はじめに:なぜ私たちは、大谷翔平にこれほどまでに惹きつけられるのか?
前人未到の二刀流、数々の歴史的記録の更新、そしてフィールド内外で見せる紳士的な振る舞い。メジャーリーガー・大谷翔平選手の活躍に、私たちは日々、驚きと感動をもらっています。
あなたも、彼のニュースに触れるたびに「どうしてあんなに凄いことができるのだろう」「自分もあんな風に、目標に向かって迷いなく進めたら…」と感じたことがあるのではないでしょうか。
多くの人が彼の成功を「生まれ持った才能」という言葉で片付けようとします。しかし、本当にそれだけなのでしょうか?
実は、彼の圧倒的なパフォーマンスを支えているのは、持って生まれた才能だけではありません。その根幹には、トレーニングによって後天的に鍛え上げられた、強靭な「自己肯定感」が存在します。そして、その自己肯定感を育んでいるのが、彼が発する「口ぐせ」なのです。
この記事では、自己肯定感研究の第一人者である中島輝の著書『口ぐせで人生は決まる』の内容を基に、「大谷翔平語録」を読み解き、彼がいかにして自己肯定感を高め、夢を実現してきたのかを徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたも大谷選手のように、日常の「口ぐせ」を変えるだけで自己肯定感を高め、仕事や人生で最高のパフォーマンスを発揮するための具体的な方法を手にしているはずです。
大谷翔平の強さの源泉は「自己肯定感」にあった

「自己肯定感」という言葉は、ここ10年ほどで急速に広まりました。ビジネス、子育て、人間関係など、あらゆる場面でその重要性が語られています。しかし、「自己肯定感とは、自信を持つこと」「ポジティブシンキングのこと」といった誤解も少なくありません。
🧠 こころは「言葉」を食べて生きている
自己肯定感の専門家である中島輝は、自己肯定感を「こころの免疫力」であると定義しています。
私たちの身体が食事で摂る栄養素から作られているように、私たちのこころは、日々見聞きし、口にする「言葉」を栄養にして形づくられています。
幼い頃に親からかけられた言葉、感銘を受けた本の言葉、そして何より、自分自身が何気なく口にしている「口ぐせ」。これらすべてが、あなたのこころを作り、感情や価値観を形成しているのです。
つまり、こころの免疫力(=自己肯定感)を高めるには、言葉の食習慣、すなわち「口ぐせ」をより良いものに変えていくことが不可欠なのです。
🗣️ 「口ぐせ」があなたの自己肯定感、そして人生を決める
大谷選手が発する言葉には、常に彼の高い自己肯定感が表れています。彼は決して他責にしたり、ネガティブな言葉を発したりしません。それは、言葉が持つ力を誰よりも理解しているからに他なりません。
「『どうせ無理だ』は、僕の可能性にフタをする言葉だと思っています」
これは、彼が過去のインタビューで語った言葉です。彼は、否定的な言葉が自分の思考や行動にブレーキをかけてしまうことを知っています。だからこそ、常に肯定的で、前向きな言葉を選び、それを「口ぐせ」にしているのです。
あなたも、自分の口ぐせを意識してみませんか?
