「子育てに疲れた…」
「子育ては楽しいものじゃなかったの…?」
「大きくなれば楽になると思ったのに…」
予想外なことが多い子育て。そんな思いを抱いて日々を過ごしていると、常にイライラし、子どものことをかわいいと思えなくなったり、何に対してもやる気が起きなくなり、食欲すらなくなってしまうことがあります。
この記事では、子育てに疲れてしまったママへ向けて、子育て疲れの原因や対処法を紹介していきます。
目次
子育て疲れの原因を知ることの大切さ
まず、なぜ子育て疲れを感じるのかという原因を探ってみることが大切です。
なぜなら原因を把握しておかないと、適切な対処ができないからです。何をすればいいのか、どの点を助けてもらいたいのか…。周りにも伝える必要があります。
例えば、ちょっとしたことでイライラしてしまうとき、その原因がわからないとイライラしている自分を責めてしまうことがあります。
そんなとき「ホルモンバランスの乱れだから」「睡眠不足だから」と原因がわかると、少し楽になることも。
可能ならば周りにも「睡眠不足だからイライラしてしまう」などと伝えておくよいですね。
まずは「なぜこんなに疲れを感じるんだろう?」と、自分と向き合って原因を探してみてはいかがでしょうか。
【年齢別】子育て疲れの原因
子育て疲れの原因は、子どもの年齢によっても変わってきます。
共通している部分は、思うように家事などが進まないというストレスです。
「寝てる間にご飯を作りたかったのに起きてしまった…」
「夜、寝かしつけをしたら片付けをしようと思ったのに一緒に寝てしまった」
なんてことはありませんか?
小学生になっても、朝登校前に「今日○○が必要なんだった」と突然言い出しバタバタと探しまわる…なんてこともあるかもしれませんね。
また、自分の時間が取れないことも原因としてあげられます。自分ひとりの時間がまったく取れず毎日子どもや家事ばかりだと、ふとしたときに疲れを感じるかもしれません。
子どもが小学生になると「反抗してくる」「宿題をやらない」など悩みがさらに多様化してきます。
では、子育て疲れの原因を年齢別に見てみましょう。その時期ならではの子育て疲れの原因があります。
【0~1歳】子育て疲れの原因
0~1歳の子育て疲れの原因は、出産の影響が大きく関係してきます。まず、産後の体が十分に回復していないことです。人によって出産のスタイルは違いますが、体に大きな負担がかかることにはまちがいありません。
また、ホルモンバランスの乱れが起こるため、情緒不安定になりがちな時期でもあります。精神的に落ち着いてくるまでに、長くて半年ほどかかることも。
産後すぐ普通の生活に戻らなければならない状況もあるでしょう。でも、心身共に回復には時間がかかるのだと覚えておくのがおすすめです。
そして、一度にたくさん母乳やミルクを飲めない赤ちゃんのために、2~3時間おきに授乳したりミルクをあげたりする必要があります。そのため、まとまった時間寝ることが難しくなり、睡眠不足になってしまうケースが多く見られます。
さらに、社会とのつながりが希薄になりがちなので、孤独を感じる人もいるでしょう。
0~1歳児は特に目が離せません。なかなか気晴らしができない、睡眠不足の中での子育て。でも、目の前には目が離せない我が子。
周りのサポートがあっても、疲れを感じる時期だといえるでしょう。
