「子どもの将来のために」
「この子の幸せを願っているからこそ」
その深い愛情からくる言葉が、なぜかお子さんに届かない…。
良かれと思って伝えているはずなのに、かえって子どもの心を閉ざさせてしまう…。
そんな経験に、一人で胸を痛めていませんか?
「勉強しなさい!」
「いい大学に入らないと将来、苦労するわよ!」
お子さんを想うからこそ、つい口にしてしまう言葉。
その親心、痛いほどわかります。
かつて私、中島輝も、自分自身の心のありように苦しんだ経験があります。
だからこそ、お伝えしたいのです。
その親子のすれ違いの根源には、あなた自身も気づかないうちに影響を受けている“家族の価値観”が関係しているのかもしれません。
この記事では、アルフレッド・アドラーが提唱した「アドラー心理学」の叡智を借りながら、親御さんの心を少しでも軽くし、お子さんの未来を明るく照らすためのヒントを、丁寧にお伝えしていきます。
この記事でわかること
- ✔️ 親子のすれ違いを生む「家族の価値観」とは何か
- ✔️ アドラー心理学が示す、親子関係が楽になる2つのヒント
- ✔️ 「家族の価値観」を乗り越え、子どもの自己肯定感を育む具体的な方法
- ✔️ 子育てで本当に大切な、親自身の心のケア
この記事を読み終える頃には、あなたは「こうあるべき」という思い込みから解放され、お子さんのありのままを認め、その子の自己肯定感を健やかに育むための、温かいコンパスを手にしているはずです。
さあ、あなたとあなたの大切なお子さんの未来のために、一緒に新しい一歩を踏み出しましょう。
良かれと思ってなのに…なぜ? 親子のすれ違いを生む「家族の価値観」とは

アドラー心理学が示す「家族の価値観」
「うちの家系は、真面目が一番」
「人様に迷惑をかけないように、いつも控えめにしなさい」
「とにかく、安定した仕事に就くのが幸せなのよ」
あなたのご家庭にも、こうした“暗黙のルール”や“当たり前”が存在しませんか?
アドラー心理学でいう「家族価値(家族の価値観)」とは、まさにこの「その家庭の中だけで通用する、暗黙の価値観や信念、ルール」のことを指します。
これは多くの場合、はっきりと言葉にされるわけではありません。しかし、日々の生活のあらゆる場面で、親の言動や態度、表情から、まるで空気のように子どもに伝わっていきます。
- ▶︎ テストで良い点を取った時だけ、満面の笑みになる。
- ▶︎ 子どもが「俳優になりたい」と言った時、一瞬、戸惑いの表情を見せる。
- ▶︎ 親戚の集まりで「〇〇ちゃんは、聞き分けが良くて偉いわね」と自慢げに話す。
こうした無意識のサインの一つひとつが、「この家では、親の期待に応えることが価値あることなんだ」というメッセージとして、お子さんの心に少しずつ蓄積されていくのです。
愛情が“プレッシャー”に変わるとき-無意識の期待が自己肯定感のブレーキに
では、なぜこのような「家族の価値観」が生まれるのでしょうか。
その根底にあるのは、お子さんを深く愛するがゆえの、親御さん自身の人生経験や“願い”であることがほとんどです。
例えば、「学歴が大切」という価値観を子どもに伝えたい親御さんは、ご自身が、
- 学歴で苦労した、あるいは学歴のおかげで道が開けた経験がある。
- 「もっと勉強しておけば、違う人生があったかもしれない」という思いがある。
- 子どもには、自分以上に社会で認められてほしいと強く願っている。
といった背景を持っているのかもしれません。
これは決して、親御さんに問題があるわけではありません。
「自分の子には、自分と同じ苦労をさせたくない」「この子に幸せになってほしい」という深い愛情の表れなのです。
ただ、その“願い”が強くなるあまり、無意識のうちに「こうあるべき」という期待となってお子さんに伝わると、それは時として大きなプレッシャーに変わってしまうことがあります。お子さんは、親の期待という“重荷”を背負い、ありのままの自分を出すことにブレーキをかけてしまうのです。
その結果、
- 親や先生の評価を常に気にするようになる。
- 失敗を恐れて、新しいことに挑戦できなくなる。
- 自分の「本当にやりたいこと」が分からなくなってしまう。
といった姿が見られるようになります。これらは、自己肯定感(ありのままで自分はOKだと思える感覚)が伸び悩んでいるサインかもしれません。
あなたの深い愛情が、意図せずお子さんのプレッシャーになっていないか。そうっと振り返ってみること。それが、新しい関係性を築くための、大切な第一歩です。
【処方箋①】心がフッと軽くなる。アドラー心理学「課題の分離」という考え方

お子さんとの関係に悩んだとき、アドラー心理学はとてもシンプルで、心が楽になる考え方を教えてくれます。それが「課題の分離」です。
「それは、誰の課題?」- 親が背負いすぎていませんか?
