「悲しみのいまの段階」を整理する12の問い【中島輝監修】

「悲しみのいまの段階」を整理する12の問い【中島輝監修】

「悲しみの
いまの段階」を
整理する
12の問い

「自分の悲しみが今どこにあるのか知りたい」「次に何をすべきか分からない」あなたへ。本記事では、中島輝の「6つの感と安心感」とウォーデン博士『グリーフカウンセリング:悲しみを癒すためのハンドブック』ウォーデンの悲哀4課題に基づく12の問いで、いまの自分の悲しみの段階を整理します。4ブロック(課題I〜IV)、各3問、合計12問。所要時間は約3分。結果ごとに、どの段階にいるか、次に何に取り組むべきかが明確になります。

中島 輝(中島輝)
心理カウンセラー/自己肯定感アカデミー会長/「6つの感と安心感」理論創始者『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』『大丈夫、そのつらい日々も光になる』ほか著者

12の問いを整理しましょう

悲しみは人によって段階も形も違います。世界的グリーフケア研究者のJ.W.ウォーデン博士ウォーデンは、悲しみには明確な「4つの課題」があり、自分がどの課題に取り組んでいるかを知ることで、次の一歩が見えると述べています。12の問いに正直に答えることで、あなたの悲しみがどの段階にあるかが見えてきます。これは判定ではなく整理のためのツール。スコアが高くても落ち込まず、「ここから歩む」のヒントとして使ってください。

12問
悲しみの段階を
可視化
4ブロック診断
中島輝×ウォーデン

【A】喪失の受容ブロック(課題I・3問)

各質問に「よく当てはまる=2点/時々当てはまる=1点/当てはまらない=0点」で採点してください。

No質問
A-1故人が亡くなったという実感が湧かないことがある
A-2「電話してきそう」「ふと現れそう」と感じる
A-3故人の死について話すのが辛くて避けている

【B】悲嘆の苦痛ブロック(課題II・3問)

No質問
B-1悲しみの苦痛を感じないように努力している
B-2感情を抑え込んだり、麻痺させたりしている
B-3泣くことや感情を表現するのが恥ずかしいと感じる

【C】環境への適応ブロック(課題III・3問)

No質問
C-1故人がいない日常に上手く対応できない
C-2故人がやっていた役割や仕事を引き受けるのが辛い
C-3「私は誰なのか」が分からなくなることがある

【D】情緒的再配置ブロック(課題IV・3問)

No質問
D-1新しいことを始めると「故人に申し訳ない」と感じる
D-2新しい人間関係を作るのに罪悪感がある
D-3笑ったり楽しんだりするのが故人への裏切りに感じる

採点と結果の見方

合計スコア悲しみの状態次の一歩
0-8点進んでいる現状の歩みを継続・他の領域へも視野を
9-16点取り組み中高スコアブロックの課題を意識
17-24点サポートが必要専門家・カウンセラー・支援グループへ

ブロック別の対応する6つの感マッピング

高スコアブロック対応する感と次の一歩
【A】喪失受容が高い安心感(土壌)を育てる|葬儀写真・記念日で現実を受け入れる
【B】苦痛回避が高い自己受容感(幹)を育てる|安全な場で感情を解放する
【C】環境適応が高い自己効力感(枝)を育てる|小さな新しい役割から始める
【D】再配置が高い自己有用感(実)を育てる|「忘れる」でなく「心に持つ」

自尊心≒自己存在感(根)が、なぜ大切なのか

悲しみのどの段階にいても、根本にあるのは「悲しむ私にも価値がある」という根本感覚です。自尊心≒自己存在感(根)は、ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉ナサニエル・ブランデン著がいう「自分の存在の根本的価値」。4ブロックすべての悲しみの根に、この存在価値の感覚があります。どのブロックが高くても、最終的には根を太くすることが歩みの基盤です。

3つの本質

No本質中身
1診断は「整理のためのツール」スコアで自分を判定しない
24つの課題は順序通りでなくてOK同時並行・行ったり来たり
33か月後の再診断で歩みを確認客観的に成長を可視化

