不登校と自己肯定感
6つの感で支える学校復帰の脳科学完全ガイド
子どものSOSではなく
「自分はここにいていい」という感覚(FREE)が
消えたサインだった——
353,970人の不登校が示す、6感からのアプローチ
監修:中島 輝|心理カウンセラー・自己肯定感学会代表|15,000人カウンセリング実績・回復率95%・1,800人データ
東洋経済オンライン・プレジデントオンライン・ダイヤモンド・オンライン 掲載実績多数
「学校に行きなさい」と言うべきか、待つべきか——「何かしてあげたいのに何もできない」——
その答えは、353,970人(過去最多・12年連続増加)の不登校データと6つの感の中にあります。
帝塚山大学の研究論文が示す「自己有用感・自己肯定感の向上が回復に不可欠」という事実×文部科学省COCOLOプラン×6感育成設計——
今日から変えられる不登校×自己肯定感の完全ガイドです。
「自分はここにいていい」という感覚(FREE)が消えたサインだった——
353,970人の不登校が示す、6感からのアプローチ
中島輝 15,000人・1,800人データが導き出した学校軸②完全ガイド
不登校とは何か——「30日以上欠席」の定義と、知っておくべき基準
文部科学省が定める「不登校」の定義——まず正しく理解することが支援の第一歩
「うちの子は不登校なのだろうか」——この問いに答えることが、適切な支援の第一歩です。文部科学省は「不登校」を「年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由によるものを除いたもの」と定義しています。ただし、定義に当てはまるかどうかより重要なのは「子どもの心に何が起きているか」です。
- 登校しぶり(不登校手前):「行きたくない」「お腹が痛い」という訴えが週1〜2回。FREE崩壊の初期サイン。この段階での対応が最重要
- 断続的欠席(10〜29日):月に数日欠席が続く。FREE×BE崩壊が進行中。家庭での安全基地回復が急務
- 不登校(年間30日以上欠席):文科省定義の「不登校」。FREE×BE×CANが同時に崩壊している状態。6感3フェーズ回復設計が必要
- 長期不登校(90日以上欠席):353,970人のうち55%以上が90日以上欠席。早期対応が遅れた場合。専門機関との連携が推奨される
重要なのは「30日に達してから動き始めるのではなく、登校しぶりの初期サインを見逃さない」ことです。中島輝の1,800人カウンセリングデータでは「登校しぶりの段階でFREE(安心感)を回復させた子どもの多くは30日に達する前に安定した」ことが示されています。
担任・学校への連絡と連携——不登校の親が知っておくべき具体的対応
「学校にどう連絡すればいいか」——不登校の親の最重要悩みへの具体的回答
不登校の親が最も悩む実務的な問題の一つが「学校・担任への連絡」です。連絡の仕方次第で、子どもへの影響が全く異なります。以下の原則を守ることが、子どものFREE(安心感)とGO(自己決定感)を守ります。
- 原則①:「なぜ行けないか」より「今の状態と必要なこと」を伝える——「原因追求」より「現状共有」。「現在は体調と気持ちの回復を最優先にしています」という形で伝えると、担任もサポートしやすくなる
- 原則②:子どもに先に確認してから連絡する——「担任に何か伝えたいことある?」と子どもに聞いてから連絡する。子どもが学校との関係に主体性(GO)を持てるよう設計する
- 原則③:連絡頻度と内容は子どもと相談して決める——「毎日の電話」は子どもへのプレッシャーになる場合がある。週1回程度の連絡に変更したい場合は担任に率直に伝えてよい
「先生、ご連絡ありがとうございます。現在○○は体調と気持ちの回復を最優先にしており、家で穏やかに過ごしています。(子どもの状態の共有)」
「今は登校のプレッシャーを一時的に外し、家庭でのFREE(安心感)の回復を優先しています。(方針の共有)」
「もしよろしければ、週1回程度ご連絡させてください。(頻度の調整)」
「また○○が先生に伝えたいことがあれば、必ずお伝えします。(子どもの主体性を守る一言)」
353,970人の現実——文部科学省データが示す「無気力・不安」の正体
12年連続増加・過去最多——不登校は「特別な問題」ではなく「社会全体の課題」
文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」(2025年10月29日公表)が示した数字は衝撃的です。小・中学校の不登校児童生徒数は353,970人(前年度346,482人)で過去最多となり、12年連続で増加しています。これはクラス40人のうち約1.5人が不登校という計算です。
