「恋愛も仕事も長続きしない……結婚なんてできるの?」
「恋愛をしても、いつも疲れてしまう……」
HSS型HSPの人のなかには、そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
HSS型HSPは刺激を求めるのに繊細で疲れやすい特徴があるため、恋愛・結婚に対して積極的でありながらも、人知れずストレスを抱えて悩んでしまう人が多いのです。
結論から言うと、HSS型HSPでももちろん結婚はできます。相手次第で、穏やかに幸せな結婚生活を送ることができるでしょう。
ただし、合わない相手だった場合には、うまくいかなくなる可能性は高まります。
HSS型HSPが結婚できる・結婚に失敗しないためには、自分に合う相手を見極めることが大切です。
HSS型HSPの人が惹かれる相手と本当に合う相手にはギャップがある場合も多いため、結婚を考える前に、客観的に合う・合わないを判断する必要があるといえるでしょう。
そこで、この記事ではHSS型HSPの恋愛・結婚における心理傾向をご紹介し、「惹かれてしまう相手」「本当に合う相手」「避けた方がいい相手」をそれぞれご紹介します。
「できれば結婚して幸せになりたい……」と感じている方は、自分自身の心を分析するためにもぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
恋愛・結婚におけるHSS型HSPの3つの心理傾向
HSS型HSPが恋愛・結婚するうえでの心理傾向には、以下のような特徴があります。
- 飽きやすい
- 依存しやすい
- 暴走して後悔しやすい
上記3つについて、それぞれ以下に説明していきます。
飽きやすい
刺激を求める性質があるHSS型HSPは、恋愛において飽きやすい傾向があります。
とくに、燃えるような恋をするほど、この傾向が強くでるといえます。
まず、燃えるような恋では、スタート時に大きな「刺激」を感じます。しかし、始めの刺激が大きいほどそれ以降は刺激不足と感じられるため、「飽き」を感じてしまうのです。
HSS型HSPで「恋愛が長続きしない」と感じている方は、刺激不足を感じてしまうことが原因かもしれません。
加えて、「疲れやすい」というHSPの性質も相まって、パートナーと一緒にいることがだんだんと苦痛に感じられてしまうのです。
結婚においては、HSS型HSPの人は家族を愛そうとしっかり努力します。
これはHSPにみられる責任感の強さが関係しています。HSPは家庭をもつと無意識に「よい妻・夫、よい母・父」であろうとし、家庭のために尽くそうとするのです。
ただし、結婚生活は毎日が同じルーティンになるため、HSS型HSPにとって刺激が足りず、それがストレスになることも多いです。
結婚生活ではストレスの原因がどこにあるのかを見極め、適度に刺激を入れる生活を心がけることが大切です。
依存しやすい
共感性が強いHSS型HSPの人は、自分よりも相手の気持ちを優先する傾向があります。そのため、恋愛・結婚においてパートナーに依存しやすくなります。
依存状態とは、常に自分よりも相手を優先させてしまう状態のこと。相手がどう感じるかが自分の行動・選択の判断基準になり、そこに自分の存在意義を見出します。
結果として自分ひとりでは自分自身の存在意義を見出せなくなってしまい、相手なしではいられなくなるのです。
【HSS型HSPは共依存にも注意】
依存しやすい傾向があるHSS型HSPの人は、共依存の関係にも陥りやすいため注意が必要です。
共依存とは、お互いに依存しあい、それぞれが自分を見失ってしまった状態のこと。「ダメ男から離れられない」といったケースも共依存にあたります。
このケースの場合、例えば女性がパートナーに尽くしすぎたとします。そうした関係が続くうちに男性は尽くされることに慣れ、結果として自立しなくなり、お互いに依存して離れられなくなってしまうのです。
結婚においても、共依存の関係だと「一緒にいても悪いことばかりなのに別れられない」といった状況になることもあるため注意が必要です。
HSS型HSPの人はパートナーを優先しすぎずに、いつも自分の本心を確認するクセをつけましょう。共依存の関係になってしまった場合、自分で解決が難しければカウンセラーなどの第三者を頼ることも大切です。
暴走して後悔しやすい
HSS型HSPの人は行動力があり、暴走しやすい傾向があります。これは人によるところもありますが、アクティブなタイプだと好奇心へのエネルギーも強いため、「こうしたい!」と思ったことに対し行動せずにはいられないのです。
HSS型HSPの人は人と関わることも好きなため、人とすぐに仲良くなれる特徴があります。恋愛においても、気になった相手には比較的、抵抗なく声をかけられる人が多いでしょう。
周りからも「行動力がある」と思われやすいHSS型HSPですが、行動力から暴走してしまい、あとから後悔してしまうことも多いのです。
恋愛や結婚において大きな問題となるわけではないですが、過去の出来事を思い返しやすいHSS型HSPにとっては、自己肯定感を下げる原因になることもあります。
「なんであんなことをしてしまったんだろう……」
「自分はダメだから、きっと結婚には向かないだろう」
そんな思考をしてしまっている人は、一度、自己肯定感が下がってしまっていないか考えてみるといいかもしれません。
HSS型HSPに合う結婚相手は「穏やかで寛容な人」
次に、HSS型HSPの人にはどんな相手が合うのかをご紹介します。
HSS型HSPの人の結婚相手におすすめなのは、一言でいうと穏やかで寛容な人です。
言い換えると、感情のコントロールが上手で、こちらの意見を認めて受けとめてくれる人。加えて、友達のような関係でいられる人がおすすめです。
