「メイクが決まらない」「何を着たら良いかわからない」は自己肯定感の低下に気づくサイン?意外な理由

自己肯定感の第一人者である心理カウンセラーの中島輝さんによると、自己肯定感は誰しもが持っていて、日々、自分の状態によって高くなったり、低くなったりするものだと言います。自己肯定感が低下しているときには、どんなサインがあるのでしょうか。今の自分は低い? それとも高い? 自己肯定感の低下に気付くチェックポイントと改善策を中島さんに伺います。

何か気がかりを感じるとき、マイナス思考は低下のサイン

――こんな行動や感情のときは自己肯定感が低くなっている、といったチェックすべきポイントはありますか。

中島さん:何か気がかりを感じてしまうときは、要注意ですね。ネガティブな感情やマイナス思考になっているときは自己肯定感が低いと思ってください。あとは行動に移せないとき。やろうと思ったときに手をつけられなかったり、今まで続けていたことが続けられなくなったり。自己肯定感が低いときは完璧を求めがちなので、メイクやスタイリングを気にしすぎてしまうのも、低空飛行なときだと思います。

――クローゼットに洋服がたくさんあるのに着る服がないと思ってしまうのも、自己肯定感が低下しているサインになりますか。

中島さん:それも低下のサインのひとつです。決定力がないというのは、自分への信頼感がないということ。自分を信じられないから、どれを着たらいいのか分からなくなっちゃう。自分に信頼感があるときはスッと決められるんですよね。

でも「決められない自分、嫌だな」と思うともっと低下してしまうので、「今日はそういう状態なんだ」と思うことが大事ですね。そういう自分を許してあげるといいのかなと思います。自己肯定感が低いときは「なんで、こんなことも決められないんだ」と責めてしまったり、自分を許すことができなくなったりするので、悪循環になりがちなんです。「今日は低いな」と意識することで、対処することができる。「じゃあ、自分にご褒美をあげようかな」と、逆に上げることもできますから。

――自己肯定感の低下に気付いたときは、どんなことにも肯定的な側面を見つけることが大切ということですね。

中島さん:そうですね。「メイクがうまく決まらないな」と思ってしまう自己肯定感が低いときは、「そのままでいいや」「普段通りにやったから大丈夫」という気持ちに切り替える。なるべく肯定的な側面を見つけて、対応して行動すると毎日がワクワク、ドキドキして、自己肯定感が高くなっていくと思います。自分が好きなもの、自分が求めているものを素直にそのまま選んであげることが大事ですね。

「そういうときもある」と自分で自分を受け入れて褒めてあげる

――自己肯定感が低いときのサインを理解していると、自分だけでなく周りの人の状態にも気付けるようになるのかなと思います。

中島さん:自己肯定感は連鎖するものですから。例えばお子さんがいらっしゃる方はお子さんと接するときに意識するといいのかなと思います。「なんで、早く決められないの?」と怒ってしまうこともあるかもしれないですが、「今日は自己肯定感が低いのかかな。何かあったのかな」と思えると「決められない日もあるよね」と言ってあげられる。お子さんの気持ちにも寄り添うこともできますし、自己肯定感を促すこともできるのかなと。「なんで決められないの?」と言ってしまうと、ますます低くなってしまいますから。

――自己肯定感とはちょっと離れてしまうかもしれませんが、自分のなかでは大丈夫と思っていても、周りの目を気にしてしまう。他人の言葉に惑わされてしまいがちな人にはどういうアドバイスがありますか。

中島さん:人の目が気になるときは無意識下で人と比べているときなんですよね。それは、自分のことが好きじゃないときなんです。人と比べて自分を好きになろうとしている。突き詰めると、これも自己肯定感が低いときのサインです。自分が大丈夫と思うなら、それが正解なんだと自分で自分を励ましてあげる。自分ひとりのご褒美時間を作るのもいいかもしれません。

――SNSなどでの「いいね」の数や人に褒められることは、自己肯定感の高さには繋がらないということでしょうか。

中島さん:「いいね」の数を気にしたり、褒められることを人と比較していたりするなら、それは自己肯定感が低い人だと思います。自己肯定感は自分で自分を認める、いいところを自分で見つけることですから。他人の評価で肯定感を得ようとしているのは、少し違いますよね。どんなことがあっても自分自身がぶれない人、動揺しない人が自己肯定感が高い人だと言えますね。

SNS
「いいね」の数を気にしたり、褒められることを人と比較していたりするなら、それは自己肯定感が低い人。他人の評価で肯定感を得ようとしているとも言える。

ただ、SNSに関してはインストラクターの方など知名度を上げたいというビジネス目的だと少し変わってきます。そういう方は、しっかりと「いいね」の数を気にしたほうが自己肯定感に繋がると思います。そういった方は、自分が商品であることに自分で価値を見出さなくてはいけないので、そこにはやっぱり客観的な視点も必要になりますね。目的を見失わないことが大事なのかなと思います。

2021-06-12 YOGAジャーナルに掲載された記事を加筆修正したものです。

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