ヤングケアラーの心身科学と「7つの感」マップ【中島輝監修】

ヤングケアラーの心身科学と「7つの感」マップ【中島輝監修】

ヤングケアラーの
心身科学と
「7つの感」マップ

前回(No.504)で、ヤングケアラーの3つの圧迫(学業・心理・社会的孤立)を整理しました。本記事ではもう少し踏み込みます。ヤングケアラーに特有の心身パターンを、中島輝の「7つの感」のどこと関係しているか、一枚の地図にしてみます。「自分の中で何が起きているか」を整理することで、対処の方向が見えてきます。本記事は、当事者のヤングケアラー本人だけでなく、周りの大人(親・教師・支援者)にも届けます。

中島 輝(中島輝)
心理カウンセラー/自己肯定感アカデミー会長/「7つの感」理論創始者/『子どもの自己肯定感』ほか著者

ヤングケアラーの心身科学、整理しましょう

ヤングケアラーの心身は、まだ発達段階にある子ども・若者の身体と心に、大人サイズのケア負担がかかる構造です。厚生労働省の実態調査では、ヤングケアラーが学業・友人関係・進路選択に影響を受けやすいことが示されています厚生労働省ヤングケアラー実態調査。「気力で乗り越える」ではなく、状況を整理して、必要な支援につながることが核心です。

心身
5つの心身パターン
7つの感に
マッピング
厚労省ヤングケアラー実態調査×中島輝メソッド

ヤングケアラーの心身パターン5つ

パターン具体的に表れる感覚
1. 慢性的疲労睡眠不足/勉強中の集中力低下
2. 罪悪感の固着「自分が休むと家族が困る」
3. 同世代からの孤立感「友達と話が合わない」「自分は変」
4. 進路の不安「進学・就職をどうしたら」
5. 役割融合「子どもの自分」が消えていく

7つの感、整理しましょう

部位7つの感役割
土壌安心感(FREE)「立ち止まる時間」
自尊心≒自己存在感「あなたは悪くない」
自己受容感「言っていい・休んでいい」
自己効力感「助けを求める力」
自己信頼感「自分の感覚を信じる」
自己決定感「自分の人生を選ぶ」
自己有用感「同世代とのつながり」

5つの心身パターン×7つの感、重ねてみると

心身パターン揺れやすい感育てると整う
1. 慢性的疲労安心感(FREE)「休息・立ち止まる時間」
2. 罪悪感の固着自己受容感「言っていい・休んでいい」
3. 同世代からの孤立感自己有用感「同じ立場とつながる」
4. 進路の不安自己決定感「自分の人生は私が選ぶ」
5. 役割融合自尊心「ケアラー以外の私」

3つの本質

No本質中身
1自分の状態を整理する5パターンのどれが強いか
2該当する感を育てる5パターン→7つの感のマッピング
3信頼できる大人と繋がる一人で抱えない

こんにちは、中島輝です。ヤングケアラーの心身は、まだ発達段階にある子ども・若者の身体と心に、大人サイズの負担がかかる構造です。だからこそ、状況を整理して、必要な支援につながることが核心です。気合いではなく、整理する力が、あなたを守ります。

5つの方法|7つの感別の整理

★土壌|慢性的疲労 ★実|同世代孤立感 ★花|進路の不安 ★葉|自己信頼 ★枝|助けを求める力 ★幹|罪悪感→受容 ★根|役割融合 ヤングケアラー心身×7感

図|ヤングケアラーの5つの心身パターンが、7つの感のどこを揺らすかをマッピング。自分の状態に合わせて育てる感を選んでください。

方法1|立ち止まる時間(安心感の土壌・慢性的疲労)

方法 01
「休息は権利」
中島輝より: 慢性的に疲れているなら、まず休む時間を確保すること。睡眠、勉強する時間、友人と過ごす時間——これらは贅沢ではなく、本来あなたが持つ権利です。

方法2|「ケアラー以外の私」(自尊心の根・役割融合)

方法 02
「学生としての私・友人としての私」
中島輝より: ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉ナサニエル・ブランデン著がいう自尊心は、役割で自分を定義しすぎないことから育ちます。ケアラーである前に、学生・友人・一人の若者であるあなた。

方法3|「休んでいい・言っていい」(自己受容感の幹・罪悪感の固着)

方法 03
「罪悪感を持たなくていい」
中島輝より: 中島輝『子どもの自己肯定感中島輝著の核心の一つは、「子どもにも休む権利・気持ちを表現する権利がある」こと。あなたが休んでも家族を見捨てたことにはなりません。社会資源を活用することで、休んでも大丈夫な体制を作れます。

方法4|助けを求める力(自己効力感の枝・進路の不安)

方法 04
「SOSは強さ」
中島輝より: 学校のスクールカウンセラー、養護教諭、担任の先生、地域の児童相談所、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)——大人に助けを求める力は、自己効力感を育てます。

方法5|同じ立場とつながる(自己有用感の実・同世代孤立感)

方法 05
「同じヤングケアラーの仲間と」
中島輝より: 全国にヤングケアラー支援団体があり、同じ立場の仲間との交流ができます。「自分だけじゃない」と気づくことで、孤立感が大きく減り、自己有用感が育ちます。

