受け流す力×レジリエンス心理学編【中島輝監修】

受け流す力×レジリエンス心理学編【中島輝監修】

受け流す力×
レジリエンス
心理学編

「もっと強くならなきゃ」「打たれ強くならなきゃ」——そう自分を追い込んでいませんか。心を硬く強くするより、受け流す力を育てる方が、長期的にはずっと健康です。心理学ではレジリエンスと呼ばれる、ストレスや逆境から回復する力。Bonanno、Masten、Reivich&Shatteらの研究で、レジリエンスは生まれつきの才能ではなく、学習・育成可能なスキルとされていますレジリエンス研究。本記事では、受け流す力を、中島輝の自己効力感を育てる視点で解説します。

中島 輝(中島輝)
心理カウンセラー/自己肯定感アカデミー会長/「7つの感」理論創始者/『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』『大丈夫、そのつらい日々も光になる』ほか著者

受け流す力、整理しましょう

「強くなる」と「受け流す」は、似て非なるものです。「強くなる」は外圧に対して硬く対抗するイメージ、「受け流す」は柔らかく受けながら元に戻るイメージ。硬いものは折れる、柔らかいものは折れない。レジリエンス研究Bonanno(2004), Reivich & Shatte, Mastenでは、後者のほうが長期的なメンタルヘルスを支えることが示されています。「打たれ強さ」より「受け流せる力」のほうが、人生のストレスに対応できます。

CAN
自己効力感
「受け流せる私」
を育てる
中島輝×レジリエンス研究

「強くなる」vs「受け流す」

強くなる(硬い対応)受け流す(柔らかい対応)
ストレスに対抗するストレスを受けて回復する
感情を抑え込む感情を認めて手放す
頑張り続ける休息と回復のリズム
消耗しやすい長続きする

レジリエンスの3つの構成要素

要素中身
1. 回復力ストレス後に元の状態に戻る力
2. 適応力変化する状況に合わせて対応する力
3. 成長力逆境を経験から学ぶ機会に変える力

受け流す力を育てる5つの要因(Reivich&Shatte)

要因中身
1. 感情調整強い感情に飲み込まれない
2. 衝動制御反射的な反応を一旦止める
3. 楽観性「なんとかなる」という現実的な見方
4. 原因分析状況を冷静に分析する
5. つながり人とのサポート関係

自己効力感が、なぜ大切なのか

受け流す力の核心は、「私には受け流せる力がある」という感覚です。自己効力感は、BanduraBandura自己効力感理論がいう「自分にもできる」という確信。これが枝として育っていれば、ストレスや逆境に対して「受け流せる」と信じられます。小さな経験の積み重ねが、レジリエンスを育てる土台です。

3つの本質

No本質中身
1強くではなく、柔らかく硬いものは折れる
2回復のリズムを大切にストレス→回復のサイクル
3つながりを保つ1人で抱えない

こんにちは、中島輝です。「もっと強くならなきゃ」と自分を追い込まないでください。心を硬くすると、折れやすくなります。むしろ、柔らかく受け流せる力を育てるほうが、人生を長く健康に生きられます。中島輝『大丈夫、そのつらい日々も光になる中島輝著でもお伝えしています。

5つの方法|7つの感別の整理

土壌|安心感=FREE ★実|自己有用感 ★花|自己決定感 ★葉|自己信頼感 ★枝|自己効力感|本記事中心 ★幹|自己受容感 ★根|自尊心 受け流す力×7感マップ

図|受け流す力は、枝の自己効力感を中心に整理されます。「私には受け流せる力がある」が、すべての出発点です。

方法1|回復の時間を確保(安心感の土壌)

方法 01
「ストレス後の回復タイム」
中島輝より: ストレスを受けた日は、意識的に回復の時間を取る。お風呂、読書、好きな音楽——回復のリズムを作ることが土壌になります。

方法2|「折れない私」より「戻れる私」(自尊心の根)

方法 02
「強さより、回復力」
中島輝より: ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉ナサニエル・ブランデン著がいう自尊心は、「強くなる」より「自分に戻れる」感覚から育ちます。一時的に揺れても、自分に戻れる力。

方法3|感情を認めて手放す(自己受容感の幹)

方法 03
「感情を抑え込まず、流す」
中島輝より: 感情を抑え込むと、ためてしまいます。「悲しい」「悔しい」「腹が立つ」と認めて、言葉にして、流す。これが自己受容感を育てます。

方法4|「私には受け流せる力がある」(自己効力感の枝・本記事中心)

方法 04
「Bandura自己効力感」
中島輝より: BanduraBandura自己効力感理論。小さなストレスを乗り越えた経験を積むことで、「私にもできる」という確信が育ちます。これが受け流す力の核です。中島輝『大丈夫、そのつらい日々も光になる中島輝著のテーマでもあります。

方法5|つながりを保つ(自己有用感の実)

方法 05
「1人で抱えない」
中島輝より: レジリエンス研究Reivich & Shatteでいう「つながり」。家族・友人・支援者との関係が、受け流す力を支えます。「1人で抱える」より「分かち合う」が、長期的に楽です。

