更年期の心身科学と「7つの感」マップ【中島輝監修】

更年期の心身科学と「7つの感」マップ【中島輝監修】

更年期の
心身科学と
「7つの感」マップ

前回(No.474)で、更年期の3つの変動(ホルモン・役割・アイデンティティ)を整理しました。本記事では、もう少し踏み込みます。更年期世代に特有の心身パターンを、中島輝の「7つの感」のどこと関係しているかを、一枚の地図にしてみます。医学的な視点と心理学的な視点を並べることで、「自分の中で何が起きているか」が立体的に見えてきます。

中島 輝(中島輝)
心理カウンセラー/自己肯定感アカデミー会長/「7つの感」理論創始者/『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』ほか著者

更年期の心身科学、整理しましょう

更年期の心身は、医学的にも心理学的にも、複雑な変化が起きる時期です。北米更年期学会(NAMS)の研究では、更年期世代に身体症状と心理症状が同時に起きることが繰り返し示されていますNAMS。日本でも、日本女性医学学会と日本Men’s Health医学会の指針で、両性の更年期は心身両面でのケアが必要とされています日本女性医学学会・Men’s Health医学会。本記事では、医学的視点を踏まえながら、心理面を「7つの感」で整理していきます。

心身
医学×心理
両方の視点で
更年期を立体的に理解
医学的研究×中島輝メソッド

更年期に多い心身パターン5つ

パターン具体的に表れる場面
1. 身体症状起点ほてり・倦怠感・不眠が気持ちに影響
2. 役割変化起点子の独立・親の介護でアイデンティティが揺れる
3. キャリア転機「このままでいいのか」の問い直し
4. パートナーシップ変化関係の再設計が必要になる
5. 漠然とした空虚感「人生これでいいのか」の感覚

7つの感、整理しましょう

部位7つの感役割
土壌安心感(FREE)「身体と心の基盤」
自尊心≒自己存在感「変化する私もOK」
自己受容感「不完全でも認める」
自己効力感「私にも対応できる」
自己信頼感「自分の感覚を信じる」
自己決定感「自分で選ぶ」
自己有用感「誰かの役に立つ」

5つの心身パターン×7つの感、重ねてみると

心身パターン揺れやすい感育てると整う
1. 身体症状起点安心感(FREE)「身体を整える時間」
2. 役割変化起点自尊心「新しい役割を選ぶ」
3. キャリア転機自己決定感「自分で選ぶ」
4. パートナーシップ変化自己有用感「関係を再設計」
5. 漠然とした空虚感自己受容感「変化を受け入れる」

3つの本質

No本質中身
1自分の心身パターンを整理5つのうちどれが強いか知る
2該当する感を育てる5パターン→7つの感のマッピング
3医療と心理の両方身体は医療、心理は本記事のようなアプローチ

こんにちは、中島輝です。更年期の心身は複雑なので、整理することが大きな助けになります。完璧に覚える必要はありません。今、自分が一番強く感じている心身パターンがどれか、それに対応する感はどれか——これだけわかれば、整える方向が見えてきます。

5つの方法|7つの感別の整理

★土壌|身体症状起点 ★実|パートナーシップ ★花|キャリア転機 ★葉|自己信頼感 ★枝|対応力 ★幹|空虚感→受容 ★根|役割変化 更年期心身×7感マップ

図|更年期の5つの心身パターンが、7つの感のどこを揺らすかをマッピング。自分の状態に合わせて育てる感を選んでください。

方法1|身体を整える(安心感の土壌・身体症状起点)

方法 01
「身体の声を聞く時間」
中島輝より: 身体症状が辛いなら、医療機関へ。睡眠・食事・運動の基本も整える。心の安定は身体の安定から始まります。

方法2|新しい役割を選ぶ(自尊心の根・役割変化起点)

方法 02
「役割が変わる=新しい選択肢」
中島輝より: 役割を失うのではなく、新しい役割を選ぶ機会と捉える。ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉ナサニエル・ブランデン著がいう自尊心は、自分で選ぶことから育ちます。

方法3|変化を受け入れる(自己受容感の幹・空虚感)

方法 03
「変化を抵抗ではなく適応」
中島輝より: 中島輝『自己肯定感の教科書中島輝著でお伝えしてきた自己受容感は、「変化する自分を含めて、これでいい」という感覚。漠然とした空虚感は、変化を受け入れることから整います。

方法4|キャリアを自分で選ぶ(自己決定感の花・キャリア転機)

方法 04
「このままではなく、自分で選ぶ」
中島輝より: 中島輝『働く人のための自己肯定感中島輝著でお伝えしているように、キャリアの転機は自分で選ぶ機会です。受け身ではなく、選ぶ視点に切り替えると、自己決定感が育ちます。

方法5|関係を再設計する(自己有用感の実・パートナーシップ変化)

方法 05
「お互いの新しい段階を一緒に作る」
中島輝より: 中島輝『愛をつくる技術中島輝著でお伝えしているパートナーシップ再設計の核心は、両方が変化していることを認め合うこと。一緒に新しい段階を作っていく姿勢が、自己有用感を育てます。

