Z世代と「3つの不安」基礎知識【中島輝監修】

Z世代と「3つの不安」基礎知識【中島輝監修】

Z世代と
「3つの不安」
基礎知識編

「将来、何になればいいかわからない」「SNSで他人の輝きを見て焦る」「『いいね』が来ないと落ち込む」——Z世代の心の中で、こういった不安が常に動いていることを、長く相談を受けてきて感じています。これは「最近の若者は」という話ではなく、生まれた時からSNSと一緒に育った世代が初めて直面している、新しい種類の不安です。本記事では、Z世代の3つの不安(将来不安・承認不安・比較不安)を、中島輝の「7つの感」と心理学から整理します。説教でも、世代論でもなく、一緒に考えるつもりで読んでください。

中島 輝(中島輝)
心理カウンセラー/自己肯定感アカデミー会長/「7つの感」理論創始者/『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』『繊細すぎる自分の取扱説明書』『働く人のための自己肯定感』『習慣化は自己肯定感が10割』ほか著者

Z世代と「3つの不安」

Z世代(おおむね1990年代後半から2010年代前半生まれ)は、デジタルネイティブと呼ばれます。物心ついた時にはスマホがあり、SNSがありました。これは前の世代にはなかった環境です。米国の心理学者ジーン・トウェンギ博士は『iGen』で、Z世代に特有の心理パターンを研究していますTwenge(2017)。日本の内閣府「子供・若者白書」も、若者の不安や悩みの傾向を毎年追跡しています内閣府「子供・若者白書」。データからも臨床現場からも、Z世代特有の3つの不安が見えてきます。

3つの不安
将来不安+承認不安+比較不安
SNS時代の若者が直面する心理
中島輝メソッド×ジーン・トウェンギ研究

Z世代の3つの不安

不安具体的に起きていること
1. 将来不安何になりたいかわからない/キャリアが見えない/社会の先が読めない
2. 承認不安「いいね」が来ないと落ち込む/他者からどう見られるか気になる
3. 比較不安SNSで他人の輝きを見て焦る/自分が劣っている気がする

Z世代あるあるシーン

場面心の中で起きていること
朝起きた直後スマホで通知をチェック/他人の投稿を見て1日が始まる
投稿した後「いいね」の数を何度も見る/反応がないと不安
友達のストーリーを見たとき「楽しそう」「自分はダメだ」と感じる
進路を考えるとき「何をしたいか」より「失敗したくない」が強い
夜寝る前明日のことを考えて眠れない/SNSをスクロール
休日「みんなと違うことをすると遅れている気がする」

「マルチタブ」のメタファー

Z世代の心の中は、たとえるならブラウザのタブが大量に開いている状態。一つひとつのタブが「将来どうしよう」「あの投稿に反応こない」「友達のあれ気になる」と動き続けている。閉じる前に新しいタブがどんどん開いていく。これが疲れの正体です。SNSの構造そのものが、タブを増やし続けます。

自尊心≒自己存在感が、なぜ大切なのか

Z世代の3つの不安に共通するのは、「自分の価値の基準が外にある」こと。SNSの「いいね」、他人の投稿、社会の評価——これらが基準になっていると、不安は止まりません。ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉ナサニエル・ブランデン著がいう自尊心≒自己存在感は、「自分の中に基準を持つ」感覚です。これが育つと、外の評価に振り回されにくくなります。

3つの本質

No本質中身
13つの不安を整理する「自分の中で何が起きているか」を知る
2自分の中に基準を持つ外の評価ではなく、自分の感覚を聞く
3SNSとの距離を選ぶ使うのも、離れるのも、自分で決める

Z世代×7つの感の関係

7つの感Z世代で育てる優先度
自尊心≒自己存在感★★★ 「私は私でいい」が土台
自己効力感★★★ 「私にもできる」を将来不安に
自己受容感★★★ 「比較で劣る自分も認める」
安心感(FREE)★★ SNSから離れる時間も大切
自己決定感★★ 「私が選ぶ」感覚を持つ

