「HSPは甘え?」甘えている人がこんなにつらいわけがない

HSPは甘えではありません。

「HSPの人は甘えている。」

「甘えているからHSPだ。」

などという声も聞かれますが、調べてみた限りこうした学術的なデータは確認できませんでした。

しかし“HSPは甘え”という印象が世の中に渦巻いていることもまた事実だと思います。

それではなぜHSPは甘えといわれてしまうのでしょうか。

この記事を読み、HSPと甘えについての部分を皆さんと一緒に考えましょう。

HSPの方が前を向いて歩くためには、どう考えればよいのか紹介して参ります。

目次

HSPは甘えじゃない理由

HSP(Highly Sensitive Person)は生まれながらに感受性が強く敏感な人という意味で、甘えとは関係がありません。

人間関係がうまくいかずにつらい思いをしてしまう。

失敗をしたときのことを強くイメージしてしまい、行動になかなか移れない。

相手の心情を察するがあまり、話しかける言葉が見つからなくなってしまう。

など、ここにあげたものはほんの一例ですが、こうした気質や性格のようなものだといわれます。

つまりHSPと甘えには直接的な関係がないと考えられるでしょう。

どうしてHSPは甘えだと思われてしまうのか?

HSPと甘えに関係がないとはいっても、実際に甘えと捉えられていることはどう考えるべきでしょうか。

そこでひとつの仮定をもとに考えてみましょう。

HSPの方は先ほどのとおり、人間関係がうまくいかないといった点で悩むことが多くあります。

もちろんHSPの方だけではなくHSPとは関係のない方でも、人間関係のトラブルというものは多くの方が経験します。

もしも皆さんが人間関係のトラブルを起こしてしまったとき、とっさに弁解や言い訳を探すかもしれません。

探しているときに偶然、強力な言い訳として「HSP」という言葉があったとしましょう。

HSPという言葉を言い訳に使用したとき、トラブルの相手は「それなら仕方ないか」と態度を軟化させる可能性も考えられます。

つまり都合のよい言葉として「HSP」が用いられていないか、という考え方です。

ところがトラブルの相手からしてみると、

「都合のよい言い訳としてHSPを出された」→「HSPは都合がよい」→「HSPは甘え」

と印象づくこともあり得ると思うのです。

HSPは決して甘えではありません。

しかし言い訳としてHSPを出す心の根底は甘えているのかもしれません。

HSPは甘えと言われたときの対処法とは?

「HSPは甘え」と揶揄されれば、それは非常に傷つく言葉です。

残念ながらこうしたイメージを払拭するには、長い時間を要してしまいます。

HSPの方が堂々とHSPを公言して、自らの優れた点をさらに伸ばせるような社会である方が好ましいでしょう。

周囲の理解があると、自分の力を最大限発揮できるものです。

そのためにも都合のよい言い訳や、目立ちたいがため、構ってほしいがゆえにHSPという言葉を用いないことが大切かもしれません。

なぜかというと、誰かが都合よくHSPという言葉を用いてしまえば、本当にHSPで悩んでいる方がさらに追い込まれる可能性があるためです。

HSPでお悩みの方はたくさんいます。

しかしそれ以上に、こうした悪いイメージのある気質をもつ自分を責めてしまうこともあり得るかもしれません。

HSPだということは、決して欠点ではないはずです。

その繊細さや感受性の強さは、ときとして誰かの力となります。

HSPの方がHSPの強さ、良さを活かして、さらに活躍できる社会づくり。

HSPをもつ人にとって生きやすい社会というものを、これから皆さんで一緒に考えていきませんか。

最後に

HSPは甘えではありません。

しかし都合よくHSPという言葉を用いてしまうことは、さまざまな危険性があることも覚えておきましょう。

例えば医師の治療が必要な病気が影に潜んでいた場合、

「自分はHSPだから」

という言葉が、自らに必要な治療を遠ざけてしまう可能性もあります。

自分を鼓舞するためにHSPという言葉を用いる場合も同様です。

決して自己判断はせず、精神的や身体的な不調を感じたときには医療機関の受診をおすすめします。

HSPをはじめ、さまざまな方がさらに活躍できる場を増やし、適材適所で能力をいかんなく発揮することは、ダイバーシティの実現に向けた一歩ともいえます。

HSPという特性は確かに生きづらさのひとつといえます。

しかし感受性が高いということは、豊かな感受性を備えているということ。

繊細すぎるということは、誰もが見逃してしまうような細かい部分に気づくことができるということ。

HSPの人だからこそできることがあるはずです。

一人ひとりが輝ける社会を目指していきましょう。

 

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