【2~5歳】子育て疲れの原因
2歳をすぎる頃には、自我が出てきます。自分でできることが増えてきますが、一方で、全部自分でやらないと気が済まないなど主張が激しくなることがあります。
多くが2歳頃から「イヤイヤ期」に入るので、なんでもかんでも「イヤ!」と泣かれることで疲れてしまう人が多いのではないでしょうか。
また、トイレトレーニングをする時期でもあります。最初はできたと思ったら、また失敗…と、一進一退のくり返しが多いもの。
「つい、怒ってしまった…」という人も少なくないでしょう。
そして、活発になり体力がついてくるので、公園に行ったらなかなか帰ろうとしない、何度も同じ遊びを求めてくるなど、遊びに付き合うのにも体力を使います。
精神的にも体力的にも疲れを感じる時期だといえるでしょう。
【小学生~】子育て疲れの原因
小学生ともなると、体力的な疲れは減ってきます。しかし、それ以上に増えるのが、精神的な疲れです。
小学生になると学校や友達との遊びなど親の目が届かない時間が、ぐんと増えます。そのため、何かトラブルを抱えているようなのになかなか話そうとしなかったり、反抗的な態度を取られたりなど子どもとの接し方に悩むことがあります。
他にも、「宿題をやらない」「忘れ物が多い」などで、「何度言っても聞かない」と疲れを感じる人もいるでしょう。
先生から直接親に注意してくることもあり、板挟みでストレスと感じることもあるかもしれません。
スマートフォンやゲームでのトラブルなど、自分の子どもの頃になかった問題が増えているのも、悩みが増える要因といえます。
子育て疲れの原因は家庭環境にもある
子育て疲れの原因は、家庭環境にも大きく影響します。
「ワンオペ育児」という言葉がよく聞かれるように、ご主人が育児家事に協力的でないと、負担が大きくなってしまうことがあげられます。
夫婦お互いに余裕がなく話す時間が減ってしまうと、家庭内の雰囲気が悪くなり、さらに疲れを感じる原因となってします。
他にも、両親や義両親との関係でも疲れにつながることがあります。「寝不足だから赤ちゃんが寝たら一緒に寝ようと思うのに、毎日のように義母が来て寝れない」などです。
また、なんらかの事情で両親や義両親のヘルプがまったくない人も多いでしょう。何かあったら頼れる人がいない状況もまた、疲れを感じるといえます。
子育て疲れで出る症状【思い当たったら要注意!】
毎日いっぱいいっぱいで「自分のことは後まわし」という人は要注意です。少しでもいいので、自分のことに目を向けてみましょう。
以下のような症状はありませんか?
1.常にイライラしてしまう
2.眠れない
3.子どもがかわいいと思えない
4.やる気が起きない
5.食欲がなくなる
思い当たる場合は、あなたの心や体が悲鳴をあげている状況だと考えられます。早めに周囲や地域の相談機関へ相談することがおすすめです。
ひとつずつ解説していきます。
1.常にイライラしてしまう
以前なら気にならなかったような、ささいなことでイライラ…。そんなことはありませんか?
子育て疲れがひどくなると、つい子どもや夫、周囲の人にあたってしまうことがあります。そして、あたってしまった後、自己嫌悪におちいることも少なくありません。
2.眠れない
特に小さい子どもがいる場合は、睡眠不足になりやすいもの。それなのに、寝ようとしても眠れない…そんなことはありませんか?