・不登校最大要因:「無気力・不安」(学校・家庭・本人の全ての区分で最多)
・文部科学省は「COCOLOプラン」の推進を通じ、教育支援センターやICTを活用した学びの場の整備を進める方針【「無気力・不安」の6感的解釈】:
無気力 = CAN(自己効力感)×DO(自己信頼感)の崩壊→「どうせやっても無駄」という無力感
不安 = FREE(安心感)の崩壊→「学校・世界が安全でない」という恐怖感
つまり「無気力・不安」という不登校最大要因は、6感でいうとFREE(安心感)とCAN(自己効力感)が同時に崩壊している状態です。
FREE崩壊のメカニズム——不登校が起きるとき6感で何が起きているのか
「学校に行きたくない」=「FREEのSOSサイン」——6感崩壊の4段階
「なぜ学校に行けないのか」——子ども本人もわからないことがほとんどです。しかし6感の視点で見ると、「学校に行きたくない」は「自分はここにいていい」という感覚(FREE)が消えたサインです。不登校が起きるまでには、以下の4段階があります。
- FREE崩壊サイン:「学校の話をしない」「帰宅後もリラックスできない」「身体症状(頭痛・腹痛)が続く」「朝に特に辛そう」
- BE崩壊サイン:「自分が悪い」「どうせ自分はダメだ」という発言が増える。自己否定が強くなる
- CAN崩壊サイン:「どうせ無駄」「やっても意味がない」という無気力感。以前は好きだったことへの興味が薄れる
- 最優先:どのPhaseにいるかにかかわらず、まず「家庭がFREEの安全基地として機能しているか」を確認する
帝塚山大学研究論文——「自己肯定感の向上が回復に不可欠」という科学的根拠
齋藤(2015)「不登校に関する諸問題」——自己有用感・自己肯定感と不登校回復の関係
「心とからだの不調が本人の自己を受容する機能や自己を理解する機能を著しく低下させることにより不登校及び不登校の傾向に陥る」
【6感との対応】:
自己有用感の向上 = YOU(自己有用感)の育成→回復の重要要因
自己肯定感の向上 = BE(自尊感情)+CAN(自己効力感)の育成→回復の重要要因
自己受容・自己理解の向上 = OK(自己受容感)の育成→不登校予防・回復の鍵
COCOLOプラン×6感——文部科学省の不登校支援が6感育成と一致する理由
COCOLOプランの3本柱と6感の対応関係
②「居場所の確保」→6感でいうと「FREE(安心感)を育てる安全基地の提供」
③「学びの保障」→6感でいうと「小さな成功体験でCAN(自己効力感)を育て直す」スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの配置拡充、教育支援センターの機能強化、ICTを活用した学びの場の整備も含めた総合的な支援体制です。
COCOLOプランの「居場所の確保」は6感の「FREE育成」と完全に一致します。不登校の子どもにまず必要なのは「登校の再開」ではなく「安全基地(FREE)の回復」です。
- FREE崩壊:「学校が怖い場所」
- BE崩壊:「自分のせいだ」
- CAN崩壊:「どうせ無理」(無気力)
- OK崩壊:「失敗した自分はダメ」
353,970人・過去最多・12年連続増
→「存在承認」×「安全基地」回復
→「縦比較承認」×「失敗承認」
COCOLOプラン×居場所確保×学び保障
- FREE:「家庭が安全基地になった」
- BE:「自分はいてもいい」確信
- CAN:「小さなことができた」自信
- YOU:「誰かの役に立てた」実感
自然に生まれてくる登校意欲
不登校の子どもと6感——FREE→BE→CANの順番で回復させる
中島輝の1,800人データが示す「不登校×6感回復マッピング」
| 回復する感 | 不登校状態での崩壊サイン | 回復のための親・学校の関わり方 | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 🩵 FREE(安心感) | 「学校が怖い」「家でもリラックスできない」「身体症状(頭痛・腹痛)」。家庭が安全基地として機能していない | 「学校に行かなくていい(今は)」と明言する。家庭を安全基地にする。登校を強制しない。「ここにいていいよ」を毎日届ける | ◎ 最優先・Phase1 |