「課題の分離」とは、目の前にある問題が「誰の課題(テーマ)なのか」を冷静に見極め、健全な境界線を引くことです。その見分け方は、とてもシンプル。
「その選択によってもたらされる結末を、
最終的に引き受けるのは誰か?」
この質問に、そっと心の中で答えてみてください。
- 勉強するか、しないか: 最終的に、その結果を引き受けるのは「子ども」です。ですから、これは「子どもの課題」です。
- どの友達と付き合うか: その経験を引き受けるのは「子ども」です。これも「子どもの課題」です。
- 朝、時間通りに起きるか: 遅刻して困るのは、最終的には「子ども」自身です。これもまた「子どもの課題」です。
お子さんのことを想うあまり、私たちはつい、これらの「子どもの課題」にまで踏み込み、コントロールしようとしてしまいます。
しかし、それは、お子さんが自分で考えて行動し、失敗から学ぶという、成長のための貴重な機会を奪ってしまうことにも繋がりかねません。
一方で、
- 子どもが安心して過ごせる家庭環境を整えること
- 必要な教育の機会や費用をサポートすること
- 子どもが悩んだ時に、いつでも相談できる信頼関係を築いておくこと
これらは、親だからこそできる「親の課題」です。
【実践ワーク】“親の役割”と“子どもの挑戦”を仕分けてみよう
頭では分かっていても、実践するのは難しいもの。簡単なワークで、あなたの心を整理してみましょう。
ステップ1:書き出す
今、あなたがお子さんに関して気になっていること、心配なことを、思いつくままに書き出してみましょう。
ステップ2:仕分けてみる
書き出した項目一つひとつについて、「最終的にその結果を引き受けるのは誰かな?」と考え、「子どもの挑戦(課題)」と「親の役割(課題)」に優しく仕分けてみましょう。
ステップ3:心でつぶやく
「子どもの挑戦」に分類されたことについて、「これは、この子が成長するために向き合うべきテーマ。私は、この子の力を信じて見守ろう」と、心の中でそっとつぶやいてみてください。
いかがでしょうか。あなたがコントロールしなくても良いことまで、一人で抱え込んでいたことに気づき、少し肩の荷が下りたような気持ちになりませんか?
課題の分離は「突き放す」ではない。心からの「信頼」のメッセージ
ここで大切なのは、「課題の分離」は決して子どもを「放任」したり「見捨てたり」することではない、ということです。
むしろ、これは「あなたには、あなた自身の人生の課題を乗り越える力が、ちゃんと備わっているよ」という、お子さんへの最高の“信頼”のメッセージなのです。
そして、子どもが自分の課題に立ち向かう中で、もし「助けてほしい」とサインを出してきた時には、いつでも手を差し伸べる準備があることを伝えておきましょう。
「勉強のことで、もし分からないことがあったら、いつでも声をかけてね。一緒に考えよう」
「何か悩んでいることがあるなら、お父さん(お母さん)はいつでもあなたの味方だからね」
このように、無理やり介入するのではなく、温かく寄り添い、サポートする姿勢を見せること。
それが「課題の分離」の本当の意味であり、お子さんの自立心と自己肯定感を育む、愛情深い関わり方なのです。
【処方箋②】「褒める」から一歩進んだ関わりへ。子どもの自己肯定感を育む「勇気づけ」の魔法

課題の分離と並んで、アドラー心理学と自己肯定感を語る上で欠かせないのが「勇気づけ」という温かいアプローチです。
評価される関係から、信頼しあえる関係へ
私たちは、子どもが良いことをした時、つい「すごいね!」「えらい!」「頭がいい!」と“褒めて”しまいますよね。もちろん、そこには「よく頑張ったね」という純粋な気持ちが込められています。
ただ、アドラー心理学では、この「褒める」という行為について、少し違う視点を提案しています。
「褒める」という行為は、無意識のうちに能力のある人が、ない人に対して下す「評価」のニュアンスを含むことがあります。これを「縦の関係(上下関係)」と捉えます。