こんにちは、中島輝です。私はZ世代の方とも長くお話ししてきました。一番感じるのは、「不安を抱えていない人はいない」ということです。だから、3つの不安があることは、あなたが弱いからではありません。SNS時代の構造そのものが、不安を生みやすい設計になっているんです。これを知ることが、整理の第一歩です。

5つの方法|7つの感別の整理

土壌|安心感=FREE ★実|自己有用感|貢献 ★花|自己決定感|選ぶ ★葉|自己信頼感|信頼 ★枝|自己効力感|できる ★幹|自己受容感|OK ★根|自尊心|本記事中心 Z世代×3つの不安×7感

図|Z世代の3つの不安は、根の自尊心≒自己存在感を中心に整理されます。「私は私でいい」が、すべての出発点です。

方法1|SNSから離れる時間を持つ(安心感の土壌)

方法 01
「通知のない時間を、1日に作る」
中島輝より: Z世代の不安の多くは、通知と他人の投稿から来ています。1日のどこかで、SNSから完全に離れる時間を作ってみてください。30分でいい。これが土壌を整えます。

方法2|「私は私でいい」を持つ(自尊心の根・本記事中心)

方法 02
「他人の評価ではなく、自分の中の声を聞く」
中島輝より: ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉ナサニエル・ブランデン著がいう自尊心の核心は、「自分の中に基準を持つ」こと。「いいね」の数ではなく、自分が今日どう感じたか、を聞いてみてください。

方法3|「比較で劣る自分も認める」(自己受容感の幹)

方法 03
「みんなと違っていい」
中島輝より: SNSで見える他人の輝きは、その人の人生の一部だけ。比較しても意味がありません。「私は私のペースでいい」と認めることが、自己受容感を育てます。

方法4|小さな「できた」を積む(自己効力感の枝)

方法 04
「将来不安には、小さな今を積む」
中島輝より: 「将来何になるか」がわからなくても大丈夫。今日できた小さなことを積み重ねていけば、いつか道が見えてきます。一気に答えを出そうとしないでください。

方法5|SNSとの距離を自分で選ぶ(自己決定感の花)

方法 05
「使うのも、離れるのも、自分で決める」
中島輝より: SNSは便利な道具です。完全に手放す必要はありません。でも、使い方は自分で選んでいい。「自分で決めた」という感覚が、自己決定感を育てます。

