解のある人は、HSPさんの恋愛対象として相性が良いといえます。
当然のことのように聞こえますが、非常に大切な要素なので書かせていただきました。
HSPさんについて、最近はかなり一般的な認知がされてきています。
しかし、まだ理解の無さから「ただの甘えだ」や「メンタルが弱いだけだ」などの心無い言葉で片付けてしまう人も少なくありません。
また、これらの言葉をかけられると、それだけで繊細なHSPさんは「どうして自分はこうなんだろう…」と深く悩んでしまいがちです。
繊細さに理解がある人であれば、HSPさんの気持ちの動きを客観的に捉(とら)えた上で言葉をかけてくれます。
その結果、安定した気持ちで相手に接しやすくなります。
以上の事から、まず第一に「繊細さに理解がある人」がHSPさんと相性が良い人の特徴として挙げられます。
自立性の高い人
自立性の高い人も、HSPさんの恋愛対象として相性が良いといえます。
自立性の高い人とは、多くのことを自分で完結出来る人を指します。
基本信条として、自分のことを自分で完結させる傾向があるので、気持ちの揺らぎも自分で対処しようとする人が多く、その結果「自分の気持ちの揺らぎは自分の問題だ」と客観視出来る人が多いです。
そして、その「感情の揺らぎを客観視する」という傾向は、繊細で共感力が非常に高いHSPさんにとても良い影響を与えます。
他の人が焦っていたり、モヤモヤしていたり、嫌な感情を持っていたとしても、それは「相手の感情」であって、「自分の感情とは別の感情なんだな」と一歩引いた目線で見ることが出来やすいです。
以上の事から、自立性の高い人もHSPさんの恋愛対象として相性がとても良いという事が出来ます。
穏やかな人
最後に、HSPさんと恋愛対象として相性が良い人として、「穏やかな人」も挙げることが出来ます。
穏やかな人とは、少しの事では動じることなく、余裕を持っている人を指します。
HPSさんはその敏感さや共感性の高さから、相手の気持ちを敏感に察知し、無意識のうちに強く相手の気持ちに影響されます。
大切な人が穏やかな気持ちでいれば、HPSさんもそれにつられて穏やかな気持ちでいることが出来ます。
共感性の高いHSPさんは、感情の急落などで疲れてしまいやすいですから、大切な人と一緒にいる時には穏やかな気持ちでいられる方が安心感も得やすいです。
以上の事から、繊細さへの理解、自立性の高さ、穏やかさの3つの性質は、HSPさんのパートナーとして好ましい特徴だという事が出来ます。
最後に
HSPさんは「繊細さん」とも呼ばれ、高い知覚力と感情への高い共感力を持っています。
そのため学校や職場などで精神的に疲れてしまうことで知られていますが、人間関係や恋愛においてはその性質が武器にもなります。
「自分はこんなだから…」と過小評価せずに、ご自身の性質についてありのままを受け止め、その強みを活かすことが出来れば恋愛を上手に進めることが出来ます。
ぜひ、そのままのご自身に自信を持っていただき、幸せになれるパートナーを見つけて頂ければ幸いです。
自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。
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