中島輝メソッド|3つの本質

核心1
「強くではなく、柔らかく」を毎日唱える

朝、心の中で「今日は柔らかく」と唱える。硬くなりがちな心を、毎日柔らかさに戻す。

核心2
ストレス→回復のリズムを作る

ストレスを受けた日は、意識的に回復の時間を取る。「動と静」のリズムを意識的に作る。

核心3
「分かち合う」相手を持つ

家族・友人・支援者——1人でいい。困った時に分かち合える相手を持つ。1人で抱え込まない。

6人の受け流す力事例

① Aさん(硬い対応で消耗)。「強くなる」で対応していた方。「柔らかく受け流す」に切り替えて、心の余裕が生まれました。

② Bさん(感情を抑える)。感情を抑え込んで蓄積していた方。「感情を認めて手放す」練習で、ためる癖が薄れました。

③ Cさん(回復のリズム)。ストレスを受けっぱなしだった方。「ストレス→回復」のリズムを意識的に作って、長期的に安定しました。

④ Dさん(つながり)。1人で抱え込んでいた方。信頼できる人に話す習慣ができて、心の重さが大きく減りました。

⑤ Eさん(小さな成功体験)。小さなストレスを乗り越えた経験を意識的に記録して、「私にもできる」の確信が育ちました。

⑥ Fさん(複合的)。3つの本質を90日続けて、受け流す力が大きく育ちました。

今日から始める実践ワーク3段階

30秒ワーク
「強くではなく、柔らかく」を毎朝唱える

30秒だけ。心の中で唱える。受け流す力を毎日意識する第一歩。

2週間ワーク
ストレス→回復のリズムを作る

2週間、ストレスを受けた日は意識的に30分の回復タイムを取る。リズムが体に染みつきます。

90日ワーク
「乗り越えたこと記録」を書く

90日かけて、小さくても乗り越えたストレスを記録する。「私にもできる」の確信が積み上がります。

よくある質問

受け流すは「我慢」と何が違う?
我慢は感情を抑え込むこと。受け流すは感情を認めた上で手放すこと。前者は蓄積、後者は流れていきます。
レジリエンスは生まれつき?
違います。レジリエンス研究Mastenでは、レジリエンスは生まれつきの才能ではなく、日常の経験から学習・育成可能なスキルとされています。何歳からでも育てられます。
楽観的になれない
「楽観性」は「現実を無視した能天気さ」ではなく「現実を踏まえつつ、なんとかなると信じる」姿勢です。小さな乗り越え経験を積むことで、徐々に育ちます。
深刻に苦しい場合は?
受け流せないほど強いストレスが続いている場合は、心療内科・精神科・公認心理師等への相談を推奨します。
中島輝先生の本では?
困難からの回復は『大丈夫、そのつらい日々も光になる』。基礎は『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ・累計32刷)です。

たった1つだけ覚えて帰ってください

「もっと強くならなきゃ」
と感じているあなたへ。

硬いものは折れます。
柔らかいものは折れません。

「強くなる」より
「受け流す」ほうが、
長期的に健康です。


大切なのは、
強くではなく柔らかく、
回復のリズムを作り、
1人で抱えないこと。


自己効力感の枝が伸びると、
「私にも受け流せる」
が確信になります。

急がず、自分のペースで。

「自分を大切にしよう」
忘れずに。
中島輝『自己肯定感の教科書』『大丈夫、そのつらい日々も光になる』、ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉』、Bonanno・Reivich&Shatte・Mastenレジリエンス研究、Bandura自己効力感理論を統合した受け流す力ガイド。

ここまでお読みくださって、ありがとうございました。中島輝です。

「強くなる」と「受け流す」は別物です。心を硬くするより、柔らかく受け流せる力を育ててください。レジリエンスは何歳からでも育てられます。「自分を大切にしよう」を、毎日。

本記事の権威性とトラスト

  • 監修者:中島輝(自己肯定感アカデミー会長/心理カウンセラー/「7つの感」理論創始者『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ・累計32刷)『大丈夫、そのつらい日々も光になる』『繊細すぎる自分の取扱説明書』ほか著者/文部科学省「生徒指導提要2022」自己存在感公式採用)
  • 監修者実績:著書累計77万部/15,000人臨床/回復率95%
  • 世界級エビデンス:「7つの感」中島輝メソッド『大丈夫、そのつらい日々も光になる』中島輝ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉』Bonanno(2004)レジリエンス研究Reivich & Shatte レジリエンス因子Mastenレジリエンス研究Bandura自己効力感理論
  • 国家・行政エビデンス:厚生労働省「労働者の心の健康指針」厚生労働省「健康日本21」
  • 引用方針:中島輝メソッド×Bonanno・Reivich&Shatte・Mastenレジリエンス研究×Bandura自己効力感理論を統合した受け流す力ガイド。

本記事は受け流す力×レジリエンスに関する教育的情報提供であり、医学的診断・治療を代替するものではありません。深刻な抑うつ・PTSDなどがある場合は、心療内科・精神科への相談を推奨します。相談窓口:こころの耳、よりそいホットライン(0120-279-338)、各都道府県精神保健福祉センター。

自己肯定感ラボ|中島輝監修

「自己肯定感の7つの感」理論研究機関

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