「どうせ私には無理だ」「疲れた」「時間がない」…
もし、そんな言葉が口ぐせになっているとしたら、それはあなたの自己肯定感を少しずつ蝕んでいるサインかもしれません。
しかし、落ち込む必要はありません。脳は何歳からでも変化します。口ぐせは、今日からでも変えることができるのです。
次の章では、大谷選手の実際の言葉を引用しながら、自己肯定感を高めるための具体的な「口ぐせ」を学んでいきましょう。
大谷翔平語録で解き明かす!自己肯定感を構成する「6つの感」

自己肯定感は、単一の感情ではありません。中島輝は、自己肯定感が以下の6つの「感」によって複合的に構成されていると分析しています。
- 自尊感情 (BE):自分には価値があると思える感覚
- 自己受容感 (OK):ありのままの自分を受け入れる感覚
- 自己効力感 (CAN):自分にはできると信じる感覚
- 自己信頼感 (TRUST):未来の自分を信じられる感覚
- 自己決定感 (CHOOSE):自分で人生を選ぶ感覚
- 自己有用感 (ABLE):自分は誰かの役に立っているという感覚
この6つの「感」は、大谷選手の言葉の端々に表れています。一つずつ、彼の名言と共に見ていきましょう。
①自尊感情:「僕は僕」という絶対的な価値の感覚
自尊感情とは、地位や能力に関係なく、「ただ、あるがままの自分に価値がある」と思える、自己肯定感の基礎となる感情です。他人と比較して一喜一憂することなく、自分自身の存在そのものを誇りに思う感覚です。
大谷翔平語録:「誰かの真似をした時点で、その人を超えることはできない。僕は僕でしかない」
この言葉は、彼の揺るぎない自尊感情を象徴しています。彼は、他人という物差しで自分を測りません。周囲の評価や比較に惑わされることなく、「自分は自分」という絶対的な軸を持っているのです。
自尊感情が低いと、SNSの「いいね」の数にこだわったり、他人を羨んだりと、承認欲求が強くなりがちです。
【あなたの自尊感情を高める口ぐせ】
毎朝、鏡の前の自分にこう語りかけてみましょう。
- 「このままで大丈夫!」
- 「私は私!」
- 「今日もイケてる!」
根拠は必要ありません。ただ言葉をくり返すことで、脳はそれを真実として受け入れ、あなたの自尊感情は着実に育っていきます。
②自己受容感:「うまくいかない日もある」と自分を丸ごと受け入れる力
自己受容感とは、自分の長所だけでなく、短所や失敗も含めて「これが自分だ」とOKを出せる感覚のことです。うまくいかないことがあっても過度に落ち込まず、「そういう日もある」と乗り越えていく力(レジリエンス)の源泉となります。
大谷翔平語録:「うまくいかない日は、気分転換が大事。そういう流れの日もあるよね、って思うようにしています」
彼は、完璧ではない自分、うまくいかない自分をも冷静に受け入れています。一つの失敗で自分を全否定するのではなく、「これも含めて自分だ」と受容することで、すぐに気持ちを切り替え、次の挑戦に向かうことができるのです。
【あなたの自己受容感を高める口ぐせ】
仕事でミスをした時、落ち込んだ時に、自分に許可を与えてあげましょう。
- 「ま、いっか!」
- 「とりあえずOK!」
- 「大丈夫、大丈夫、大丈夫」
ネガティブな感情にフタをするのではなく、一度受け入れてから手放す。この習慣が、折れない心を作ります。
③自己効力感:「僕にはできる」と可能性を信じ抜く強さ
自己効力感とは、「自分ならできる」「きっとうまくいく」と、自分の能力や可能性を信じられる感覚です。困難な挑戦を前にしても、「できるかもしれない」と前向きなイメージを描く力であり、成功を引き寄せる上で極めて重要です。
大谷翔平語録:「僕には無理だと思ったことは一度もありません。できるかできないかではなく、やるかやらないかだと思っています」
「二刀流は不可能だ」という周囲の声を、彼は「できる」という自己効力感ではねのけてきました。イメージは現実を超える力を持つことを、彼は知っているのです。成功するイメージを鮮明に描くことで、脳はそれを実現するための情報を集め、行動を促します。
【あなたの自己効力感を高める口ぐせ】
新しいプロジェクトや困難な課題を前にした時、この言葉を3回唱えましょう。
- 「できる、できる、できる!」
- 「私にはできる!」
- 「今日も全部うまくいく!」
小さな成功体験(スモールステップ)を積み重ねることも、自己効力感を育む上で効果的です。
▶内部リンク
大谷選手の不屈のメンタルについては、こちらの記事も参考にしてください。
大谷翔平の「不屈のメンタル」を支えるアドラー心理学の教え。ビジネスの逆境を乗り越える自己肯定感トレーニング
④自己信頼感:「どうにかなる」と未来の自分を頼る心