| 💗 BE(自尊感情) | 「自分のせい」「自分はダメだ」「いない方がいい」という発言・態度。自己否定の強化 | 「あなたがいてくれるだけでよかった」という存在承認を毎日届ける。結果・行動への評価を一時的に止める | ◎ 最優先・Phase1 |
| 💙 CAN(自己効力感) | 「どうせ無駄」「何もできない」という無気力状態(文科省最大要因の「無気力」の正体)。学習性無力感の形成 | 家庭内の小さな「できた体験」を毎日1つ作る(洗い物を1つする、好きな本を1ページ読む)。縦比較承認で「昨日よりできた」を届ける | ○ 重要・Phase2 |
| 💚 OK(自己受容感) | 「学校に行けない自分はダメだ」という自己否定。完璧主義(「行けるようになる」か「完全にダメ」かの二項対立) | 「学校に行けない今のあなたもOK」「ゆっくりしていい」というOKの承認。「今日はこれだけできた」の積み上げ | ○ 重要・Phase2 |
| 💜 YOU(自己有用感) | 「自分は誰の役にも立てない」という孤立感。社会とのつながりの喪失→回復期の最重要テーマ | 「あなたがいてくれて家族がどれだけ助かっているか」を言語化する。家庭内での役割(小さなもので可)を担う体験を作る | △ Phase3で育てる |
声かけ変換表:不登校の子どもへのNGワード→FREEとBEを守るOKワード
不登校の子どもに「つい言ってしまいがちな言葉」→6感を守る言葉への変換
| 場面 | ❌ FREEとBEを傷つけるNGワード | ✅ FREEとBEを守るOKワード | 守る6感 |
|---|---|---|---|
| 登校を勧める時 | 「学校に行きなさい」「みんなは行ってるよ」「いつになったら行けるの?」 | 「今は行かなくていいよ(安全宣言)。あなたがここにいてくれてよかった」 | FREE・BE最優先。「行かなくていい」という安全宣言が家庭をFREEの安全基地にする |
| 理由を聞く時 | 「なんで行けないの?」「何があったの?(詰問)」「原因を教えて」 | 「何か辛いことがあったんだね。話したくなったら教えて。聞いてるから」(待つ姿勢) | FREE・BE。詰問はFREEをさらに傷つける。「聞いてるから」という待機承認が安全基地を作る |
| 勉強の遅れを心配する時 | 「勉強が遅れるよ」「このままじゃ受験どうするの」「将来が心配」 | (今は言わない)FREE×BEが回復するまで学習の話は保留。回復後に一緒に考える | FREE・CAN。勉強の話はCAN(自己効力感)が崩壊中の子どもにはダメージになる |
| 元気がない子どもを見て | 「元気出して」「前向きに考えなよ」「早く立ち直ってね」 | 「今日も傍にいてくれてよかった。何もしなくていいよ」(存在だけの承認) | BE・FREE。「元気出して」は「元気でない今のあなたはダメ」というOK破壊メッセージ |
| 他の子と比べたくなった時 | 「〇〇ちゃんは学校行ってるよ」「他の子も辛くても頑張ってるんだよ」 | (比べない)「あなたはあなたのペースでいい(OK承認)」 | BE・OK。横比較は「自分だけダメ」という誤信念を強化しBEとOKを同時破壊する |
| 担任・学校との連絡時 | 「先生から連絡きたよ(子どもに見える形で)」「学校が心配してるって」 | (子どもに先に確認する)「先生に伝えることがあるんだけど、何か一緒に伝えたいことある?」 | GO・FREE。子どもが学校との関係に主体性(GO)を持てるようにする |
| 回復の兆しが見えた時 | 「じゃあそろそろ学校行けるね?」「もう少しで行けそうだね!(期待のプレッシャー)」 | (すぐには言わない)「今日○○できたね。それだけで十分だよ」(小さな成長の縦比較承認) | CAN・OK。回復の兆しで登校を急かすと再びFREEが崩壊するケースが多い(中島輝 1,800人データ) |
| 長期化して焦りを感じた時 | 「いつまでこのままなの?」「先が見えない(親の不安を出す)」 | 「あなたのペースで大丈夫。お父さん(お母さん)はどんな時でも味方だよ」(無条件の存在承認) | FREE・BE・OK。長期化への焦りを親が出すとFREEが再崩壊する。無条件承認が最重要 |
今日から使えるワーク:4つの実践
不登校の子どもの6感を段階的に回復させる4アプローチ
- 子どもに直接、「学校に行かなくていいよ(今は)。あなたがここにいてくれるだけでよかった」と言葉で届ける(行動や結果への評価なし・存在だけの承認)
- 毎日1回「今日もいてくれてよかった」という存在承認を、朝または夜に届ける(習慣化)