「褒められること」が目的になってしまうと、子どもは「褒めてくれる人がいないと頑張れない」「褒められない自分には価値がないのでは…」と感じてしまう可能性もゼロではありません。
そこでアドラー心理学が大切にしているのが「勇気づけ」です。これは、対等なパートナーとして相手を尊重する「横の関係」に基づいています。相手を評価するのではなく、共感し、信頼し、ありのままの存在そのものを認めるアプローチです。
勇気づけの目的は、子どもが「自分には、自分の力で人生の課題を乗り越えていく力があるんだ」と実感できるように、そっと背中を押してあげること。この内側から湧き出るような自信こそが、自己肯定感の本当の源泉となるのです。
結果ではなく“ありのまま”を認める-勇気づけの具体例
では、「褒める」から一歩進んだ「勇気づけ」とは、具体的にどのような言葉かけなのでしょうか。
場面1:子どもがテストで良い点を取ってきた
△ 褒める言葉: 「100点なんてすごい!頭がいいね!」
◎ 勇気づけの言葉: 「毎日コツコツ頑張っていたもんね。その努力が実って、お母さんも本当に嬉しいよ」
場面2:子どもがお手伝いをしてくれた
△ 褒める言葉: 「お皿洗いしてくれて、えらいね」
◎ 勇気づけの言葉: 「お皿洗い、ありがとう!すごく助かったよ!」
場面3:子どもが何かに挑戦して失敗した
△ 評価的な言葉: 「だから言ったじゃない!」「気にしないで、次頑張ればいいよ」
◎ 勇気づけの言葉: 「難しいことにチャレンジしたんだね。その勇気が素晴らしいよ。今回のことから、何か気づいたことはあった?」
勇気づけの言葉は、決して難しいものではありません。
「ありがとう」「助かるよ」「嬉しいな」
「あなたなら、きっと大丈夫だと信じているよ」
「あなたはどう思う?」
こうした「横の関係」から生まれる温かい言葉のシャワーが、子どもの心に「自分は家族の役に立っている」「自分はありのままで信頼されている」という安心感を育み、しなやかで強い自己肯定感の土台を築き上げます。
【診断】あなたの「勇気づけ」度チェックリスト
日頃のコミュニケーションを振り返る、簡単なチェックリストです。当てはまるものに、チェックを入れてみてください。
- 子どもが良いことをした時、つい「すごい」「えらい」と言葉にすることが多い。
- 子どもが何かを達成した時、その結果(点数や順位)についてまず話題にする。
- 「〇〇しなさい」と指示や命令の形で伝えることが時々ある。
- 子どもが失敗すると、「だから言ったのに」という気持ちが湧くことがある。
- 子どもに面と向かって「ありがとう」「助かるよ」と伝えるのは、少し照れくさい。
- 子どもが何かを決めるとき、最終的には親の意見を尊重してほしいと思う。
- 子どもが頑張っている過程よりも、良い結果が出るかどうかが気になる。
- 「あなたは本当に〇〇な子ね」と、子どもの性格などを決めつけるような言い方をすることがある。
【結果のヒント】
このチェックリストは、あなたを評価するためのものではありません。ご自身のコミュニケーションの傾向に気づくための“きっかけ”です。
もしチェックが多くついたとしても、全く心配いりません。「あ、私はつい評価するような関わり方をしていたかもしれないな」と気づけたこと自体が、素晴らしい進歩です。気づいた今日から、「ありがとう」「嬉しいな」といった“勇気づけ”の言葉を一つでも多く伝えてみる。そんな小さな意識の変化が、親子関係に温かい変化をもたらします。
「家族の価値観」から「家族の目標」へ。共同体感覚で築く新しい親子関係

課題の分離で互いを尊重し、勇気づけで心を繋ぐ。その次に見えてくるのは、家族というチームで、同じ未来を向いて歩んでいくという新しいステージです。その鍵を握るのが、アドラー心理学が最終的に目指す「共同体感覚」です。
家庭を最初の「安心基地」に-“居場所”があるという感覚
共同体感覚とは、「他者を仲間だと感じ、その集団の中に『自分の居場所がある』と心から思えること」です。