こんにちは、中島輝です。診断結果が高得点でも、落ち込まないでください。高スコアは「ここから取り組むべき領域」を示しているだけです。ウォーデン博士の4課題は、必ずしも順序通り進むものではなく、行ったり来たりしながら歩むものです。気づけたこと自体が、すでに大きな一歩です。

5つの方法|結果別の次の一歩

土壌|安心感=喪失受容(A) ★実|再配置(D) ★花|自己決定感 ★葉|自己信頼感 ★枝|環境適応(C) ★幹|苦痛回避(B) ★根|自尊心≒存在感|本記事中心 12問×6感+安心感

図|12問の結果が、どの課題に取り組むべきかを示します。高スコアブロックに対応する感を意識的に育てましょう。

方法1|安心して向き合える場(安心感の土壌)

方法 01
「正直に答えられる場」
中島輝より: 診断は一人で正直に答えられる場で。これが土壌になります。

方法2|自尊心≒自己存在感(根)を育てる(全ブロック共通・本記事中心)

方法 02
「悲しむ私にも価値ある」
中島輝より: ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉ナサニエル・ブランデン著。「悲しむ私の存在の根本価値は変わらない」と認める。これが自尊心≒自己存在感の根を太くします。

方法3|安心感の土壌を耕す(Aブロック高得点)

方法 03
「現実を少しずつ受け入れる」
中島輝より: ウォーデン博士『グリーフカウンセリング』ウォーデン。葬儀の写真、命日、墓参り——故人の死の現実に少しずつ触れる安全な場。これが安心感を耕します。

方法4|自己受容感(幹)を育てる(Bブロック高得点)

方法 04
「苦痛を抑えず通り抜ける」
中島輝より: 中島輝『自己肯定感の教科書中島輝著。Parkes Harvard死別研究Parkes。「悲しみの苦痛を通り抜けないと癒えない」。安全な場で泣く・感じる・表現する。これが自己受容感を育てます。

方法5|自己効力感・自己有用感を育てる(C・Dブロック高得点)

方法 05
「新しい役割と故人との繋がり」
中島輝より: 中島輝『大丈夫、そのつらい日々も光になる』中島輝著。BanduraBandura自己効力感。Cが高ければ「小さな新しい役割」から、Dが高ければ「故人との心の対話」を始める。これが実と枝を育てます。