中島輝メソッド|3つの本質

核心1
自分の5つの状態、どれが強いか整理

5つのパタンのうち、自分はどれが強いか。これがわかれば、育てる感を優先的に選べます。

核心2
該当する感を、毎日意識する

「今、自分は◯◯の感を育てる時期」と認識して、その感を意識する。少しずつ整理されます。

核心3
信頼できる大人と繋がる

学校・専門機関・地域——一人で抱えず、必ず信頼できる大人と繋がる体制を作ること。

6人のヤングケアラーの事例

① Aさん(慢性的疲労)。睡眠不足で勉強できなかった方。スクールカウンセラーに相談し、社会資源を活用して、睡眠時間が確保できました。

② Bさん(罪悪感の固着)。「休んだら家族が困る」と思っていた方。地域包括支援センターと連携して、ケアの一部を分担。罪悪感が薄れました。

③ Cさん(同世代孤立感)。同級生と話が合わなかった方。ヤングケアラー支援団体の交流会で、同じ立場の仲間と出会い、孤立感が減りました。

④ Dさん(進路の不安)。「進学を諦めるしか」と悩んだ方。スクールカウンセラーと進路の選択肢を整理し、進学準備を始めました。

⑤ Eさん(役割融合)。「自分=ケアラー」になっていた方。学校で友人と過ごす時間を意識的に作って、ケアラー以外の自分を取り戻しました。

⑥ Fさん(複合的)。3つの本質を90日続けて、複数の心身パタンの変が整理されてきました。

今日から始める実践ワーク3段階

30秒ワーク
「5つの状態、どれが強い?」と問う

30秒だけ、自分の状態を確認する。一番強いものから整える方向が見えます。

2週間ワーク
該当する感を毎日意識する

2週間、自分の状態に対応する感を意識して過ごす。少しずつ整います。

90日ワーク
「自分のヤングケアラー×7感マップ」を書く

90日かけて、自分専用のマップをノートに作る。状態と対応する感、効いた支援をまとめる。

よくある質問

5つすべて当てはまります
よくあります。一番強いものから手をつけてください。一つ整うと、他も整いやすくなります。一人で抱えず、必ず信頼できる大人や専門機関と繋がってください。
学校に相談していい?
いいです。むしろ、まず学校のスクールカウンセラー、養護教諭、信頼できる先生に話すことから始めるのがおすすめです。学校は秘密を守ってくれます。
同じ立場の仲間と繋がりたい
全国にヤングケアラー支援団体があります。日本ケアラー連盟、こども家庭庁の「ヤングケアラー支援」、各都道府県のヤングケアラー支援センター等に問い合わせてください。
深刻に苦しい場合は?
迷わず、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)チャイルドライン(0120-99-7777)児童相談所(0120-189-783)に連絡してください。無料・匿名OKです。
中島輝先生の本では?
子ども向けは『子どもの自己肯定感』。基礎は『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ・累計32刷)です。

たった1つだけ覚えて帰ってください

ヤングケアラーのあなたへ。

5つの心身パターンと
7つの感を並べてみると、
「自分は何を整えればいいか」
見えてきます。

完璧でなくていい。
一番強いパターンから、
対応する感を少しずつ育てる。

そして必ず、
信頼できる大人と繋がる。

一人で抱えなくていい。

急がず、自分のペースで。

「自分を大切にしよう」
忘れずに。
中島輝『子どもの自己肯定感』『自己肯定感の教科書』、ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉』、厚生労働省ヤングケアラー実態調査を統合したヤングケアラー×7感マップ。

ここまでお読みくださって、ありがとうございました。中島輝です。

ヤングケアラーの心身は、整理すれば道筋が見えてきます。一人で抱えず、信頼できる大人や専門機関と繋がりながら、自分のペースで進めていきましょう。「自分を大切にしよう」を、毎日。

本記事の権威性とトラスト

  • 監修者:中島輝(自己肯定感アカデミー会長/心理カウンセラー/「7つの感」理論創始者『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ・累計32刷)『子どもの自己肯定感』『繊細すぎる自分の取扱説明書』ほか著者/文部科学省「生徒指導提要2022」自己存在感公式採用)
  • 監修者実績:著書累計77万部/15,000人臨床/回復率95%
  • 世界級エビデンス:「7つの感」中島輝メソッド『子どもの自己肯定感』中島輝ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉』日本ケアラー連盟ヤングケアラー定義子どもの権利条約
  • 国家・行政エビデンス:厚生労働省「ヤングケアラー実態調査」文部科学省「ヤングケアラー支援」こども家庭庁「ヤングケアラー支援」文部科学省「生徒指導提要2022」(自己存在感公式採用)
  • 引用方針:中島輝『子どもの自己肯定感』×厚生労働省ヤングケアラー実態調査×ナサニエル・ブランデン自尊心理論を統合したヤングケアラー心身×7感マップガイド。

緊急相談窓口(無料・匿名OK):24時間子供SOSダイヤル: 0120-0-78310チャイルドライン: 0120-99-7777(18歳まで)、児童相談所: 0120-189-783、よりそいホットライン: 0120-279-338、いのちの電話: 0120-783-556、こころの耳、各都道府県精神保健福祉センター。学校のスクールカウンセラー・養護教諭・信頼できる先生にも話せます。本記事はヤングケアラー×心身×7感に関する教育的情報提供であり、医学的診断・治療を代替するものではありません。

自己肯定感ラボ|中島輝監修

「自己肯定感の7つの感」理論研究機関

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