アドラー心理学では、人が幸せに生きるためには、この共同体感覚が不可欠だと考えます。そして、私たちが人生で最初に経験する共同体こそが「家庭」なのです。
一方的な「家族の価値観」が優先される家庭は、子どもにとって、時に息苦しい場所になってしまうことがあります。条件をクリアしなければ自分の価値を認められないと感じるような場所は、本当の意味での“安心基地”とは言えません。
そうではなく、
「自分は、この家の一員として、ありのままで受け入れられている」
「自分は、この家族の役に立っている」
お子さんが心からそう感じられる“安心基地”を作ること。それが、共同体感覚に満たされた家庭の姿です。そんな温かい場所で育った子どもは、やがて外の世界(学校や社会)に出たときも、他者を信頼し、困難に立ち向かう勇気を持つことができるのです。
対立から対話へ-「I(アイ)メッセージ」で温かく想いを伝えよう
共同体感覚を育む上で、コミュニケーションの仕方はとても大切です。特に、親御さんがお子さんに何かを伝えたいとき、主語を少し変えるだけで、驚くほど温かい対話が生まれます。
私たちがつい使ってしまいがちなのが、相手を主語にする「YOU(ユー)メッセージ」です。
- 「あなた(YOU)は、なんでいつもゲームばかりしているの!」
- 「あなた(YOU)は、勉強しなさい!」
そこで、ぜひ試していただきたいのが、自分を主語にする「I(アイ)メッセージ」です。
- 「私(I)は、あなたがゲームに夢中になっているのを見ると、あなたの体のことが少し心配になるよ」
- 「私(I)は、あなたが自分の将来のために勉強に取り組む姿を見られたら、とても嬉しいな」
これは、自分(I)の感情や考え、願いを誠実に伝える方法です。非難ではないため、相手も受け入れやすくなります。そして、「お母さんは、僕のことを心配してくれているんだな」と、言葉の奥にある親御さんの愛情が、まっすぐに伝わりやすくなるのです。
価値観がぶつかった時こそ、相手を変えようとするのではなく、「Iメッセージ」で自分の想いを伝えること。それが、一方的な通告を「心と心の対話」に変える魔法のスイッチです。
家族会議のススメ-ルールも目標も一緒に作る仲間になる
一方的な「家族の価値観」を伝えるのではなく、家族みんなで「私たちの家族の目標」を共有する。そのための素敵な方法が「家族会議」です。
月に一度、15分でも構いません。ジュースやお菓子を用意して、家族全員でこんなテーマについて話してみませんか?
家族会議のテーマ例
- 今月、家族でやってみたいことは?
- 家のルールについて、みんなで考えよう
- 最近、困っていることや手伝ってほしいことはある?
- 最近あった、嬉しかったことや楽しかったこと
ここでのポイントは、親が一方的に決めるのではなく、お子さんを対等なパートナーとして会議に招き、意見を求めることです。「あなたはどう思う?」と問いかけ、その子の考えを尊重する。
たとえ、その意見が大人から見れば拙いものであっても、「なるほど、そういう考え方もあるね!」と真剣に受け止める姿勢が大切です。この経験を通して、お子さんは「自分はこの家族の重要な一員なんだ」という所属感と、「自分の意見で家族がもっと良くなるんだ」という貢献感を育んでいきます。
この所属感と貢献感こそが、共同体感覚の源泉であり、自己肯定感を内側から支える、何よりの栄養となるのです。
子どもの自己肯定感の土台は、親の心の安定から

ここまで、お子さんの自己肯定感を育むための様々なヒントをお伝えしてきました。そして最後に、最も大切で、希望に満ちたメッセージをお伝えさせてください。
それは、お子さんの自己肯定感を育む上で、何よりもまず、親であるあなた自身が、ご自身の心を大切にすることです。
親の“心の天気”は子どもに伝わる
ご自身に置き換えて、少しだけ想像してみてください。心が疲れ切って、自分に自信がない時に、誰かを心から励ましたり、その人の可能性を信じたりすることは、少し難しいと感じませんか?