自己信頼感は、「未来の自分なら、きっとうまくやってくれるはずだ」と、自分自身を頼りにする感覚です。周囲の意見や流行に流されず、自分の価値観という軸を持つために不可欠な感情です。
大谷翔平語録:「先入観は可能を不可能にする」
これは、過去のデータや常識という「他人軸」にとらわれず、自分の感覚と未来の可能性という「自分軸」を信頼しているからこそ出てくる言葉です。自分を信じられていないと、「あの人がこう言ったから」「世間ではこうだから」と、他人の言動に左右されてしまいます。
【あなたの自己信頼感を高める口ぐせ】
未来への不安を感じた時、自分を励ますように呟いてみましょう。
- 「どうにかなる!」
- 「私ならやってくれる!」
- 「(不安なことがあっても)そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
ネガティブな思い込みは、客観的な事実ではなく、ただの「解釈」に過ぎません。「かもしれない」という言葉で、不安と距離を置く(脱フュージョン)ことも有効です。
▶内部リンク
プレッシャーを成果に変える思考法はこちらで詳しく解説しています。
大谷翔平の「折れない心」を完全再現。アドラー心理学に学ぶ、プレッシャーを成果に変える前向き思考と自己肯定感の科学的トレーニング
⑤自己決定感:「決めたのは私」という主体性が道を開く
自己決定感とは、「自分の人生は自分で決めている」という感覚です。実は、所得や学歴よりも、この自己決定感の度合いが人生の幸福度を左右するという研究結果もあります。人に言われた道ではなく、自分で選んだ道だからこそ、人は高いモチベーションを維持できるのです。
大谷翔平語録:「周りがどう思っているかではなく、自分がどうしたいか。最後はそこだと思います」
高校卒業時、メジャーリーグ挑戦を表明した彼の決断は、周囲の反対を押し切ってのものでした。彼は常に、自分の人生のハンドルを自分で握っています。たとえ失敗しても、「選び直せばいい」と知っているからこそ、大胆な決断ができるのです。
【あなたの自己決定感を高める口ぐせ】
日々の小さな選択から、主体性を取り戻していきましょう。
- 「決めたのは私!」
- 「好きだからやろう!」
- 「まずはやってみよう!」
「何を食べたい?」と聞かれた時に、「何でもいいよ」ではなく、自分の希望を伝える。そんな小さな積み重ねが、大きな決断力に繋がります。
⑥自己有用感:「誰かのために」が自分を強くする
自己有用感とは、「自分は誰かの役に立っている」「社会に貢献できている」と感じられる感覚です。人に「ありがとう」と言われることで育まれ、所属感や安心感にも繋がる重要な感情です。
大谷翔平語録:「チームが勝つために、自分にできることをやりたい。それが一番です」
彼のプレーは、常に「チームの勝利」という目的に繋がっています。「自分のため」よりも「誰かのため」に頑張る時、人はより大きな力を発揮できます。チームへの貢献感が、彼のパフォーマンスをさらに高めているのです。
【あなたの自己有用感を高める口ぐせ】
自分自身を褒め、その価値を認めてあげましょう。
- 「私は人の役に立っている!」
- 「私、毎日エライぞ!」
- 「私、ありがとう」
電車で席を譲る、同僚の仕事を手伝う。どんな些細なことでも、あなたは誰かの役に立っています。その事実を、自分自身で認めてあげることが大切です。
▶内部リンク
リーダーとして組織を導く立場の方は、こちらの記事もご一読ください。
「経営者・リーダー必読」大谷翔平の「最強メンタル」の源泉。アドラー心理学に学ぶ、組織を勝利に導く自己肯定感の高め方
【簡単セルフチェック】あなたの自己肯定感はどのタイプ?

ここまで6つの「感」を見てきましたが、あなたはどの感覚が強く、どの感覚が少し弱いと感じましたか?
多くの人は、自己肯定感を一つの感情として捉え、「自分は自己肯定感が低い」と全体を否定してしまいがちです。
しかし、自己肯定感は6つの要素の組み合わせです。まずは、自分の現在地を知るために、簡単なチェックをしてみましょう。
【自己肯定感タイプ診断ワーク】
以下の6つの質問に対して、最近1ヶ月の自分を振り返り、最も当てはまる答えを選んでください。
質問1:他人と自分を比べて落ち込むことがあるか?
A. あまりない(自尊感情◎)
B. よくある(自尊感情△)
質問2:失敗した時、「自分はダメだ」と責め続けてしまうか?
A. 「仕方ない」と切り替えられる(自己受容感◎)
B. なかなか立ち直れない(自己受容感△)
質問3:未経験の仕事や役割を任された時、どう感じるか?
A. 「なんとかなる」とワクワクする(自己効力感◎)
B. 「できるだろうか」と不安になる(自己効力感△)
質問4:物事を決めるとき、つい周りの意見を探してしまうか?