疲れているのに、寝たいはずなのに…。そんな夜が続くときは要注意です。
3.子どもがかわいいと思えない
子育て疲れがたまってくると、「子どもがかわいくない」と思えてくることがあります。
「自分の子どもがかわいくないなんておかしい!」と自分を追いつめないようにしましょう。「子どもがかわいくない」と思ってしまうほど、あなたは疲れてしまっているのです。
4.やる気が起きない
何もやる気が起きずだるかったり、外に出るのがめんどうになったりすることがあります。
外に遊びに連れて行かなきゃと思っても、疲れを感じて体が動かないなど、家に引きこもりがちになってしまう場合は要注意です。
5.食欲がなくなる
子育てに追われていると、自分の食事がおろそかになりがちです。ゆっくり食べることが難しい場合も多くあります。
自分がご飯を食べようとした時に、子どもがぐずり出してしまったり、何かこぼしてしまったり…。やっと食べられると思ったら冷めていたなんてこともあるのではないでしょうか。
先ほど紹介した症状が出る前に、子育て疲れを少しでも解消するための対処法を紹介します。それは、以下の5つです。
1.子育て支援センターや児童館に行く
2.体を動かす
3.自分へのご褒美を用意する
4.紙に自分の気持ちを書く
5.子どもを預ける
家庭環境など置かれている状況はさまざまですので、取り入れられそうなものがあったら、ぜひ試してみてくださいね。
1.子育て支援センターや児童館に行く
地域に子育て支援センターや児童館など、子どもが遊べる場所が提供されているところがあります。定期的に公民館などが子育て広場として開放されることも。
地域によってさまざまですが、年齢ごとに遊べる部屋が分けられていたり、イベントや講座が開催されていたりします。
スタッフさんや他のママと話すと気分転換になりますし、同じ地域に住むママと知り合いになれることあるので、一度行ってみてはどうでしょうか。
雰囲気や環境が合うなと思ったら定期的に通うようにすると、生活リズムも作りやすくなります。
2.体を動かす
布団の上などでのストレッチからでOKです。ちょっとでも体を動かすことを意識してみましょう。
子育て中は抱っこをしている時間が多かったり、無理な姿勢になったりするなど、体に負担がかかっています。腰痛や肩こりに悩まされる人も少なくありません。
ほんの数分でもストレッチをしてほぐし、自分の体をいたわってあげてください。よい気分転換にもなります。
3.自分へのご褒美を用意する
時には甘いものなど自分のお気に入りを用意して、子どもがお昼寝しているときに食べるなど、自分を甘やかす時間を作るのもおすすめです。
お取り寄せをしたり、自分のお気に入りグッズを購入したり…。ついつい子ども中心で考えてしまうことが多くなりますが、時には自分の「好き」を満たしてあげることも大切です。
4.紙に自分の気持ちを書く
疲れとともに、なかなか解消できないモヤモヤした気持ちを抱えているときは、誰にも見せない自分だけの日記などに自分の気持ちを思うがまま書いてみましょう。
広告チラシの裏面でもかまいません。ありったけ書いて、丸めてポイ!と捨ててしまうのもよいでしょう。
紙に書くことで考えが整理でき、気持ちが落ち着く効果があります。それと同時に、どうしたらよいかも見えてくるかもしれません。自分の本音が見えてくることもあります。
5.子どもを預ける
可能であれば、夫や両親、義両親に子どもを預けてみましょう。ほんの数時間でもひとりで寝たり出かけたりするだけで楽になることも。
難しいときは、保育園などの一時預かりやファミリーサポートなどを利用しましょう。
その場合は、早めに見学などを済ませ、すぐ預けられるようにしておくことがおすすめです。いざというときの預け場所を準備しておくと安心できます。
ファミリーサポートは事前の登録や顔合わせが必要になるケースがありますので、地域にファミサポ制度がある場合は申し込んでおくとよいでしょう。
夫婦だけの時間を作る
子育て疲れは「自分だけ」「わかってもらえない」という思いがあると、さらにつらさが増します。
夫婦それぞれの思いを共有する時間を、意識的に持つよう心がけてみてはいかがでしょうか。
子どもを預けて2人だけで出かけてみる、定期的に話をする時間を作るよう決める。もし、なかなか時間が取れない場合は、育児日記を共有するのもおすすめです。簡単に共有できるアプリもあるので、無理なく続けられそうな方法を試してみてください。
子育てに疲れたら
子育てが疲れたと思うときは、1人でがんばりすぎているのかもしれません。
以下のような症状がある場合は、すぐにでも周りにヘルプを出したほうがよいでしょう。
1.常にイライラしてしまう
2.眠れない
3.子どもがかわいいと思えない
4.やる気が起きない
5.食欲がなくなる
以下のような、自分でできる対処法もあります。
1.子育て支援センターや児童館に行く
2.体を動かす
3.自分へのご褒美を用意する
4.紙に自分の気持ちを書く
けれど、「子育ては1人ではできない」ということを意識して、日頃から可能な限り周りに頼るようにしてみてください。
そうすることで、自分にも目を向けられる余裕ができ、前向きに子育てできることでしょう。
自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。
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