中島輝メソッド|3つの本質

核心1
朝、スマホを見る前に深呼吸を3回

起きてすぐSNSを見ると、他人の投稿が1日の最初の情報になります。深呼吸を先にすることで、自分の中の声を聞く時間が生まれます。

核心2
「いいね」の数を見る時間を決める

1日に何回も投稿の反応を見るより、回数を決めて見るほうが楽になります。たとえば朝と夜の2回だけ、など。

核心3
夜、今日「自分で良かった」と思えることを1つ書く

他人と比較するのではなく、自分の中で「これは良かった」を見つける。小さなことでいい。これが自尊心の根を太くします。

6人のZ世代の事例

① 大学生Aさん(将来不安)。何になりたいかわからず焦っていた方。「小さな今を積む」を続けて、半年で興味のある分野が見えてきました。

② 社会人2年目Bさん(承認不安)。投稿の反応に一喜一憂していた方。SNSを見る時間を決めて、3ヶ月で不安が減りました。

③ 大学院生Cさん(比較不安)。同級生の華やかな投稿に焦っていた方。「私のペースでいい」と毎日確認することから始めて、自尊心が育っていきました。

④ Dさん(複合的な不安)。3つの不安すべてを抱えていた方。朝のSNS断ちを続けて、4ヶ月で気持ちが整ってきました。

⑤ Eさん(眠れない)。夜寝る前のSNSで眠れなかった方。寝室にスマホを持ち込まないルールで、睡眠の質が変わりました。

⑥ Fさん(外との比較が止まらない)。誰かと比べてばかりだった方。「夜、自分で良かったことを1つ書く」習慣で、自分の中の基準が育ち始めました。

今日から始める実践ワーク3段階

30秒ワーク
朝、スマホを見る前に深呼吸を3回

30秒だけ。起きてすぐSNSを開く前に、自分の呼吸を感じる。1日のスタートが変わります。

2週間ワーク
SNSを見る時間を決める

2週間、「いつ・何回見るか」を自分で決めて守ってみる。他人の投稿に振り回される時間が減ります。

90日ワーク
夜、自分で良かったことを1つ書く

90日間、寝る前に1つだけ「今日これは良かった」を書く。自分の中の基準が育ち、3つの不安が少しずつ整います。

よくある質問

SNSを完全にやめるべきですか?
やめる必要はありません。SNSは便利な道具です。問題は使い方。「自分で選んで使う」と「無意識に流される」では、心への影響が違います。距離感を自分で決めることが核心です。
将来が本当に見えなくて不安です
Z世代だけでなく、上の世代も先が見えない時代です。「いま何をしたいか」より「今日何ができるか」に意識を向けてみてください。小さな今の積み重ねが、結果的に道になります。
「いいね」が気になるのは弱いから?
違います。SNSは「いいね」で報酬を出す設計になっています。気になるのは脳の自然な反応です。自分が弱いからではありません。仕組みを知った上で、距離を選んでいけばいい。
深刻に苦しんでいます
本記事は教育的情報提供です。深刻な不安・不眠・抑うつ等がある場合は、心療内科・精神科・公認心理師・スクールカウンセラー等への相談を推奨します。一人で抱えないでください。
中島輝先生の本では?
基礎は『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ・累計32刷)。自尊心の心理学はナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉』です。

たった1つだけ覚えて帰ってください

Z世代のあなたへ。

大切なのは、
3つの不安は、
あなたが弱いからではなく、
SNS時代の仕組みから来るもの。


だから、自分を責めなくていい。

外の評価ではなく、
自分の中の声を聞く練習を、
少しずつ。

自尊心≒自己存在感の根が育つと、
3つの不安は
少しずつ整っていきます。

急がず、自分のペースで。

「自分を大切にしよう」
忘れずに。
中島輝『自己肯定感の教科書』、ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉』、ジーン・トウェンギ『iGen』を統合したZ世代×3つの不安ガイド。

ここまでお読みくださって、ありがとうございました。中島輝です。

Z世代の3つの不安は、世代論ではなく、SNS時代の構造から来るものです。だから、自分を責める必要はありません。仕組みを知り、距離を選び、自分の中に基準を持つ——この3つから、少しずつ整えていけば大丈夫です。「自分を大切にしよう」を、毎日。

本記事の権威性とトラスト

  • 監修者:中島輝(自己肯定感アカデミー会長/心理カウンセラー/「7つの感」理論創始者『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ・累計32刷)『繊細すぎる自分の取扱説明書』『働く人のための自己肯定感』『習慣化は自己肯定感が10割』『愛をつくる技術』『希望循環経営』『子どもの自己肯定感』著者/文部科学省「生徒指導提要2022」自己存在感公式採用)
  • 監修者実績:著書累計77万部/15,000人臨床/回復率95%
  • 世界級エビデンス:「7つの感」中島輝メソッドナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉』Twenge(2017)『iGen』(Z世代心理学)/Lukianoff&Haidt『The Coddling of the American Mind』
  • 国家・行政エビデンス:内閣府「子供・若者白書」内閣府「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」文部科学省「生徒指導提要2022」
  • 参照原典:中島輝『自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ・累計32刷)/ナサニエル・ブランデン『自信を育てる心理学:「自己評価」入門〈新装版〉』/Twenge『iGen』
  • 引用方針:中島輝メソッド×Twenge Z世代心理学×ナサニエル・ブランデン自尊心理論を統合したZ世代×3つの不安の解説記事。

本記事はZ世代×3つの不安に関する教育的情報提供であり、医学的診断・治療を代替するものではありません。深刻な不安・抑うつ等がある場合は、心療内科・精神科・スクールカウンセラー等への相談を推奨します。相談窓口:こころの耳、よりそいホットライン(0120-279-338)、いのちの電話(0120-783-556)、子供SOS24時間ダイヤル(0120-0-78310)。

自己肯定感ラボ|中島輝監修

「自己肯定感の7つの感」理論研究機関

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