- 登校を促す言葉・勉強の話・将来の心配を少なくとも1週間は保留にする(FREE回復期間を作る)
「学校に行かなくていいよ。あなたがここにいてくれてよかった」
「今日も傍にいてくれてありがとう。それだけで十分だよ」
「どんな時でもお父さん(お母さん)はあなたの味方だよ」(無条件の存在承認)
「ゆっくりしていい。あなたのペースでいい」(OKの承認)
- 子どもができそうな「非常に小さなこと」を1つ選ぶ(コップを洗う・ゴミ袋を持つ・植物に水をやる——成功が確実なもの)
- 子どもに自然にお願いする(「○○してくれると助かるんだけど」)→子どもが実行したら即、具体的な縦比較承認を届ける
- 毎日続け、1週間・1ヶ月の積み重ねを「これだけできた」と可視化する
(お願い)「コップを洗ってくれると助かるんだけど、できそう?」
(承認)「ありがとう!助かった。昨日もやってくれてたよね(縦比較承認)」
(1週間後)「1週間、毎日やってくれたね。気づいてたよ(継続の縦比較承認)」
(貢献承認)「あなたがやってくれたから、家族がどれだけ助かったか(YOU育成)」
- 毎日夕食後または就寝前に「今日何かあった?(なんでもいい)」と声をかける——話さなくてもよい
- 子どもが話し始めたら「評価・アドバイス・解決策」を一切言わず最後まで聞く(「そうか」「そうなんだね」だけ返す)
- 最後に「話してくれてありがとう」と届ける(YOU育成×FREE育成)
「今日何かあった?何もなくてもいいよ」(プレッシャーなしの開き)
(子どもが話したら)「そうか、そうなんだね(評価なし・共感のみ)」
「もっと聞かせてくれる?(もっと聞く)」
(最後)「話してくれてありがとう。聞けてよかった(YOU×FREE育成)」
- 「学校以外にどこにいると安心する?」「誰といると楽?」を子どもと一緒に考え、紙に書き出す(フリースクール・図書館・習い事・祖父母の家・オンライン友達など)
- 書き出した「居場所」の中で「週1回でも行ってみたいところ」を1つ子どもに選ばせる(GO育成)
- COCOLOプランで整備された教育支援センター・フリースクール・オンライン学習を「選択肢の一つ」として提示する
「学校以外で、どこにいると一番ほっとする?(居場所の発見)」
「誰といると楽な気持ちになれる?(人間関係の発見)」
「ここ(指した場所)に週1回行ってみるとしたら、どう?(GO育成×選択権)」
「フリースクールやオンラインの学びの場もあるんだけど、一緒に見てみる?(選択肢の提示)」
実際のカウンセリング事例
「先生、息子が「学校に行ってみようかな」と自分から言い始めました」——4ヶ月で起きた変化
HくんのチェックシートはFREE(安心感)が12点中2点、BE(自尊感情)が2点、CAN(自己効力感)が1点。「無気力」は文部科学省が示す不登校最大要因であり、CANが完全に崩壊している状態でした。「学校に行きなさい」という言葉がFREEをさらに傷つけ、部屋にこもることで「学校=危険」から逃げていました。
お母さんに伝えたのは3つだけ。①「学校に行かなくていい(今は)」と明言する②毎日「今日もいてくれてよかった」と届ける③1日1つの小さな頼み事をする(最初は「コップを洗ってくれる?」だけ)。それだけです。
1ヶ月後:「部屋から出てくるようになりました」。2ヶ月後:「家族と夕食を一緒に食べるようになりました」。3ヶ月後:「近所のコンビニに行けるようになりました」。4ヶ月後のお母さんの言葉:「先生、息子が「学校に行ってみようかな」と自分から言いました。急かさなくてよかった。6感の順番を守ってよかったです。」
(中島輝 1,800人データ)
- 安全基地宣言
- 毎日の存在承認
- 登校強制をやめる
- 1日1つの成功体験
- 縦比較承認を届ける
- 傾聴5分間の習慣化
- 居場所マップを作る
- 学校外の安全基地探し
- COCOLOプラン活用
「少しできた」
「役に立てた」
▶ 「行ってみようかな」
・子ども家庭相談窓口(各自治体):お住まいの市区町村の教育相談窓口
・教育相談窓口(文部科学省):文部科学省「不登校に関する調査研究」(mext.go.jp)
・よりそいホットライン(0120-279-338):24時間・無料・子ども含む全ての方の悩み相談
よくある質問(6問)

自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。





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