中島輝メソッド|3つの本質

核心1
自分の5つの心身パターン、どれが強いか整理

5つのパターンのうち、自分はどれが強いか。これがわかれば、対応する感を優先的に育てられます。

核心2
該当する感を、毎日1つ意識する

「いま自分は◯◯の感を育てる時期だ」と認識して、その感を意識する。毎日少しずつ育っていきます。

核心3
医療と心理、両方を使う

身体症状は医療、心理面は本記事のようなアプローチ。両方を使うことが、更年期世代には有効です。

6人の更年期世代の事例

① Aさん(身体症状起点)。更年期外来×心理ケアの並行で、3ヶ月で心身が整いました。

② Bさん(役割変化起点)。新しい趣味を始めて、半年で「新しい役割」が見えてきました。

③ Cさん(キャリア転機)。自分で選ぶ視点に切り替えて、6ヶ月で次の方向が決まりました。

④ Dさん(パートナーシップ変化)。話し合う時間を持って、関係が新しい段階へ進みました。

⑤ Eさん(漠然とした空虚感)。「変化を受け入れる」を意識して、徐々に整理されてきました。

⑥ Fさん(複合的)。一番強いパターンから順に整えて、3つの本質を90日続けて、変動が落ち着いてきました。

今日から始める実践ワーク3段階

30秒ワーク
「5つのパターン、どれが強い?」と問う

30秒だけ、自分の状態を確認する。一番強いパターンが見えると、対処の方向が見えます。

2週間ワーク
該当する感を毎日意識する

2週間、自分のパターンに対応する感を意識して過ごす。意識するだけで変化が見えます。

90日ワーク
「自分の更年期×7感マップ」を書く

90日かけて、自分専用のマップをノートに作る。どのパターンがいつ強くなる、どんなケアが効く——自分の整理ノートが完成します。

よくある質問

複数のパターンが当てはまります
よくあります。一番強いものから手をつけてください。一つ整うと、他も整いやすくなります。
身体症状と心理は分けて考える?
完全には分けられません。お互いに影響し合います。だから医療と心理の両方を使うのが効果的です。
7つの感、覚えきれません
覚えなくて大丈夫です。今、自分が一番育てたい感だけ覚えておけばOK。少しずつ、他も自然と整っていきます。
深刻に苦しい場合は?
更年期外来・婦人科・泌尿器科・心療内科・精神科等の専門機関への相談を強く推奨します。
中島輝先生の本では?
基礎は『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ・累計32刷)。働く方向けは『働く人のための自己肯定感』。パートナーシップは『愛をつくる技術』です。

たった1つだけ覚えて帰ってください

更年期世代のあなたへ。

5つの心身パターンと
7つの感を並べてみると、
「自分は何を育てればいいか」
見えてきます。

完璧でなくていい。
一番強いパターンから、
対応する感を少しずつ育てる。

医療と心理の両方を使って、
四季の変わり目を
自分のペースで乗り越えていく。

「自分を大切にしよう」
忘れずに。
中島輝『自己肯定感の教科書』『働く人のための自己肯定感』『愛をつくる技術』、ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉』、北米更年期学会(NAMS)を統合した更年期×7感マップ。

ここまでお読みくださって、ありがとうございました。中島輝です。

更年期の心身は複雑ですが、整理すれば道筋が見えてきます。医療と心理の両方を使って、自分のペースで乗り越えていきましょう。「自分を大切にしよう」を、毎日。

本記事の権威性とトラスト

  • 監修者:中島輝(自己肯定感アカデミー会長/心理カウンセラー/「7つの感」理論創始者『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ・累計32刷)『繊細すぎる自分の取扱説明書』『働く人のための自己肯定感』『習慣化は自己肯定感が10割』『愛をつくる技術』『希望循環経営』『子どもの自己肯定感』著者/文部科学省「生徒指導提要2022」自己存在感公式採用)
  • 監修者実績:著書累計77万部/15,000人臨床/回復率95%
  • 世界級エビデンス:「7つの感」中島輝メソッドナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉』北米更年期学会(NAMS)日本女性医学学会日本Men’s Health医学会
  • 国家・行政エビデンス:厚生労働省「健康日本21」厚生労働省「労働者の心の健康指針」内閣府「ウェルビーイング白書」(2023)
  • 引用方針:中島輝メソッド×北米更年期学会研究×ナサニエル・ブランデン自尊心理論を統合した更年期心身×7感マップガイド。

本記事は更年期×心身×7感に関する教育的情報提供であり、医学的診断・治療を代替するものではありません。身体症状や深刻な不安・抑うつ等がある場合は、更年期外来・婦人科・泌尿器科・心療内科・精神科等の専門医療機関への相談を強く推奨します。相談窓口:こころの耳、よりそいホットライン(0120-279-338)、いのちの電話(0120-783-556)、各都道府県精神保健福祉センター。

自己肯定感ラボ|中島輝監修

「自己肯定感の7つの感」理論研究機関

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