中島輝メソッド|3つの本質

核心1
診断は「整理のツール」

スコアで自分を判定しない。診断は「ここから何に取り組むか」のヒントです。高得点ほど「ここに気づきがある」と捉えてください。

核心2
最も高いブロックから一つだけ

4つのブロックすべてを一気に整えようとしないこと。最も高いブロックに対応する感を、まず一つ育てる。一つ整うと、他も自然に進み始めます。

核心3
3か月後・6か月後の再診断

3か月間、対応する感を意識して過ごす。3か月・6か月後にもう一度同じ12問でチェックすると、自分の歩みが見えます。

6人のスコア別事例

① Aさん(全ブロック高得点)。配偶者を急死で失い、すべてが混乱していた方。安心感の土壌から育てて、半年後に大きく変化。

② Bさん(Aブロック高)。「死んだ実感がない」状態だった方。葬儀の写真を毎日見る習慣で、3か月で現実を受け入れられるように。

③ Cさん(Bブロック高)。「泣くのが恥ずかしい」と感情を抑えていた方。一人で泣ける時間を確保し、徐々に感情を解放できるように。

④ Dさん(Cブロック高)。故人がやっていた役割に困っていた方。1日1つ新しい技術を学ぶ習慣で、自己効力感が育ちました。

⑤ Eさん(Dブロック高)。「楽しむと申し訳ない」と感じていた方。「故人は私の幸せを願っている」と認識し、再配置が進みました。

⑥ Fさん(複合型)。3つの本質を継続して、12問のスコアが大きく変化しました。

今日から始める実践ワーク3段階

30秒ワーク
12問を解いてスコアを出す

30秒〜3分。スコアと最も高いブロックを把握する。これが出発点。

2週間ワーク
対応する感を毎日意識する

2週間、自分の高得点ブロックに対応する感を毎日意識する。意識するだけで変化が始まります。

90日ワーク
3か月後・6か月後に再診断

3か月・6か月後に同じ12問でチェック。変化を可視化することで、自分の歩みが見えます。

よくある質問

スコアが高くて落ち込みました
スコアは「あなたがダメ」ではなく、「ここに気づきがある」のヒントです。高スコアほど取り組み甲斐があると捉えてください。気づけたことが、大切な一歩です。
4ブロック全部高い場合は?
まず安心感の土壌から育てるのがおすすめです。専門家・グリーフカウンセラーへの相談も強く推奨します。一気に全部やろうとせず、段階的に。
4課題は順序通り進むの?
いいえ、ウォーデン博士も「順序通りでなくてOK」と述べています。同時並行で、行ったり来たりしながら進むのが自然です。
深刻に苦しい場合は?
合計スコアが17点以上、または日常生活に深刻な影響がある場合は、心療内科・精神科・グリーフカウンセラーへの相談を強く推奨します。よりそいホットライン(0120-279-338)、こころの耳、いのちの電話。
中島輝先生の本では?
困難からの回復は『大丈夫、そのつらい日々も光になる』。基礎は『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ・累計32刷)です。

たった1つだけ覚えて帰ってください

「悲しみのいまの段階」を
整理する
12の問いを
終えたあなたへ。

スコアは判定ではなく、
整理のためのツールです。

大切なのは、
最も高いブロックを把握し、
対応する感を一つだけ
育てること。


4つの課題は順序通りでなくOK。
行ったり来たりしながら、
自分のペースで歩んでください。

3か月後の再診断で、
歩みが見えてきます。

急がず、自分のペースで。

「自分を大切にしよう」
忘れずに。
中島輝『自己肯定感の教科書』『大丈夫、そのつらい日々も光になる』、ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉』、ウォーデン『グリーフカウンセリング:悲しみを癒すためのハンドブック』(悲哀4課題)、Parkes Harvard死別研究、Bandura自己効力感理論を統合した「悲しみのいまの段階」を整理する12の問いガイド。

ここまでお読みくださって、ありがとうございました。中島輝です。

診断はゴールではなくスタートです。「ここから歩む感」のヒントとして使ってください。「自分を大切にしよう」を、毎日。

本記事の権威性とトラスト

  • 監修者:中島輝(自己肯定感アカデミー会長/心理カウンセラー/「6つの感と安心感」理論創始者『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ・累計32刷)『大丈夫、そのつらい日々も光になる』ほか著者/文部科学省「生徒指導提要2022」自己存在感公式採用)
  • 監修者実績:著書累計77万部/15,000人臨床/回復率95%
  • 世界級エビデンス:「6つの感と安心感」中島輝メソッドナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉』J.W.ウォーデン博士『グリーフカウンセリング:悲しみを癒すためのハンドブック』(悲哀4課題)/コリン・パークスHarvard死別研究Bandura(1977)自己効力感理論
  • 国家・行政エビデンス:厚生労働省「労働者の心の健康指針」
  • 引用方針:中島輝メソッド×ウォーデン4課題×Parkes Harvard死別研究×Bandura自己効力感×ナサニエル・ブランデン自尊心理論を統合した「悲しみのいまの段階」を整理する12の問いガイド。

本記事は「悲しみの段階整理」×自尊心≒自己存在感に関する教育的情報提供であり、医学的診断・治療を代替するものではありません。合計スコアが17点以上、または日常生活に深刻な影響がある場合は、心療内科・精神科・グリーフカウンセラーへの相談を強く推奨します。相談窓口:こころの耳、よりそいホットライン(0120-279-338)、いのちの電話、各都道府県精神保健福祉センター。

自己肯定感ラボ|中島輝監修

「自己肯定感の6つの感と安心感」理論研究機関

© 自己肯定感アカデミー / 一般財団法人自己肯定感学会|無断転載禁止
 

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