それぞれ、以下に理由を記載します。
・穏やかな人(感情のコントロールが上手な人)
……他人の感情に左右されやすいHSS型HSPは、他人のマイナス感情にストレスを感じてしまいます。パートナーが穏やかな人であれば、HSS型HSPの人も心を乱されにくくストレスが少なくなるでしょう。
・寛容な人(こちらの意見を認めてくれる人)
……繊細なHSS型HSPは束縛されたり意見を押し付けられたり否定されたりすると、気にしすぎて苦しくなってしまいます。意見を認めてくれる相手なら、一緒にいてストレスも少ないでしょう。
・友達のような関係でいられる人
……熱しやすく冷めやすいHSS型HSPには、燃えるような恋よりも安定的な関係を続けられる相手がおすすめ。はじめから友達のような関係であれば、飽きを感じることもありません。
その他、HSS型HSPの人の結婚相手には、以下のような特徴がある人がおすすめです。
- 束縛をしない人
- 気が長く穏やかな人
- 優しく思いやりがある人
- 人生経験があり視野が広い人
- 言葉で気持ちを伝えてくれる人
- 相手を理解しようとする気持ちがある人
ただし、どんな人にもよい面、悪い面があり、これらすべての特徴を持ち合わせた人を探すのは難しいかもしれません。
最終的にはあなた自身が人生において何を大事にしたいかを考え、あなたの価値観にあう相手を選びましょう。
結婚生活では、いかにお互いを認め合えるかが大切。「思いやり」「挑戦」など、人生において大切にしたいものが一緒であれば、お互いを理解し認め合いやすくなりますよ。
HSS型HSPが惹かれてしまう相手は「自由な人・弱っている人」
HSS型HSPの人は性質上、特定のタイプの相手に惹かれやすい傾向があります。
そのタイプとは、以下の2つです。
- 人を気にせず自由な発言や行動ができる人
- 精神的に弱っている人
それぞれ理由をご紹介します。
HSS型HSPが「人を気にせず自由な発言や行動ができる人」に惹かれる理由
HSS型HSPに限らず、HSPの人は他人の機嫌を気にしやすく、他人に合わせて自分の行動を制限してしまいます。
「自分らしさがわからない」
「いつも他人からどう見られるかを気にしてしまう」
そんな方も多いのではないでしょうか。
自分の行動を他人の視点なしでは決められないHSS型HSPだからこそ、他人を気にしない自由な生き方ができる人には憧れやすくなるのです。
加えて、常に刺激を求めるHSS型HSPの人は、「自分と違い自由な行動ができる相手と一緒にいれば、刺激をもらえそう」と感じてしまう面もあるといえます。
【注意点】
ただし、他人を気にしない人は気遣いが苦手な可能性もあるため、注意が必要です。
いつも他人を気遣うHSS型HSPとは真逆のタイプになるため、一緒にいると気持ちを理解してもらえず、苦しい思いをする可能性もありあます。
HSS型HSPが「精神的に弱っている人」に惹かれる理由
HSS型HSPの人は精神的に弱っている人にも惹かれることがあります。
責任感が強く、他人の感情を敏感に察知してしまうHSPだからこそ、相手の感情に強く共感してしまい「自分が守らなければ」と感じてしまうのです。
【注意点】
この場合、「相手に尽くしたい」という気持ちにつながりやすく、依存しやすいため注意が必要です。
このケースに当てはまる場合は、なぜ自分がその相手と一緒にいたいと思ったのか、一度自分の気持ちを振り返ってみることも必要かもしれません。
HSS型HSPが合わない相手は「束縛する人・感情的な人」
HSS型HSPの人に合わない結婚相手は、束縛する人や感情的な人です。
こうしたタイプと一緒にいることは、繊細なHSS型HSPにとってストレスにしかならないでしょう。
その他、HSS型HSPの人におすすめしない結婚相手は以下の特徴がある人です。
- 短気な人
- マイナス思考の人
- 他人の気持ちに鈍感な人
- 感情のコントロールが下手な人
- 固定観念や常識を押し付けてくる人
幸せな結婚を望むのなら、できればこうした相手は選ばないほうが得策です。現在のパートナーと結婚を考えているのなら、「ストレスなく一緒にいられること」を大切にしましょう。
HSS型HSPでも相性がいい相手なら幸せに結婚できる
HSS型HSPは恋愛において、熱しやすく冷めやすい特徴があります。しかし、なかには燃えるような恋でなくとも一緒にいて安心できる人がいるはずです。
そうした相手を選べば、結婚しても飽きてしまうといったことはなくなります。
ただし、HSS型HSPの人は結婚生活自体にストレスをためやすい傾向があるため、趣味を見つけたり、新しいことにチャレンジをしたりしながら、ストレスをためない工夫をすることが大切です。
HSS型HSPの人におすすめの結婚相手は「穏やかで寛容な人」、逆におすすめしない結婚相手は「束縛する人や感情のコントロールが下手な人」です。
恋愛においては、「自由な人・弱っている人」に惹かれやすいため注意しましょう。
劣等感からの憧れや、役に立つことで自分の価値を見出したいといった感情からは、本当に対等な関係は築けません。
ぜひ、人生において大切にしたいもの(価値観)が合う相手を結婚相手に選んでくださいね。
あなたが心からの愛で、すてきなパートナーと結ばれることを祈っています。
自己肯定感の第一人者である中島 輝と共に、自己肯定感の重要性を多くの人に伝えるために活動中。講師としての登壇経験が多く、自己肯定感をはじめとするセラピー・カウンセリング・コーチングの知識が豊富。メディアサイト「自己肯定感ラボ」を通じ、誰もが輝いて生きていくための情報を発信中。
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