A. 自分の「好き」を貫ける(自己信頼感◎)
B. 周囲に合わせてしまうことが多い(自己信頼感△)
質問5:「自分で決めた」と実感できることは多いか?
A. 多い(自己決定感◎)
B. 少ない(自己決定感△)
質問6:「誰かの役に立てた」と感じる瞬間はあるか?
A. よくある(自己有用感◎)
B. あまりない(自己有用感△)
【診断結果】
「B」が多かった項目は、今あなたが少しだけ苦手に感じている部分かもしれません。
大切なのは、足りない部分に目を向けて落ち込むのではなく、まずはできている自分を褒めてあげることです。
そして、少し苦手だと感じた項目の「口ぐせ」を、意識的に使ってみてください。弱点を克服するというより、足りない栄養素をサプリメントで補うような感覚で、気軽に取り組んでみましょう。
大谷翔平マインドを習慣化する「言葉のトレーニング」

ここまで、自己肯定感を高めるための様々な「口ぐせ」を紹介してきました。
しかし、一度言っただけでは、こころは変わりません。大切なのは、これらを「習慣化」することです。
💊 最強のサプリメント「ありがとう」を口ぐせにする
数ある口ぐせの中でも、中島輝が「最強のサプリメント」と呼ぶ言葉があります。それが「ありがとう」です。
「ありがとう」は、言った側も言われた側も、必ずポジティブな気持ちになれる魔法の言葉です。
朝、太陽の光を浴びて「太陽、ありがとう!」。
仕事を手伝ってくれた同僚に、心からの「ありがとう」。
そして、一日頑張った自分に「私、ありがとう」。
最初は心が伴わなくても構いません。条件反射的に口に出すことで、脳は自然と「感謝すべきこと」を探し始め、物事の肯定的な側面を見る目が育っていきます。
🗓️ まずは2ヶ月。いい口ぐせを脳にインストールしよう
ロンドン大学の研究によると、新しい行動が習慣化するには、約66日間(およそ2ヶ月)かかると言われています。
まずは目標を2ヶ月に設定し、意識的に「いい口ぐせ」を使ってみましょう。
2ヶ月後、あなたはきっと、物事の捉え方や感情が、自然と前向きに変わっていることに気づくはずです。
本気で自分を変え、大谷翔平のような「最強メンタル」を手に入れたいあなたへ
この記事で紹介した方法は、自己肯定感を高めるための第一歩です。
しかし、長年の思考のクセを一人で変えるのは、簡単なことではありません。
もし、あなたが
「もっと深く自己肯定感について学びたい」
「自分だけでなく、周りの人も元気にできるスキルを身につけたい」
「プロの指導のもとで、確実に自分を変えたい」
と感じているなら、「アドラー流メンタルトレーナー資格取得講座」が、あなたの人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。
この講座では、自己肯定感の理論だけでなく、アドラー心理学に基づいた実践的なカウンセリングスキルやコーチング技術を体系的に学ぶことができます。あなた自身が輝くだけでなく、家族、部下、クライアントなど、あなたの周りの人々を成功に導くプロフェッショナルを目指しませんか?
大谷翔平選手も実践するアドラー心理学の教えを取り入れ、あなたも「なりたい自分」を実現しましょう。
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まとめ:あなたの人生は「口ぐせ」一つで劇的に変わる
大谷翔平選手の強さの秘密は、天賦の才だけではなく、日々の「口ぐせ」によって育まれた高い「自己肯定感」にありました。
彼の言葉は、自己肯定感を支える6つの感覚(自尊感情、自己受容感、自己効力感、自己信頼感、自己決定感、自己有用感)をバランスよく満たしています。
この記事で紹介した彼の語録、そして自己肯定感を高めるための口ぐせは、特別な才能がなくても、誰でも今日から実践できるものです。
こころは、あなたが食べた「言葉」でできています。
口ぐせを変えれば、こころが変わり、自己肯定感が高まります。
自己肯定感が高まれば、あなたの行動が変わり、そして人生そのものが輝き始めます。
まずは、たった一つの口ぐせからで構いません。
「ありがとう」
「大丈夫」
「私にはできる」
その一言が、あなたの未来を大きく変える一歩になります。
さあ、今日から、最高の人生を創るための「言葉の食習慣」を始めましょう!

自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。





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