- 親御さんの心が不安という曇り空に覆われていると、その空気はお子さんにも伝わり、お子さんの心にも影を落としてしまうことがあります。
- 親御さんが「自分はダメな親だ」と自分を責めていると、お子さんのありのままの姿を認める心の余裕が、なくなってしまうかもしれません。
お子さんは、親御さんが思う以上に、親御さんのことをよく見ています。お父さん、お母さんが心から笑っていること、自分自身の人生を楽しんでいること。その姿こそが、お子さんにとって何よりの安心材料であり、「生きていくことは楽しいことなんだ」という希望のメッセージになるのです。
「子どもの自己肯定感は、親の自己肯定感が9割」と言うと、プレッシャーに感じるかもしれません。でも、これは「親が完璧でなければならない」という意味では決してありません。
むしろ、「親であるあなた自身が、ほんの少しでも自分を大切にすることが、巡り巡って、お子さんの健やかな心に繋がっていくんですよ」という、温かい希望のメッセージなのです。
あなたはあなたのままで素晴らしい-親が自分を大切にするための3ステップ
「そうは言っても、自分のことを大切にする余裕なんて…」
毎日、子育てに家事に仕事に、本当に、本当にお疲れ様です。
そう感じてしまうのは、当然のことです。だからこそ、大きなことでなくて大丈夫。中島が提唱するメソッドの中から、今日からできる自分を大切にするための3つの小さな習慣をご紹介します。
ステップ1:自分をねぎらう「優しい言葉がけ」
一日の終わりに、自分を責める代わりに「今日も一日、本当によく頑張ったね」と、鏡の中の自分に優しい言葉をかけてあげてください。
ステップ2:小さな「できた」を見つける「自分ほめ日記」
どんな些細なことでもOK。「朝、子どもを笑顔で送り出せた」など、今日できたことを3つ、心の中で数えてみましょう。
ステップ3:自分の「心のクセ」のルーツをそっと探る
もし余裕があれば、あなたが育った家庭を振り返り、ご自身の価値観のルーツを知ることで、今の自分を優しく理解する助けになります。
まとめ:完璧な親にならなくていい。今日から始める小さな一歩が未来を変える

今回は、アドラー心理学の温かい知恵を借りながら、お子さんの自己肯定感を育むためのヒントをお伝えしてきました。
今日からできること
- ☀️ 親子のすれ違いの背景にある「家族の価値観」に優しく気づくこと。
- ☀️ 「課題の分離」で、お互いを尊重し、親の心の荷を軽くすること。
- ☀️ 評価する「褒める」から、信頼を伝える「勇気づけ」へシフトすること。
- ☀️ 家庭に「共同体感覚」という安心感を育むこと。
- ☀️ そして何より、親であるあなた自身が、自分を大切にすること。
毎日頑張っているあなたにとって、これら全てを一度に実践するのは難しいと感じるかもしれません。でも、どうか安心してください。完璧な親になる必要など、どこにもないのです。
今日、たった一つで構いません。
お子さんに「ありがとう」と伝えてみる。
お子さんの意見に「なるほど」と耳を傾けてみる。
そして、頑張っているご自身に「お疲れ様」と声をかけてあげる。
その小さな、しかし確かな一歩が、親子関係に温かい変化をもたらし、あなたと、あなたの大切なお子さんの未来を、より一層明るく照らしてくれるはずです。
自己肯定感は、一生ものの贈り物です。
あなたのその一歩を、心から応援しています。
あわせて読みたい関連記事
自己肯定感を高めることは、子育てだけでなく、あなたの人生のあらゆる場面を豊かにします。
- なぜ、あのリーダーには人がついてくるのか?アドラー心理学で高める自己肯定感と「人がついてくる」新時代のリーダーシップを解明
- 【アドラー心理学で“本当の自信”を手に入れる】自己肯定感を育む6つの力と『嫌われる勇気』の次にすべきこと
- プレゼンが怖いあなたへ。アドラー心理学と自己肯定感で「話すのが苦手な自分」から抜け出す方法

自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。





コメント